技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

データインテグリティ (Data Integrity) の各国要件とその重要点

データインテグリティ (Data Integrity) の各国要件とその重要点

~今、求められる規制当局の要件と対応法とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、PIC/S等のガイダンスや日本の動向などの最新情報と規制当局の要件や指摘事項をもとに解説いたします。

開催日

  • 2017年1月30日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • コンピュータバリデーションCSVに興味のある製薬、医療機器の関係者

プログラム

 近年、我が国においても臨床データの改ざんや製造記録書のねつ造など「データインテグリティ」に関する問題が多発している。しかし、この問題は悪意によるものだけではなく、手入力や作業ミスによるデータの間違いや欠落、システムトラブルによるデータ喪失など、日常的に起こりうる問題でもある。各国から相次いで「データインテグリティ」に関するガイダンスが発行されていることを見ても、この問題の根深さを物語っている。
 2016年8月にはついにPIC/Sからもガイダンスが発行された。このガイダンスの作成には日本の当局も参加しており、今後の我が国の査察時に確認される可能性が高いと考えられる。
 本セミナーでは、MHRA、WHO、FDA、そしてPIC/S等のガイダンスや日本の動向などデータインテグリティに関する最新情報と規制当局の要件や指摘事項を参考にしながら、その対応方法を提案する。
 また、時間の許す限りデータインテグリティを担保するCSVやERESの取組みも要点を絞って解説する。

  1. データインテグリティとは – その定義と考え方
  2. MHRA (英国規制当局) ガイダンス
    「GMP Data Integrity Definitions and Guidance for Industry March 2015」の解説とのそのポイント
    1. データ・クリティカリティ (重要度) と完全性の固有リスクとその特定
    2. データの品質と完全性を保証できるシステム設計
    3. データの完全性に関する用語の定義とその解説
  3. WHOGUIDANCE ON GOOD DATA AND RECORD MANAGEMENT PRACTICES” に見るデータインテグリティの要件とその考え方
    1. 品質リスクマネジメントとデータインテグリティ
    2. データ管理に関するガバナンスと品質監査
    3. 外部セキュリティー保護策
    4. サプライヤーおよびサービスプロバイダとデータ管理
    5. 担当者のトレーニング
  4. FDA “Data Integrity and Compliance With CGMP Guidance for Industry CGMP” ガイダンスの要点と解説
    1. どのようなときに意思決定からCGMPデータを除外することが許容されますか?
    2. コンピュータシステム上の各ワークフローをバリデートする必要がありますか?
    3. CGMPのコンピュータシステムへのアクセスをどのように制限する必要がありますか?
    4. なぜFDAはコンピュータシステム用の共有ログインアカウントの使用を懸念しているのですか?
    5. ブランクフォームをどのように管理する必要がありますか?
    6. 監査証跡はどの程度の頻度でレビューされるべきですか?
    7. 誰が監査証跡をレビューすべきですか?
    8. 電子コピーは、紙や電子記録の正確な複製として使用することはできますか?
    9. FT – IR装置などのスタンドアロンコンピュータ化試験装置のオリジナルの電子記録の代わりに、紙印字や静的記録 (static records) を保持することは許容されますか?
    10. (以下18章まで)
  5. 【緊急追加】PIC/Sデータインテグリティガイダンス “GOOD PRACTICES FOR DATA MANAGEMENT AND INTEGRITY IN REGULATED GMP/GDP ENVIRONMENTS” の要点の解説
  6. PDAアイルランドチャプターにおけるデータインテグリティの取り組み
    1. 規制の枠組みとデータインテグリティ
    2. 標準規格とデータインテグリティ
  7. HPRA (アイルランド規制庁) から見たデータインテグリティ
    1. データの整合性とは何か
    2. 査察における重要ポインント
    3. サンプルの不備
  8. FDA警告文書に見るデータインテグリティ関連指摘事項とその対策
  9. データインテグリティに関する日本国内の動向
  10. データインテグリティを担保するCSVとERESへの対応ポイント
  11. データインテグリティの傾向とその対策
    • 演習問題
    • 質疑応答

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/23 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2024/12/23 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2024/12/23 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/23 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン
2024/12/23 承認申請にむけた個別症例安全性報告 (ICSR) の取り扱いと評価 オンライン
2024/12/24 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2024/12/24 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/12/24 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/24 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2024/12/25 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2024/12/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/12/26 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/12/26 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/27 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/27 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/27 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2025/1/6 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/6 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -