技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

データインテグリティ要件の整理と実践的なアプローチ

データインテグリティ要件の整理と実践的なアプローチ

~ガイダンスの要件解説から実践的な取組み方法まで~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

開催日

  • 2018年2月19日(月) 10時30分 16時30分

プログラム

 企業における「データインテグリティ」への取組みは、ガイダンスを読み合わせする段階から徐々に実践的な取組みへ移行しつつある。しかし、未だに多くの企業は手探り状態である。
 弊社では2017年1月より「データインテグリティ管理規程ひな形モデル」を提供し、これらを踏まえて紙や電子データの管理や個別システムに対するデータインテグリティ対応など実践的に支援してきた。また、従業員や上級管理者・経営層あるいは受託企業などへのデータインテグリティ教育を行って来た。
 本セミナーでは各国等のガイダンス要件を要件別に整理し、データインテグリティに関するリスクアセスメントや個別の取組みに対するデータインテグリティGAP分析とチェックリストの活用あるいは対応計画書の作成とマネジメントレビューへの展開などデータインテグリティ実装方法を提案する。

  1. データインテグリティ – その背景と定義
  2. MHRA (英国規制当局) ガイダンスのポイントとその解説
    1. データクリティカリティ (重要度) と完全性の固有リスクとその特定
    2. データの品質と完全性を保証できるシステム設計
    3. データインテグリティに関する重要な用語の定義とその解説
  3. WHOガイダンスに見るデータインテグリティの要件とその考え方
    1. データインテグリティに関する管理者の役割と責任
    2. 品質文化 (Quality culture)
    3. データライフサイクルとその活動
    4. 委託者と受託者への適用とその取組み
    5. 紙ベースおよび電子システムにおける ALCOA (-plus) 原則の導入についてのリスク管理上の考慮点 等
  4. FDAガイダンスのQ&A項目の重要点とFDA当局の考え方
    • ブランクフォームをどのように管理するか?
    • 監査証跡はどの程度の頻度でレビューするべきか?
    • 誰が監査証跡をレビューすべきか?
    • 電子コピーは、紙や電子記録の正確な複製として使用することはできるか?
    • オリジナルの電子記録の代わりに、紙印字や静的記録を保持することは許容されるか? 等
  5. PIC/Sデータインテグリティガイダンス「GOOD PRACTICES FOR DATA MANAGEMENT AND INTEGRITY IN REGULATED GMP/GDP ENVIRONMENTS」の要点の解説
    1. データガバナンスとは何か?
      • データの重大性とデータリスク
    2. データインテグリティが成功する組織的のあり方
      • 定期的なマネジメントレビュー
      • リソース配分
    3. 紙と電子システムの両方に適用できる基本的なデータ完全性原則 (ALCOA+)
    4. 紙ベースのシステムにおけるデータインテグリティ
    5. コンピュータ化システムのデータインテグリティ
  6. 規制当局 – HPRA (アイルランド規制庁) から見たデータインテグリティの査察ポイント
    1. データインテグリティとは何か?
    2. 査察時の着目点はどこか?
    3. 不適合の指摘事例
  7. 先進的製薬企業におけるデータインテグリティの取組み事例
    1. AMGENのQCラボにおけるデータインテグリティ実践的アプローチ
    2. NOVARTISのデータインテグリティの取組みと手法の紹介
  8. FDA警告文書に見るデータインテグリティ関連指摘事項とその対策
  9. データインテグリティに関する日本国内の動向
    - 医薬品医療機器総合機構 (PMDA) の講演に見るデータインテグリティの考え方
  10. データインテグリティ取組みに関するアプローチと進め方
    1. DIガイダンスの要件分類と整理
    2. DIリスクアセスメントと優先システムの決定
    3. チェックリスト等による現状とのGAP評価
    4. DI対応計画の作成
    5. DI対応の実施 (暫定的な対応を含む)
    6. マネジメントレビューへの反映
  11. クオリティカルチャとデータインテグリティ
    1. データインテグリティを阻害する要因
    2. データインテグリティへの対応とクオリティカルチャ
  12. データインテグリティへの対応
    - まず、何をすべきか
    • 演習問題
    • 質疑応答
    • 個別ミニコンサル

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策