技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

今後の治療変化予測をふまえた関節リウマチ基礎講座

今後の治療変化予測をふまえた関節リウマチ基礎講座

~診断・治療・薬剤選定の現状と現場が望む治療法/新薬像とは~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、リウマチ診療と開発の現状、患者が求めている医療、今後のリウマチ診療の動向について、講師の経験を交えて詳解いたします。

開催日

  • 2016年1月19日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • リウマチ診療に関わる方

プログラム

 2003年の生物学的製剤の登場はリウマチ診療を激変させたと言っても過言ではありません。生物学的製剤の投与により患者は関節の腫れと痛みから開放され、QOLは大きく改善し、健常人と変わらない ADLを維持することも可能となりました。これに合わせる様に、リウマチ診断の為の検査が進歩し、新たな診断基準も出されました。発症早期にリウマチと診断し、早い段階から積極的な治療を行なっていくことが求められ、更に最近ではT2Tという概念も提唱されています。
 その後も続々と生物学的製剤が登場し、2013年には経口低分子量化合物 (JAK阻害薬) が上梓され、昨年はインフリキシマブバイオシミラーの製造販売も認可されました。患者にとっては治療の選択肢が拡がると同時に自分自身で治療法を決めることが益々難しくなっています。まだまだ新規の薬剤やバイオシミラーの開発が進んでいます。リウマチ治療がもっと複雑になると予想されます。
 リウマチ診療を専門とし、多くのリウマチ患者を対象とした臨床試験に携わって来た経験に基づいてリウマチ診療と開発の現状、患者が求める医療、今後のリウマチ診療はどの様な流れになって行くのかも紹介して行き、そこから医療現場での医師が望む治療のあり方は何であるかをあぶり出せればと思います。

  1. 関節リウマチの概要
    1. 関節リウマチとその臨床像
    2. 社会的影響と疫学からみた関節リウマチ
    3. 関節リウマチの病因と病態
    4. 関節リウマチ診療の現状
  2. 関節リウマチの診断
    1. 1987年ACR改定基準
    2. 2010年EULAR/ACR新分基準
    3. 診断のための血清学的マーカー
    4. 診断のための画像検査
      • X線
      • MRI
      • エコー
    5. 最後は医師の裁量により診断する
  3. 関節リウマチの疾患活動性評価
    1. ACRコアセット
    2. DAS28
    3. Boolean寛解・SDAI寛解・CDAI寛解
    4. 総Sharpスコア変法
    5. 患者評価 (HAQ-DI・SF-36)
  4. 現在進行中の開発治験薬、中止になった治験薬と今後開発されそうな新薬は?
    1. 経口低分子量化合物 (JAK・Syk阻害薬) が続々開発されている
    2. 開発が中止された薬剤は?中止理由は?
    3. TNF-α以外をターゲットとした生物学的製剤
      • IL-17
      • IL-17レセプター
      • IL-6
      • RANKL
      • 補体
    4. バイオシミラーが続々開発されている (アジアでRAに対するリツキシマブ開発治験進行中?)
  5. 関節リウマチの治療と薬剤選定の実際
    1. 臨床的寛解を目指すT2Tが盛んに叫ばれているが?
    2. 臨床現場における薬剤選択の手順
    3. 診療ガイドラインとエビデンスからみた薬剤選択
    4. リウマチ治療を妨げる要因 (MTX添付文書変更、高額医療費がネック)
    5. 疾患修飾性抗リウマチ薬 (イグラチモドはMTXのサポーターとなりうるか?)
    6. 免疫抑制薬 (タクロリムスのゾロが出て来ている)
    7. ヒアルロン酸関節内注入は効くのか?
    8. 痛み止め (慢性疼痛に対するトラマドール塩酸塩/アセトアミノフェン、プレガバリンの効果は?)
    9. 生物学的製剤/経口低分子量化合物
      • 抗TNF阻害薬の概要・特徴 (IFX・ETN・ADA・GLM・CDP870)
      • トシリズマブの概要/特徴
      • アバタセプトの概要/特徴
      • トファシチニブの概要/特徴
      • 各製剤のセールスポイントは?
      • 各製剤の選定基準
      • 各製剤の自験例
      • 生物製剤の問題点
      • 経口低分子量化合物の問題点 (副作用・安全性・感染症・発ガン性)
      • 問題点の改善から望まれる治療薬像
  6. 関節リウマチ治療の今後の流れは
    1. 患者が求める治療とは?患者と医師とのかい離をどうするか?
    2. バイオは点滴から皮下注への流れとなるのか?
    3. 整形外科的手術は増えていくのか?
    4. 早期診断・早期強力治療介入の流れとなるか?
    5. リウマチ治療の地域格差は解消するのか?
    6. 安全な治療を目指すには?
    7. MTXは減量・休薬に持っていくのか?
    8. バイオフリーを目指すべきか?
    9. 長期的なアウトカムは可能になるのか?
    10. TNF阻害薬ではB型肝炎ウイルス再活性化を恐れる必要は全くない?
    11. 高齢患者に対する治療をどうするか?
    12. 喫煙患者を禁煙させるには?
    13. トファシチニブを使ってみての感触は?
    14. インフリキシマブバイオシミラーはリウマチ治療の救世主となりうるか?医療費の削減につながるか?
    15. RA治療ガイドラインは有用か?
    16. 製薬メーカーの宣伝はRA治療に役立つのか?
    17. 製薬メーカーMRと医師との関係はどうなるか?MR不要論
  7. 現場が望む治療と新薬像
    1. 医師は以外と保守的?新規治療には直ぐに手を出さない?
    2. 1stバイオで確実に効いてほしい
    3. 2次無効を来さないバイオを望む
    4. 最も予後を良くする1stバイオを知りたい
    5. バイオの値段がもっと安くなって欲しい
    6. 問題点の改善から望まれる治療薬像
    7. 医療従事者・患者が求める新薬像
    8. テーラーメイド医療はバイオ選択に役立つのか?
    9. 分子分類に応じたターゲット医療は実用化するのか?

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/6 OOS/OOTの正しい理解と判断のポイント オンライン
2024/11/6 FDAから製造所認証を得るための査察対応ポイント オンライン
2024/11/6 GMP・DIガイドラインに沿った製造/試験記録の作成・運用とその監査 オンライン
2024/11/6 生物薬品 (バイオテクノロジー応用医薬品等) におけるCMC開発戦略と開発ステージに応じた対応 オンライン
2024/11/6 バイオ/抗体医薬品における品質試験/安定性試験と品質規格設定のポイント オンライン
2024/11/6 バイオ医薬品原薬工場建設プロセスおよびバリデーションのポイント オンライン
2024/11/6 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2024/11/7 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/11/7 将来の環境や戦略を踏まえた医薬品売上予測 オンライン
2024/11/8 情報不足な開発初期段階において事業性評価を適切に進める為のデータ活用と売上予測の方法 オンライン
2024/11/8 希少疾患における治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2024/11/11 品質管理のための統計的モデリングと予測手法 オンライン
2024/11/11 医薬品製造・試験における電子化・DXの推進による課題解決、MES・LIMS等の導入と活用、データインテグリティの確保 オンライン
2024/11/12 ICH M7変異原性不純物/ニトロソアミン不純物対応コース オンライン
2024/11/12 ICH M7 (変異原性不純物) ガイドラインとエキスパートレビューにおける変異原性評価・判断の考え方 オンライン
2024/11/12 医療データ (RWD) 活用時の100の落とし穴 オンライン
2024/11/12 非GLP試験における信頼性確保 オンライン
2024/11/12 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2024/11/12 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン
2024/11/13 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)