技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

データインテグリティ実務対応セミナー

FDA査察指摘とPIC/S査察官向けガイダンスをふまえた

データインテグリティ実務対応セミナー

~ERES対応 (電子記録、電子署名) の基礎から分かりやすく解説~
京都府 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年3月15日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製造 製造技術 エンジニアリング IT
  • CMC 製剤研究 分析研究
  • QC QA 薬事監査 (社内監査、委託先監査)

修得知識

  • FDAのデータインテグリティ査察指摘事例
  • PIC/S査察官向けガイダンスをふまえたデータインテグリティ対応の実務

プログラム

 FDA査察およびメガファーマのオーディットにおいて、データインテグリティ不適合指摘が増加している (2013年〜2015年 FDA:33件 PIC/S:16件) 。MHRA (英国医薬品庁) が2015年1月~10月にかけ実施したGMP査察において指摘したデータインテグリティ不適合は339件であった。その内の121件がMajor指摘であり、20件のMajor指摘は出荷停止等の規制措置となった。
 データインテグリティ不適合があると出荷判定根拠が否定されてしまい、リコールや出荷停止等の規制措置となり得る。そのため、海外の規制当局は下記のようにデータインテグリティガイダンスを矢継ぎ早に発出し、業界にデータインテグリティ対応を求めている。また、PIC/Sは査察官向けのデータインテグリティガイダンスを2016年8月に発出した。

  • MHRA 2015年1月
  • WHO 2015年9月
  • FDA 2016年4月
  • PIC/S 2016年8月 (査察官向け)

 我が国を含むPIC/Sの加盟当局は50にもおよび、世界の多くの査察官がPIC/S査察官向けガイダンスを参照することになる。そのため、業界はPIC/S査察官向けガイダンスの内容を把握しておく必要がある。PIC/Sの査察官向けガイダンスにおいては、以下の点に注目されたい。

  • GMPとGDPを対象としている
  • 紙ベースシステムにおける対応に10ページを割いている
  • コンピュータ化システムにおける対応には12ページを割いている
  • 外部委託における対応に2ページを割いている

 FDAのデータインテグリティ査察指摘事例を交えながら、PIC/S査察官向けガイダンスをふまえたデータインテグリティ対応を実務的に説明する。また、セミナーテキストに添付する豊富な付録資料により、受講後に詳細にわたり理解を深めていただくことができる。
 ERES対応 (電子記録、電子署名) の基礎から説明するので、コンピュータ化システムに馴染みのなかった方にも十分ご理解いただける。

  1. ERES対応の基礎
    • 真正性 (アクセス管理、監査証跡)
    • 見読性
    • バックアップとアーカイブ
    • オープンシステム/クローズドシステム
    • 電子署名
    • デジタル署名
    • 生データ
  2. データインテグリティとは
    • ALCOA原則
    • 信頼性基準など
  3. FDA査察におけるデータインテグリティ指摘
  4. PIC/S査察におけるデータインテグリティ指摘
  5. 国内で出されたデータインテグリティ483
  6. データインテグリティガイダンスの概況
    • MHRA
    • WHO
    • FDA
    • PIC/S
  7. データインテグリティ対応における用語
    • メタデータ
    • ダイナミックレコード
    • スタティックレコード
    • オリジナルレコード
    • 真正コピー
    • フラットファイル
    • トランザクション
  8. 運用面における対応
    • 経営層の率先垂範
    • 品質文化
    • 品質指標
    • リソース配分
    • 内部告発
    • 罰則規定など
  9. 紙ベースシステムにおける対応
    • テンプレートの管理
    • 記入・訂正方法
    • 印鑑の使用
    • 記録の検証方法など
  10. コンピュータ化システムにおける対応
    • 電子生データの特定
    • 監査証跡の特定
    • アカウント管理
    • 電子記録の保護
    • 監査証跡のレビュー
    • 監査証跡のバリデーション
    • 真正コピー
    • ダイナミックデータ/スタティックデータ
    • バックアップ
    • アーカイブなど
  11. 業務委託における対応
    • 定期監査
    • 委託業務のデータレビュー
    • データインテグリティの評価方法
    • データ匿名化
    • リモートデータレビューなど
  12. HPLC試し打ち指摘への対応方法
  13. MHRAガイダンスの要旨
  14. FDAガイダンスの要旨
  15. PIC/S査察官むけガイダンスの要旨
  16. 良くある質問 (FAQ)
    1. 監査証跡の定期的レビューをどのようなタイミングで行えばよいのか
    2. 監査証跡の定期的レビューをどのような方法で行えばよいのか
    3. 監査証跡機能がない場合どのように対応すればよいのか
    4. 監査証跡はどのようにバリデートすればよいのか
    5. 試験関係者がシステム管理者になるとなぜ指摘を受けるのか
    6. HPLCのプリントアウトを生データとすると指摘を受けるのか
    7. データインテグリティはどのように査察されるのか
    8. 工程内検査のインテグリティは査察されるのか
    9. 個別のアカウントを設定できない器機/システムは更新が必要か
    10. 電子生データはどのように管理・運用すればよいのか
    11. スタンドアロン器機のデータインテグリティ対応はどの程度必要か
    12. ハイブリッドシステムはどのように対応すればよいか
    13. FDA査察をのりこえるにはどのような対策が必要か
  17. 質疑応答
    • データインテグリティのみならず、CSVやERESなど日常の業務において困っていることや疑問などにお答えします。
    • 事前質問は大歓迎ですが、準備の都合上、可能であれば2週間前までにご提出いただけると助かります。

講師

  • 望月 清
    合同会社 エクスプロ・アソシエイツ
    代表

会場

京都府民総合交流プラザ 京都テルサ

東館2F 視聴覚研修室

京都府 京都市 南区東九条下殿田町70番地 新町通九条下ル 京都府民総合交流プラザ内
京都府民総合交流プラザ 京都テルサの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

特典

豊富な付録資料により、講演では説明しきれなかった詳細を習得できる。

  1. データインテグリティ入門:19ページ
  2. HPLC試し打ち指摘とその対応:3ページ
  3. MHRAガイダンス 意訳 (対訳) :28ページ
  4. WHOガイダンス・ドラフト 要旨訳:11ページ
  5. FDAガイダンス・ドラフト 意訳 (対訳) :32ページ
  6. FDAガイダンス・ドラフト 解説:27ページ
  7. PIC/Sガイダンス・ドラフト 要旨と解説:42ページ
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Dコース:CMC申請・薬事デザイン編) オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Bコース:非臨床安全性評価・臨床開発編) オンライン
2025/2/21 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/2/25 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン
2025/2/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/2/26 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/26 CSVの基本理解と現場での実用ノウハウおよびCSV実施判断 オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2025/2/27 少人数体制にも対応したGMP-QA業務・監査のポイントセミナー (全5コース) オンライン
2025/2/27 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/2/27 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策