技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バリアフィルム技術の入門講座

バリアフィルム技術の入門講座

~基礎・メカニズム・評価・高機能化・市場動向~
京都府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ハイバリア包装材料の基礎から解説し、包装用途からエレクトロニクス用途までを網羅的に詳解いたします。

開催日

  • 2015年7月17日(金) 12時30分 16時30分

修得知識

  • ハイバリア包装材料の基礎
  • 真空薄膜技術
  • アルミ蒸着フィルムの特性と用途

プログラム

 これまで、バリア性フィルムは主に食品包装フィルムの分野で用いられ、酸素バリア性が酸化による食品の味や風味の劣化抑制に、防湿性が内容物の減量防止や乾燥防止など食品の保存期間延長に役立つことから、広く利用されてきました。一方、有機ELや太陽電地の分野では製品のフレキシブル化、薄型化、軽量化等が求められ、ガラス基板からプラスチック基板への代替検討が進められております。ところが、エレクトロニクス用途が必要とするバリア性は、包装分野で必要とされるバリア性より数桁厳しく、従来と違ったハイバリア性に関する技術展開が求められるようになってきました。このような我が国におけるバリアに関する科学と技術の状況を、「バリアフィルム技術の入門講座」にまとめて講演します。

※プログラムの内容・順番が変更になる可能性があります。

  1. プラスチックフィルムの謎に迫る
    1. ガス透過のメカニズム
      • ガス透過モデル
      • 高分子フィルム、無機層のガス透過
      • 定常状態でのガス拡散状態
    2. ガス透過理論
      • 高分子フィルム、積層系、有機/無機層からなる多層構造、無機分散構造
      • 透過ガス量の式
      • ガス透過係数
      • 積層系のガス透過係数
    3. 高分子構造とガスバリア性
      • 高分子構造、・結晶化度、配向度、ガラス転移点、フリーボリューム、凝集エネルギーとガス透過度
    4. 各種フィルムのガス、水蒸気バリア性
      • パーマコール
      • 各種フィルムのガスバリア性
      • 各種フィルムの酸素vs水蒸気透過度
  2. バリア性をどう評価するか
    1. プラスチックの主な規格・試験法
      • ガス透過度測定方法の分類
      • 各種用途に求められるバリア性
      • 酸素・水蒸気透過度の測定感度
    2. ガス透過度測定
      • 水蒸気透過度、酸素ガス透過度測定法
      • 耐屈曲性測定
  3. バリア性を付与するドライコート手法
    1. ドライコーティング法の分類
    2. 薄膜の形成基礎理論
    3. アルミ蒸着膜
    4. 透明蒸着膜
    5. ハイブリッド蒸着
  4. バリア性をどう付与するか
    1. ウエットコーティング
      • バリア性付与コーティング樹脂とウェットコーティング方法
    2. ドライコーティング
      • 真空蒸着装置
      • スパッタリング装置
      • イオンプレーティング装置
      • プラズマCVD
    3. ハイブリッドコーティング
      • ロール・ツ・ロール法
      • エアー・ツ・エアー法
  5. 蒸着フィルムのマーケット情報
    1. アルミ蒸着フィルムの市場
    2. 透明蒸着フィルムの市場
  6. 高機能化技術―太陽電池、有機EL用ハイバリアフィルム
    1. 太陽電池
    2. 有機EL
    • 質疑応用・名刺交換

講師

  • 伊藤 義文
    久留米工業高等専門学校
    研究アドバイザー

会場

京都リサーチパーク

1号館 4F 中会議室C

京都府 京都市 下京区中堂寺南町134
京都リサーチパークの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/5/22 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2025/5/22 ダイコーティングの基礎理論とトラブル対策 オンライン
2025/5/23 CVD・ALD法による薄膜形成技術のプロセス・反応解析と装置の設計 オンライン
2025/5/23 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2025/5/26 無機ナノ粒子の総合知識 東京都 会場・オンライン
2025/5/26 フッ素系コーティング剤の構造、機能、各種用途展開、PFAS問題への対応 オンライン
2025/5/28 大気圧プラズマによる表面改質と界面評価 オンライン
2025/5/28 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2025/5/28 包装における多層化フィルムの加工技術とリサイクル課題・展望 オンライン
2025/5/29 フレキシブルデバイス向け ハイバリアフィルムの成膜技術と最新動向 オンライン
2025/5/30 CVD/ALDプロセスの反応解析、メカニズムとプロセス最適化 オンライン
2025/6/4 めっき技術の基礎と品質トラブル対策 東京都 会場
2025/6/4 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2025/6/5 ファイバーレーザ加工技術の基礎と応用および動向 東京都 会場・オンライン
2025/6/5 ダイコーティングの基礎理論とトラブル対策 オンライン
2025/6/5 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2025/6/6 無機ナノ粒子の総合知識 オンライン
2025/6/10 CVD/ALDプロセスの反応解析、メカニズムとプロセス最適化 オンライン
2025/6/11 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2025/6/23 塗料・塗膜の基礎 (含:塗装系) 、塗膜の欠陥不良 (発生メカニズムと対策) 東京都 会場

関連する出版物

発行年月
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2012/10/31 ハイブリッド・デュアルUV硬化の実践的活用
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/1 超撥水・超親水化のメカニズムとコントロール
2012/5/7 機能性ポリエステルフィルム市場の徹底分析
2012/1/30 水処理膜の製膜技術と材料評価
2012/1/15 光学フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2010/7/28 柔軟媒体ハンドリング
2010/2/25 コーティング材料のコントロールと添加剤の活用
2009/10/1 国際化時代のポリエステル樹脂総合分析