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GCTP省令に対応したCPCの建設・運用とPMDA査察対応

GCTP省令に対応したCPCの建設・運用とPMDA査察対応

~実地調査ではどんなことを指摘されるのか? CPCの新設・運用で対応すべき基準とは? / 製造工程・施設設計とバリデーション / GCTPに対応した組織体制構築と従業員教育の事例~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年4月27日(金) 10時00分 16時30分

修得知識

  • 実地調査での指摘例
  • CPCの新設・運用で対応すべき基準
  • 製造工程・施設設計とバリデーション
  • GCTPに対応した組織体制構築と従業員教育の事例

プログラム

第1部. CPCにおけるGCTP省令への対応とPMDA実地調査のポイント

(2018年4月27日 10:00〜11:30)

 CPC (細胞加工施設) は、再生医療等の根幹に関わる非常に重要なファクターである。ヒト細胞を医療用に加工 (製造) するにあたっては、現在薬機法に基づくGCTP省令と、再生医療等安全性確保法に基づく形式がある。本講座では、これら2つの法に照らして、CPCを整備する上でのポイントを整理する。

  • 再生医療等にかかる法体系 – 薬機法と安全性確保法
  • 特定細胞加工物と再生医療等製品について
  • 設備基準としての「薬局等構造設備規則」
  • GCTP省令「再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」
  • 開発パイプラインを考える
  • 細胞加工施設でなにを加工するのか?
  • 施設ハードウエアの適正スペック
  • 製造コストと施設コスト
  • 施設のフレキシビリティ
  • 求めるべき加工施設の「マスト要件」
  • QMSとソフトウェアを含めた施設の運用を
  • 質疑応答

第2部. CPCの設計とバリデーション・ベリフィケーションの実施法

(2018年4月27日 12:15〜14:15)

 再生医療・細胞治療のための製品 (細胞加工物) の品質確保では、生きた細胞そのものを製品とするので、一般的な品製造の考え方だけでは整理しきれない、固有の課題 (多様性) が生じます。細胞加工物製造の施設設計では、製品の無菌化工程 (滅菌) が困難であるため、従来の無菌医薬品と同等かそれ以上の管理にて、全工程を通じて一貫した無菌性維持を実施することが前提として求められます。同時に、製品のバリデーション (ベリフィケーション) の実施では、製造に係る工程特性の理解と管理が重要となります。しかしながら、工程特性の現時点での理解は、医薬品製造と比較して進んでおらず、未成熟な段階であると考えます。
 本セミナーでは、細胞製品において考慮すべき細胞製造性について概説するとともに、製品の多様性を前提とした、施設設計およびバリデーションの進め方について概説を行います。

  1. 細胞を製品とすること
    1. 再生医療等とは
    2. 再生医療等の投与方法と製品規格
    3. 品質規格と品質管理に係る製造管理
    4. 細胞製造性の考慮
    5. スケールアップとスケールアウト
  2. 製品設計と工程設計
    1. 製品実現における留意点
    2. 開発時の工程設計と細胞製造性
    3. 工程設計と施設設計
    4. 施設の適格性評価時の課題
    5. プロセスバリデーション
    6. ベリフィケーション
  3. 施設設計と適切な製造の実施
    1. 施設設計の基本概念
    2. 安全キャビネットとアイソレータ
    3. 生産ライン構築の進めかた
    4. 適切なプロセス運用の考えかた
    5. 工程間の切り替え (チェンジオーバー)
    6. 製造のコスト評価
    • 質疑応答

第3部. CPCにおける運用に基づいた施設計画・レイアウト

(2018年4月27日 14:30〜16:30)

 再生医療CPCは医薬品製造施設とも医療施設とも異なるが、そのいづれかをベースにしたレイアウト等の施設計画が行われることが多いようである。これら既存産業と異なり確立されたノウハウがないため、法規制と運用面から再生医療の製造における建築・空調設備等の構造設備において、どのような点に注意すべきかを概説する。

  1. 施設計画において再生医療CPCと医薬品製造施設・医療施設とはどう異なるか
    • バイオクリーンルームの目的とレイアウトのパターン
  2. クリーンルームの設計 (ゾーニング、動線計画、建築設備) の進め方とCPCにおける注意点
    • 構造設備に必要とされる基本事項
    • 無菌操作法に関する指針に基づくクリーンルームの構築
  3. CPC施設構築を行うにあたって検討を要する事項
    • 将来の拡張性への対応
    • その他

第4部. GCTP省令に対応したCPC組織体制と細胞治療イノベーションの戦略的展開

(資料のみの配布)

 ICH – GCPに対応した再生医療等の臨床試験を先進医療制度で実施するには、再生医療等の安全性の確保等に関する法律に適合した特定細胞加工物の提供が求められる。先進医療Bのロードマップは、再生医療等製品としてシームレスな治験を前提としている。それぞれ法律の枠組みの相違はあるものの、品質と安全性確保という点で共通しており、保険導入を目指すには、GCTP省令に対応した妥当な根拠が必要となる。今後の再生医療等の提供には、法制度の下で限られた資源を有効活用し、地域のコンソーシアムを構築することが必要である。そこでは機能性細胞の生体定着担体や自動細胞加工の開発、搬送システムを活用してベッドサイドに届けられる仕組みが必要となる。これからのがん治療の領域では、ゲノム医療と再生医療等による個別化医療が発展すると期待されるが、より身近な再生医療等の提供は超高齢化社会における医療イノベーションに呼応している。

  1. 再生医療等の安全性の確保等に関する法律
  2. 認定再生医療等委員会
  3. 臨床研究法
  4. がんゲノム医療と再生医療
  5. 再生医療等に関わる先進医療Bや医師主導治験
  6. GMP3原則に対応したCPCの運営管理
  7. アカデミアにおける細胞培養及び保管システム
  8. 北陸における細胞治療イノベーションの戦略的展開
  9. 樹状細胞ワクチンの受託製造の実現
  10. 次世代の樹状細胞ワクチンの開発
  11. 脂肪組織由来幹細胞を用いた再生医療等の提供
  12. 地域包括ケアシステムに向けた今後の予定および展開計画
    • 質疑応答

講師

  • 鮫島 葉月
    株式会社レトロクラーク
    代表取締役
  • 水谷 学
    大阪大学 大学院 工学研究科 テクノアリーナ 紀ノ岡細胞製造コトづくり拠点
    特任講師
  • 中澤 賢
    三機工業 株式会社 建築設備事業本部 エンジニアリング統括室 設計支援センター
    副長
  • 下平 滋隆
    金沢医科大学 再生医療学
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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