技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

初任者のための分析法バリデーション超入門講座

初任者のための分析法バリデーション超入門講座

~真度/精度、併行精度/室内精度、特異性、直線性/範囲、検出限界/定量限界、頑健性~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、分析法バリデーションについて基礎から解説いたします。
分析能パラメータの基準値設定など統計解析が苦手な方でもわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2017年6月19日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 品質試験における化学分析
  • 分析を行うための基礎としてのバリデーション
  • 規格試験を設定する場合の分析ポイント

プログラム

 分析試験は医薬品、化粧品や食品等の試験は安全性や有効性を担保するための基盤であり、いずれの場合でも、その試験方法がバリデートされている必要があります。しかし、分析方法のバリデーションとはいっても取っ付き難く、むずかしいもの。特に、初めて接した場合にはなかなか理解できないものです。しかし、医薬品等のGMPでも分析の信頼性を確保するためにはソフト面では不可欠な重要項目です。
 本講座では医薬品等の製造承認、品質試験、さらに、新製品の開発での成分測定を行う場合に必要な分析において、分析法バリデーションとはいかなるものか項目を絞り、初任者にもわかりやすく、具体的に分析能パラメーターの算出方法等を解説します。
 これにより、試験が円滑に効率よく進められるための道標として、分析法バリデーションを活用できるようになることを目指しています。
 GMPにおける分析方法のバリデーションとは何か、基礎的な概念から分析能パラメーターの意味、また、分析法バリデーションを行うための準備と計画などを理解し、事例を見ながら実際に設定できるようになることを目指す基礎講座です。

  1. 分析法バリデーションのための基礎知識
    • 医薬品の製造管理や品質管理はGMPに基づいて行われており、
      その評価に用いる試験法及び分析法におけるバリデーションの意味と意義を学びます。
      1. 医薬品の信頼性を確保するためのGXP
      2. 医薬品GMPにおける分析法バリデーションの目的と意義
      3. 分析方法のバリデーションと分析の信頼性と品質
      4. 基本統計量 (母集団、標本、平均、標準偏差、誤差 等)
      5. 分析能パラメーターを求めるための基本統計
  2. 分析法バリデーションと分析能パラメーター
    • 試験方法のタイプ別に分析法バリデーションを検討して評価する指標である分析能パラメーターについて解説します。定義、目的、求め方等をそれぞれについて説明します。
      1. 試験方法のタイプに要求される分析能パラメーター
      2. 特異性
      3. 直線性と範囲
      4. 真度
      5. 精度 (併行精度、再現性)
      6. 検出限界と定量限界
      7. 頑健性
  3. 分析法バリデーションの前にシステムの適格性評価
    • 分析方法の信頼性を確保するため、設備や装置のクオリフィケーション、また、校正や標準品、更に、継続的試験を行うためのシステム適合性を解説します。
      1. 分析方法をシステムとして全体を評価する
      2. 機器選定から始まる分析システムの適格性評価 (IQ~PQ)
      3. 機器分析における分析能パラメーター
      4. 信頼できる分析水準を維持するための点検と校正
  4. 機器分析における分析法バリデーションの実際
    • HLPCまた分光分析を用いて確認試験、純度試験また定量法等のバリデーションを行う場合、どのようなパラメーターが必要か、さらに、実験計画の事例について学びます。
      1. 機器分析 (HPLC、分光装置) における適格性評価から始まる。
      2. HPLC等における分析法のパラメーターは何か
      3. 分光装置の検出限界はどのように求めるか
      4. HPLCにおける真度、精度を求めるための実際 等の具体例
      5. 日常的に確認したい項目とシステム適合性
      6. 局方におけるシステム適合性の扱いと活用
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 基礎から学ぶやさしいGMP超入門講座 オンライン
2024/4/22 賞味期限設定のためのアレニウス式を用いた加速試験のポイント オンライン
2024/4/22 改正GMPに対応した空調設備の管理とバリデーション オンライン
2024/4/22 リアルワールドデータ (RWD) を活用するための薬剤疫学基礎セミナー オンライン
2024/4/22 製造/ラボにおける監査証跡の具体的な運用方法・管理と効率的なレビュー手順 (どこまですべきか) オンライン
2024/4/22 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/4/22 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/4/22 ベイズ統計の理論と方法 入門編 オンライン
2024/4/23 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/4/23 化学プロセスの開発・設計の基礎とシミュレーション技術によるスケールアップの効率化・最適化 オンライン
2024/4/23 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/4/23 薬物動態の基礎と活用 オンライン
2024/4/23 非GLP試験の書面調査と過剰に陥らない効率的な信頼性確保の基準 オンライン
2024/4/24 医薬品・食品・化粧品工場における異物混入の具体的防止対策 東京都 会場・オンライン
2024/4/24 化粧品・部外品のGMPと品質監査のポイント オンライン
2024/4/24 確実に成果を生む実験結果の活用と実験ノート (記録) の取り方 オンライン
2024/4/24 信頼性基準適用試験における運用への落とし込みと(国内外) 委託時の信頼性保証 オンライン
2024/4/24 技術者・研究者のための多変量解析入門講座 オンライン
2024/4/24 アメリカにおける体外診断薬の事業戦略策定と参入のポイント オンライン
2024/4/24 医薬品・バイオ技術のライセンスと研究提携における「経済条件」 の決め方及びリスク対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/10/15 医療機器のプロセスバリデーション (PV) と工程管理
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/6/28 AI・MI・計算科学を活用した蓄電池研究開発動向
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/5/29 凍結乾燥工程のバリデーションとスケールアップおよびトラブル対策事例