技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

先端バイオ医薬品を製造するGMP工場のバリデーションの留意点

再生医療・細胞治療・遺伝子治療などを見据えた

先端バイオ医薬品を製造するGMP工場のバリデーションの留意点

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、製造設備導入およびプロセス開発において対応すべきGMP要件について、初心者にも分かり易く解説いたします。

開催日

  • 2016年11月22日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

 バイオテクノロジーの発展と共に今日、再生医療を初め細胞治療、遺伝子治療など最先端の医療技術、治療法の研究と開発が進められてきているがまだ本格的な製造には到ってないのが現状である。しかし、近い将来においてこのような最先端の技術を利用した医薬品の本格的製造が行われることは間違いない。
そこで、近い将来必要となるこれらの医薬品を製造するために求められる製造管理に関し、既に大量製造が進められている抗体医薬品の製造を含めたバイオ医薬品製造に於けるGMP管理と各種バリデーション作業に係わる留意点を整理して解説し今後の参考としたい。
 日本国内で販売が認められたバイオ医薬品は既に120品目以上となっているが必ずしもその製造 (原薬、製剤) は国内で行われている訳では無いことから国内において先端的なバイオ医薬品の製造を目指す企業や研究所において十分な知識と経験が蓄積されている訳ではない。その為、ここでは抗体医薬品を初めとしたバイオ医薬製造におけるGMP製造上の重要項目とその対策を整理して解説する。
 先端的バイオ医薬品は生物を宿主として、或いは生物そのものを医薬品或いは治療用として生産されることから既存の合成医薬品とは根本的に考え方及び視点を変えた製造と管理に当たらなければならない。その為、ここでは非常に複雑なバイオ医薬品・抗体医薬品原薬製造工場の設計思想及び設備導入とバリデーションに関する留意点を解説し、プロセス開発の手順と至適化及び最新のGMP管理規制状況とバリデーションのポイントを紹介する。特に繰り返し使用されるクロマトグラフィー担体やメンブレンフィルターを用いた工程のプロセス開発とそのバリデーションのポイント及び洗浄バリデーションを含めた品質管理及びそこで用いられる分析法のバリデーションに関するポイントを紹介することで今後本格的な製造が予定されている先端的バイオ医薬品や細胞治療、再生医療の為の製造設備に対する管理の参考としていただきたい。

  1. 品質保証とバリデーション
    1. GMPと品質保証
    2. PIC/S GMPと品質管理のパラダイムシフト
  2. バイオ・抗体医薬品の試験
    1. 目的物の確認試験
    2. 特異的生理活性試験
    3. 蛋白質濃度試験
    4. 有効性の確認試験
    5. 発熱性物質確認試験
  3. クロマトグラフィーの課題
    1. クロマトグラフィーのリスク分析
    2. スケールアップとスケールダウン
    3. 洗浄とサニタイゼーション
  4. プロセスバリデーション
    1. 従来のプロセスバリデーションと新しいプロセスバリデーション
    2. クオリティ・バイ・デザイン (QbD)
    3. ダウンストリームのプロセス設計
    4. クロマトグラフィー工程の適格性評価
  5. ダウンストリームの洗浄バリデーション
    1. 洗浄バリデーション
    2. クロマトグラフィーカラム (充填剤を含む)
    3. クロマトグラフィー担体の洗浄と寿命
    4. ろ過システム (MF・UF/DF) の洗浄
  6. 分析法バリデーション
    1. バリデーションを行うべき分析法
    2. バイオ医薬品分析の特殊性
    3. 定量分析法バリデーションの手順
    4. 特異的分析法と非特異的分析法
  7. バリデーション後の管理
    1. 新しいプロセスバリデーションとベリフィケーション
    2. CAPAとチェンジコントロール (変更管理)
  8. バイオ医薬品製造における査察ポイントと指摘事項
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/27 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2024/6/27 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応とFDA査察対応 オンライン
2024/6/27 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2024/6/27 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2024/6/27 医薬品ライフサイクルマネジメントから考える特許戦略と知的財産権の考え方 会場・オンライン
2024/6/27 新規モダリティ医薬の市場規模/薬価/売上予測と事業性評価 オンライン
2024/6/27 不確実性の高い医薬品の研究開発プロジェクトの事業価値評価に基づく意思決定とポートフォリオマネジメント オンライン
2024/6/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/6/27 開発段階における治験薬GMP-QA業務と有効期間設定・変更管理 オンライン
2024/6/27 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 医薬品製造におけるフロー合成のGMP適用 / マイクロリアクターで良く起こるトラブル解消方法と対策事例 オンライン
2024/6/28 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/6/28 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/28 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/6/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2023 オンライン
2024/7/1 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2024/7/2 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/12/24 バイオ医薬品 (抗体医薬品) CTD-CMC記載の要点
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/5/29 凍結乾燥工程のバリデーションとスケールアップおよびトラブル対策事例
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向