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事業戦略、中長期ビジョンを実現する知財戦略の策定とその進め方

事業戦略、中長期ビジョンを実現する知財戦略の策定とその進め方

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年5月25日(木) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部. 未来を見据えた知財戦略の立案と 研究、事業戦略への反映

(2017年5月25日 10:00〜11:30)

 日本企業が成長し続けるには、企業や事業のコア価値を知的財産として見定め、その強化・獲得戦略を全社的に展開して、事業競争力と企業価値の向上を実現する知的財産経営戦略の実行が必須となる。この知的財産経営戦略を実現するには、コア価値の権利武装(特許出願)やノウハウ保護を的確に実行するだけではなく、事業戦略を達成する知財戦略を策定し、カンパニーの事業計画として確実に実行していくことが重要である。
 ロボット用精密減速機、鉄道車両用機器、油圧機器、自動ドア等の製造メーカであるナブテスコでは、この知財経営戦略を企業戦略の一環として全社的に活動しており、その活動の中で実行した知財戦略の策定方法や推進体制と、戦略の実行方法やその具体的な戦術を紹介する。

  1. ナブテスコの経営戦略と事業活動
  2. ナブテスコの知財戦略の全体像と、活動方針、実行体制、推進計画
  3. ナブテスコのグランドビジョン実現に向けた事業のコア価値の選定と強化計画の策定
  4. 事業のコア価値を獲得・強化する知的財産戦略の策定・推進方法
  5. 市場分析のための技術マーケティングとその結果のコア価値強化戦略での活用
  6. 顧客・競合企業等の特許力分析手法 (4C特許分析)
  7. 新事業・改良技術のアイデア創造手法 (ナブテスコ流TRIZ)
  8. 技術やノウハウの営業秘密管理手法 (証拠保全方法)
  9. 事業戦略的に則したノウハウ、特許出願の見極めと知財情報戦略データベース構築
  10. 第4次産業革命に対する知財戦略のあり方 (模索検討中の内容)

第2部. 海外への特許出願戦略の策定と技術保護方法の選択

~出願国の選定、出願方法の選択の仕方、特許かノウハウ秘匿かの選択~

(2017年5月25日 12:15〜13:45)

 国際競争が激しくなる中、技術開発の成果である知的財産をどのように保護、活用していくかは企業にとって重要な問題です。また経済のグローバル化により、企業は諸外国へ積極的に進出することが必要となっていますが、日本と異なる制度を有する諸外国で、企業が開発した技術を基に事業を行うためには、諸外国の知的財産制度 (とりわけ特許及びノウハウ秘匿) の理解と制度の活用が重要となります。
 本講座では、海外特許の取得を考える上で、出願国の選定、効果的な出願方法の選択の仕方を、併せて技術保護の観点から、特許出願かノウハウ保護かの選択の仕方を、技術者・研究者が理解しやすいように解説します。

  1. 海外特許取得の方法
    1. なぜ海外でも特許権取得が必要なのか?
    2. 出願国の選定
    3. 効果的な出願方法の選択の仕方
      1. 優先権制度とは?
      2. 各国への直接特許出願 (パリルート出願)
      3. 特許協力条約による国際出願
      4. 海外特許を取得する際の留意点
  2. 技術保護方法の選択とその留意点
    1. 特許出願か、それともノウハウ秘匿による保護かの選択
    2. ノウハウ保護で重要な先使用権とはどのような権利か?

第3部. 強い特許網を構築するための知財戦略の策定・遂行

(2017年5月25日 14:00〜15:30)

 知財戦略の一環として、技術成果保護のための特許網構築の重要性は言うまでもありません。技術上の差別化・事業上の優位性を確保するために、先行特許・基本特許のみに安住せず、手厚く特許網を補強することは定石ともいえます。一方、特許網構築のための具体的手法は様々であり、技術分野・事業分野の特性もふまえて策定・遂行する必要があります。またコスト効率やライフサイクルマネジメントも意識する必要があります。
 ここでは、主に化学分野・物品分野での事例をベースとして、より強い特許網を構築するためのポイントを考えてみたいと思います。

  1. はじめに
  2. 特許網構築の基盤
  3. 特許網構築の実践
  4. 延命特許の考え方
  5. 特許リスト・特許マップの功罪
  6. 化学分野特有の留意点
  7. 権利化・維持段階での対応
  8. 特許事務所との協働
  9. 特許網の価値評価

第4部. 特許網構築と障害特許への対応、考え方

(2017年5月25日 15:45〜17:15)

 上記表題についての講演依頼を受けたので、特許網構築と障害特許の対応についての基本的考え方を概説する。具体例を細かくは説明できないが、モデルケースを基に、具体的イメージがきるように説明を行う。

  1. 旭化成グループの事業概要
  2. 特許網構築
  3. 障害特許の対応

講師

  • 菊地 修
    HRガバナンス・リーダーズ株式会社
    フェロー
  • 冨田 光治
    ナガセケムテックス株式会社 企画・推進本部 知的財産室
    室長
  • 加藤 実
    加藤弁理士事務所
    代表 弁理士
  • 加藤 仁一郎
    AJS株式会社 デジタルイノベーション事業部
    理事, 事業部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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