技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

エポキシ樹脂の分析、硬化度評価、硬化収縮測定、硬化速度予測

エポキシ樹脂の分析、硬化度評価、硬化収縮測定、硬化速度予測

~硬化剤と硬化メカニズムごとの硬化度評価方法の選び方~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年3月22日(火) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 熱硬化性樹脂・エポキシ樹脂に関連する技術者、品質担当者、ユーザ
    • 塗料
    • 接着剤
    • 土木・建築
    • 複合材料
    • 電子材料
    • 合板
    • 成形材料
    • 鋳物 など
  • 熱硬化性樹脂の合成・応用に関わる技術者、研究者、開発者
  • エポキシ硬化剤に課題のある技術者、研究者

修得知識

  • エポキシ樹脂の構造、硬化メカニズム
  • 熱分析・粘弾性測定によるエポキシ樹脂の硬化挙動・硬化物の分析・評価
  • 反応速度式による硬化反応度の定量化法と活用例
  • エポキシ樹脂系接着剤の硬化収縮率、 応力測定

プログラム

第1部 エポキシ樹脂の構造、硬化メカニズムの概要

(2016年3月22日 10:00〜11:30)

  1. エポキシ樹脂の概要
    1. エポキシ樹脂の化学構造と特徴
    2. エポキシ樹脂の種類と合成、硬化反応について
  2. 主な硬化剤と硬化メカニズム
    1. 主な硬化剤の種類
      • アミン系
      • 酸無水物系
      • ポリチオール系
      • フェノール系
    2. エポキシ樹脂の光硬化とその材料
      • 光酸発生剤とエポキシ樹脂の光硬化
      • 光塩基発生剤とエポキシ樹脂の光硬化
      • 光潜在性チオール
      • 酸増殖剤
      • 塩基増殖剤
    3. その他
  3. エポキシ樹脂硬化物の物性
    1. 機械的特性
    2. 電気的特性
    3. 熱的な特性 (化学的耐熱性と物理的耐熱性)
    4. 光学的な特性
    • 質疑応答

第2部 熱分析・粘弾性測定によるエポキシ樹脂の 硬化挙動・硬化物の分析・評価

(2016年3月22日 11:40〜13:10)

 DSC、TG/DTA、TMAおよびDMAによるエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂における硬化反応挙動 や硬化物の分析事例を紹介する。

  1. 熱分析の概要
    1. 熱分析の定義
    2. 熱分析の種類
  2. DSC (DTA) の原理と熱硬化性樹脂への応用
    1. DSC、DTAの原理と測定
    2. DSC (DTA) の応用
      1. エポキシ樹脂の硬化反応
      2. レゾール樹脂の硬化反応
  3. TGの原理と熱硬化性樹脂への応用
    1. TGの原理と測定
    2. TGの応用
      1. 各種樹脂の熱分解
      2. エポキシ樹脂の定温劣化時間解析
  4. TMAの原理と熱硬化性樹脂への応用
    1. TMAの原理と測定
    2. TMAの応用
      1. BT樹脂のガラス転移と熱膨張率
      2. エポキシ樹脂の軟化温度測定
      3. 熱膨張の異方性
  5. DMAの原理と熱硬化性樹脂への応用
    1. DMAの原理と測定
    2. DMAの応用
      1. エポキシ樹脂の硬化過程の粘弾性挙動
      2. エポキシ樹脂硬化物の評価
    • 質疑応答

第3部 反応速度式による硬化反応度の定量化法とその活用例

(2016年3月22日 13:50〜15:20)

 本講座では、樹脂の代表的な硬化特性評価技術を紹介し、得られた硬化特性の定量化法として、各種反応速度式の紹介と硬化速度式のパラメータの取得方法及び硬化反応式の応用、活用方法について例を示しながら詳説します.また、特定の反応速度式を用いないModel-free kinetics法による硬化度定量化法の概要についても紹介します.

  1. 代表的な硬化特性の評価方法とその特徴
    1. 力学的方法
    2. 誘電法
    3. DSC法
  2. 硬化反応速度式
    1. n-th order model
    2. Autocatalytic model
    3. Kamal model
    4. Diffusion-control modeling
    5. Deng-Isayav model
  3. 硬化反応速度式の誘導
    1. 反応速度パラメータの決定法
    2. 反応速度パラメータと硬化速度
  4. 硬化反応速度式の活用
    1. 反応速度パターン、温度と反応速度
    2. 成形過程における硬化度の推定
    3. 硬化・流動性のCharacterization
  5. Model-free kinetics法
    1. MFK法の概要
    2. MFK法の適用例
    • 質疑応答

第4部 エポキシ樹脂系接着剤の硬化収縮率、 応力測定について

(2016年3月22日 15:30〜17:00)

 ありとあらゆる産業分野において機械的接合から接着による接合の占める割合が 増加している。そのため、製造工程、製品性能、寿命にあたえる影響も大きく、 樹脂収縮、樹脂の硬化応力を正確に把握する事が重要である。

  1. 概要
  2. 熱硬化性樹脂とUV硬化樹脂
  3. 収縮率について
  4. 収縮応力について
  5. JISに規定された測定方法
  6. 分析手法による測定方法
  7. その他の手法
  8. 接着材の要求される機能
  9. 反応過程における収縮率
  10. 反応過程における応力
  11. 連続的樹脂硬化収縮測定手法
  12. 測定例
    • 質疑応答

講師

  • 有光 晃二
    東京理科大学 理工学部 先端化学科
    教授
  • 大久保 信明
    株式会社 日立ハイテクサイエンス アプリケーション開発センタ
    主任
  • 吉井 正樹
    株式会社セイロジャパン
    技術顧問
  • 中宗 憲一
    株式会社アクロエッジ
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/27 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2025/3/27 プラスチック製品の強度設計に必要な材料力学 オンライン
2025/3/27 廃プラスチックのリサイクル最新動向 東京都 会場・オンライン
2025/3/27 高分子の相溶性と相分離および結晶化の基礎 オンライン
2025/3/27 シリコーン製品の基礎と用途・取り扱いのポイント オンライン
2025/3/28 固体高分子の破壊とタフニング オンライン
2025/3/28 高分子材料のレオロジー (粘弾性) の基礎と動的粘弾性測定 オンライン
2025/3/28 フェノール樹脂の基礎と応用のための組成物設計の実務知識 オンライン
2025/3/28 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2025/3/28 光学樹脂における屈折率・複屈折の考え方とその測定・制御 オンライン
2025/3/28 樹脂部品開発のためのCAE (Computer Aided Engineering) オンライン
2025/3/28 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/3/28 フィルムの延伸・分子配向の基礎、過程現象の解明と構造形成、物性発現、評価方法 オンライン
2025/3/31 ケミカルリサイクル可能なポリマーの作製とその特性 オンライン
2025/3/31 高屈折率ポリマーの合成法と応用、およびそれらの評価方法 オンライン
2025/4/2 プラスチックの疲労破壊と耐久性評価技術 オンライン
2025/4/4 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2025/4/7 騒音対策 (吸音、遮音) の考え方と音響メタマテリアルの遮音特性 オンライン
2025/4/8 プラスチック製品の強度設計に必要な材料力学 オンライン
2025/4/9 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/26 エンプラ市場の分析と用途開発動向 2013
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/6/3 プラスチックのタフニングと強度設計