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スリット加工工程における製品ロスの低減と、前工程での原反仕上り状態の改善

スリット加工工程における製品ロスの低減と、前工程での原反仕上り状態の改善

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年4月26日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • スリット加工で課題を抱えている方
  • フィルム・スリット加工に関連する技術者、設計者、品質担当者、営業技術者
    • インキ
    • 接着剤
    • 原料樹脂
    • 印刷
    • ラミネート
    • 加工現場
    • 加工設備
    • 包装材料 など

修得知識

  • ロールtoロール連続生産システムでの印刷
  • ラミネート加工技術の有るべき姿
  • スリット加工での良品の製造、ロス低減のポイント

プログラム

 ロールtoロール連続生産の一つであるスリット加工は、 製品仕上がりの最終工程である。ここでは、スリット工程で対応できない不具合、ロス、トラブルが多く発生する。この原因として、機械と担当作業者の技術力不足が挙げられる場合と、前工程の印刷・ラミネート原反製品の品質・仕上がり状態が悪いために発生する場合に大きく分けられる。前者は、機械の作業手順と設定条件を定めることにより改善されるが、後者は、前工程の原反仕上がりの状態を改善しない限り、スリット加工で品質・生産性の良い製品を作り込むことは難しくなる。
 この対策として、原因となる印刷・ラミネート製品の仕上がり状態をどのように作り上げるかを挙げ、その製品の例を示し、印刷・ラミネート・スリット加工をどのように進めるかを解説する。

  1. 印刷・ラミの製品状態とスリット製品の出来栄え
  2. 印刷・ラミの製品をどのように作り込めば、良いスリット製品が得られるか
  3. スリッター装置
    1. スリット仕様と概要図
    2. スリッターの主な基本構成
  4. 主なスリット製品のロス低減対策例
    1. 帯状部分印刷ラミネート製品のスリット加工のシワ・ロス低減
    2. 粘着剤コート軟包装材料のスリット加工でのロス低減の最適化とスピードアップ
    3. 厚物ラミネート製品のスリット加工でのロス低減
    4. 異物混入 (継ぎテープ) トラブル発生原因と対策
    5. スリット製品のトラブルの一例
      • 巻きズレ
      • 硬巻き
      • 耳上がり
      • 幅不良
      • 継ぎテープ
      • 巻き芯シワ不良など
  5. 印刷加工での巻取シワ・トラブルの一例と対策
    1. 巻取開始時の張力・テーパー (勾配) の設定
    2. 印刷原反の紙管肉厚差の巻き状態の違い
    3. 印刷原紙の弱巻原反のラミネート繰出しでの巻き締りシワの発生原因
      • ノンソル
      • ドライ
    4. フィルム印刷製品とスリット加工での最適化とロス低減事例
      1. OPPフィルムの印刷製品のスリット加工での最適化とロス低減
      2. LLDPEフィルムの印刷製品のスリット加工での最適化とロス低減
      3. CPPフイルムの印刷製品のスリット加工での最適化とロス低減
  6. ラミネート製品の巻き締りシワ・トラブル現象と対策
    1. 巻取りでの巻き芯シワの発生要因
    2. ラミネート原反の巻き芯のシワ発生 (紙管肉厚)
    3. タッチロールの押し付け圧バランスの測定
    4. 製品の紙管への巻き込み
    5. 巻き芯シワの発生と対策 (巻取条件の最適設定とシワ発生低減)
      1. 巻取部の巻取張力、テーパー張力、タッチロール圧
      2. 巻取部の巻取条件 (巻取条件項目8要因:4パターンに分けて作り込む)
      3. 巻取部のスタート巻取張力、テーパー張力、タッチロール圧の最適設定条件
    6. 各工程での巻き締りシワ不良の発生と不良対策
  7. スリット加工での留意点
    1. 次工程での不具合と前工程での不具合を明確に分ける
    2. 不具合を「入れない、作らない、出さない」
    3. 不具合の発生を各工程にフィードバックする、どのように
    4. 機械から離れない、そのためには
  8. まとめ
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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