技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

iPS細胞の細胞培養/分化誘導法と実用化のための要素技術

iPS細胞の細胞培養/分化誘導法と実用化のための要素技術

~ヒトiPS細胞でできること、ヒトiPS細胞でなければできないこと / 実用化への今後の展望とは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年7月14日(金) 12時30分 16時30分

プログラム

 2014年11月の薬事法改正において再生医療等製品の特性を踏まえた法律が施行され、再生医療領域の基礎および臨床研究の進展のみならず、ヒトiPS細胞を用いた実用化へのスピードアップが期待されている。ヒトiPS細胞は皮膚や血液などの通常の体の細胞から樹立できることから、胚を起源とするヒトES細胞よりも倫理的なハードルが低いと考えられており、多様な研究分野での開発が広がってきている。特に、創薬分野での使用に関しては、本格的な再生医療への利用に先行して、産業への応用が期待されている。
 一方で、ヒトES/iPS細胞の研究は発展途上の分野である。また、その取り扱いに関しては、従来の細胞と比較し相違点も多くみられる。ヒトiPS細胞を樹立する際の方法は従来のウイルスベクターを用いる方法から、安全性や樹立効率の高いエピゾーマルベクターやRNAを用いた方法が主流となりつつある。さらに、ヒトES/iPS細胞はフィーダー細胞と呼ばれる別の細胞との共培養系で維持培養が行われてきたが、現在は再生医療への応用も見据えて、フィーダー細胞を必要としない培養方法も開発されてきている。また、各種の機能細胞への分化誘導方法が報告されており、一部の種類の分化細胞 (肝臓細胞、神経細胞、心筋細胞など) については既に製品化され、手軽に入手が可能となっている。
 本講演では、ヒトiPS細胞の作成方法から分化誘導方法および応用までを含めた研究の概観を紹介する。特に、創薬応用や再生医療を見据えた場合に、細胞株や間葉系幹細胞をはじめとした既存の細胞と比較してどのような差別化が可能になるか。さらにどのような点が課題となり、克服するための必須要素技術として期待されているアプローチに焦点をあてて、ヒトiPS細胞の実用化への今後の展望をお示ししたい。

  1. はじめに
  2. ヒトiPS細胞の樹立
    1. ヒトiPS細胞の樹立の歴史
    2. 最新のヒトiPS細胞樹立法~RNAリプログラミング
    3. ヒトiPS細胞の樹立の際の課題とその解決法
  3. ヒトiPS細胞の維持培養
    1. オンフィーダー培養法
    2. フィーダーレス培養法
    3. 浮遊培養法
    4. ナイーブ型ヒトiPS細胞
  4. ヒトiPS細胞の分化誘導法
    1. 心筋や血液
    2. 神経
    3. 肝細胞や膵臓
  5. ヒトiPS細胞の応用例 (1) ~創薬応用
    1. 創薬における課題
    2. ヒトiPS細胞の実用化と課題
    3. ヒトiPS細胞を用いた疾患モデルの作製
    4. ヒトiPS細胞を用いた個人差を反映した創薬スクリーニング系の構築
  6. ヒトiPS細胞の応用例 (2) ~再生医療
    1. ヒトiPS細胞を再生医療に用いることの意義
    2. ヒトiPS細胞の実用化と課題
    3. ヒトiPS細胞の純化・選別方法
  7. まとめ~ヒトiPS細胞でできること、ヒトiPS細胞でなければできないこと
    • 質疑応答

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/11/21 mRNA医薬品の基礎および設計・合成と製造のポイント オンライン
2024/11/21 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/22 バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用 オンライン
2024/11/22 再生医療等製品における治験薬製造の進め方とトラブル対応 オンライン
2024/11/22 国内/海外の外部委託試験施設に信頼性基準試験を委託する際の信頼性確保の留意点 オンライン
2024/11/22 ライフサイエンス領域における医療トレンドとポストコロナビジネスに求められる対応手法 オンライン
2024/11/22 情報不足な開発初期段階において医薬品の事業性評価を適切に進める為のデータ活用と売上予測の方法 オンライン
2024/11/22 希少疾患における治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2024/11/25 薬価算定/制度の要点と加算取得に向けた薬価戦略のポイント オンライン
2024/11/25 QA/QCが知っておくべき (開発段階を含めた) 分析法バリデーションの基礎 オンライン
2024/11/25 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 オンライン
2024/11/25 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/11/25 再生医療産業分野における新規事業・研究開発テーマ企画の心得と市場参入戦略 オンライン
2024/11/25 コンプライアンス違反の事例から学ぶGMP現場の改善策 オンライン
2024/11/25 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) ・GAMP5の基礎知識および実施のポイント オンライン
2024/11/26 QC (試験部門) における効果的な電子化、電子化後のデータファイルの保管・管理における実務ポイント オンライン
2024/11/26 分析法バリデーション入門講座 オンライン
2024/11/26 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/11/26 オーファンドラッグの売上予測と事業性評価 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策