技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子表面改質の基礎と応用

高分子表面改質の基礎と応用

~熱アシストプラズマ処理・表面グラフト化・電子線照射還元法~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高分子表面改質の基礎と応用について、実物のサンプルを交えながら分かりやすく説明いたします。
また、表面の分析・観察方法やデータの見方についても解説いたします。

開催日

  • 2017年3月17日(金) 13時00分 16時30分

修得知識

  • プラズマの基礎
  • プラズマ処理と他の表面処理との違い
  • 表面改質した樹脂表面の分析手法・観察手法
  • 大気圧プラズマ処理と低圧プラズマ処理による表面改質の違い
  • フッ素樹脂 (PTFE) の密着性を劇的に向上させる熱アシストプラズマ処理
  • 表面グラフト化の手法
  • 自己組織化単分子膜による機能性の付与方法
  • 電子線照射還元法の基礎
  • 電子線照射還元法による金属ナノ粒子の固定化方法

プログラム

 「熱アシストプラズマ処理」「表面グラフト化」「電子線照射還元法」という3つのキーワードを元に、高分子表面改質の基礎から応用まで、実物のサンプルを交えながら解説します。
  皆様がご希望とされる用途 (特に密着性向上、撥水撥油性付与、金属ナノ粒子の固定化等) へ貢献できれば幸いです。

  1. 熱アシストプラズマ処理
    1. 表面とは
      1. 無機物 (セラミックス材料、金属材料) のバルクと表面
      2. 有機物 (高分子材料) のバルクと表面
    2. プラズマ
      1. 第4の状態
      2. プラズマの利用例
      3. プラズマ処理技術の位置付け
      4. プラズマの生成方法と種類 (方式、放電形態、圧力)
    3. プラズマ処理した表面の分析方法
      1. 表面エネルギー測定 (接触角測定)
      2. フーリエ変換赤外線分光 (FT-IR) 測定
      3. X線光電子分光 (XPS) 測定
      4. 飛行時間型二次イオン質量分析 (TOF-SIMS)
      5. 電子スピン共鳴 (ESR) 測定
      6. 表面硬さ測定 (ナノインデンター)
      7. 走査型電子顕微鏡 (SEM) 観察
      8. 原子間力顕微鏡 (AFM) 観察
    4. プラズマ処理による表面改質
      1. プラズマ処理中に使用するガス種とその効果
      2. プラズマ処理中の圧力とその効果 (低圧・中圧プラズマvs大気圧プラズマ)
      3. プラズマ処理中の温度とその効果 (通常プラズマvs熱アシストプラズマ)
      4. 熱アシストプラズマ処理によるフッ素樹脂と異種材料 (ゴム・銅・銀) の強力接合
  2. 表面グラフト化
    1. グラフトと表面グラフト化
      1. グラフト
      2. 表面グラフト化
      3. グラフト用分子
    2. 自己組織化単分子膜
      1. 単分子膜の構造
      2. 単分子膜の特徴
      3. 単分子膜の作製方法 (液相法と気相法)
      4. 単分子膜の構成分子
      5. 自己組織化の反応工程
    3. 表面グラフト化による機能性付与
      1. 金属イオンの捕捉
      2. 密着性の向上 (分子接着剤)
      3. DNAの固定化
      4. 撥水撥油性の付与 (防汚性の付与)
      5. 超撥水性の実現 (海洋生物付着防止・着氷着雪防止)
  3. 電子線照射還元法
    1. 放射線 (電子線を含む)
    2. 直接作用と間接作用
      1. 放射線照射による水の放射線分解
      2. 放射線照射による樹脂の表面改質
      3. 放射線照射によるグラフト化
    3. 電子線照射還元法による金属ナノ粒子の生成
    4. 電子線照射還元法による金属ナノ粒子の固定化
    5. 電子線照射還元法による機能性付与
      1. 磁性ビーズの合成 (Au/Fe3O4ナノ粒子の合成)
      2. 光触媒の活性向上 (Pt/TiO2の合成)
      3. 燃料電池用触媒の合成 (PtRu/C, PtCu/ Fe2O3ナノ粒子の合成)
      4. 抗菌性の付与 (繊維へAgナノ粒子を固定化)
      5. 触媒性の付与 (樹脂基板へPtナノ粒子を固定化)
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第2会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/31 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン
2025/3/31 ケミカルリサイクル可能なポリマーの作製とその特性 オンライン
2025/3/31 高屈折率ポリマーの合成法と応用、およびそれらの評価方法 オンライン
2025/4/2 プラスチックの疲労破壊と耐久性評価技術 オンライン
2025/4/4 めっきの基礎および処理方法とトラブル対策 オンライン
2025/4/7 騒音対策 (吸音、遮音) の考え方と音響メタマテリアルの遮音特性 オンライン
2025/4/8 プラスチック製品の強度設計に必要な材料力学 オンライン
2025/4/9 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2025/4/9 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/9 高分子材料の難燃化技術と難燃剤の選定、配合設計およびその実際技術 オンライン
2025/4/9 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/10 めっきの基礎と応用およびトラブル対策 オンライン
2025/4/10 高分子・ポリマー材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術 オンライン
2025/4/11 自動車用プラスチックにおけるリサイクル・アップサイクルの動きと対応 オンライン
2025/4/11 熱処理の基礎および熱が製品の特性と品質に与える影響 東京都 会場・オンライン
2025/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2025/4/14 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 オンライン
2025/4/14 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2025/4/15 押出機・混練機内の高分子材料の輸送・溶融と混練技術 オンライン
2025/4/15 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン

関連する出版物

発行年月
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/1 超撥水・超親水化のメカニズムとコントロール
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法