技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ・抗体医薬品製造におけるスケールアップに伴う品質管理と製造体制構築

バイオ・抗体医薬品製造におけるスケールアップに伴う品質管理と製造体制構築

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、バイオ医薬品・抗体医薬品において、品質の同等性が確保できる効率的なスケールアップについて詳解いたします

開催日

  • 2018年1月24日(水) 10時30分 16時00分

プログラム

 スケールアップとは医薬品の必要量の増加に伴って製造のスケールを上げることをいう。スケールアップの必要性が発生するのは、開発段階および市販後の増産対応の時である。市販後の増産は通常は承認製造のスケールを変更せずに、製造回数を増やすことで需要の増加に対応する。承認又は認証を受けた医薬品について何らかの変更を行う場合に、一部変更承認申請、または軽微変更届の手続きが必要となるが、もし製造のスケールアップを行う必要が生じた場合は、日本においては一部変更承認申請の手続となる。特にバイオ医薬品の製造においては最終品質との相関が取れる製造パラメータが未知であることが多く、スケールを変更することも目標品質に影響を与える可能性があるため、原則一部変更承認申請の対象である。承認後の商業生産規模を上げるためのスケールアップは、承認時点で、有効性、安全性および安定性に関する情報が蓄積されており、スケールを上げても目標品質の同等性を証明することは比較的容易である。
 本セミナーでは、製造や品質試験の方法や条件が確定していない開発段階においてスケールアップを行う場合に、品質管理上、どのような点に気を付けるべきかについて解説する。

  1. スケールアップに伴う品質管理
    • 培養方法とスケールアップ
    • スケールアップに関する規制を読み解く
    • 世界のバイオプラントの培養システムに学ぶ
    • 異なるシステム間の培養工程は同等であるといえるか?
    • スケールアップとFA化
  2. コンパラビリティの考え方とそのポイント
    • 製造変更とコンパラビリティ
    • 製造場所変更とコンパラビリティ
    • プロセスと品質規格
    • シングルユースシステム,ステンレスシステムのメリット・デメリット
    • スケールアップに関する規制を読み解く
    • 世界のバイオプラントの精製システムに学ぶ
    • 作業改善の必要性とスケールアップ
    • PATの推進
  3. 品質恒常性のための製造および製造体制の構築
    • 高品質製造のための設備要件
    • 高品質製造のための製造法構築
  4. 製造に関するデータのまとめ方
    • 重要工程および重要パラメータは明確になっているか?
    • 開発段階において製法変更があるか? 変更内容が明確にされているか?
    • 製法変更前後の同等性・同質性が明確に示されているか?
    • ロット製造の規格試験が製造の一貫性を示すことができるようにまとめられているか?
  5. 会合/凝集体の評価と安定化の実際とポイント
  6. バイオ医薬品の外因性汚染の対策と製造・品質管理のポイント
    • 外因性汚染のリスクと対策
    • ウイルスの除去方法
    • ウイルスクリアランス試験
    • 規制当局による要求事項のポイント
    • 無菌試験
    • マイコプラズマ否定試験
    • 質疑応答

講師

  • 岡村 元義
    株式会社ファーマトリエ
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 GMP対応工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/21 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/2/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2025/2/27 少人数体制にも対応したGMP-QA業務・監査のポイントセミナー (全5コース) オンライン
2025/2/27 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/2/27 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/2/27 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法 (製本版 + ebook版)
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法