技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

分析法バリデーションに基づく全数受入確認試験と原材料のサンプリング基準に対する当局の考え方

京都開催

分析法バリデーションに基づく全数受入確認試験と原材料のサンプリング基準に対する当局の考え方

~PIC/S GMP・GMP事例集対応~
京都府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、PIC/S GMPやリスク低減などの受入試験に対応するために分析法バリデーションに基づいて受入確認試験を実施した結果を解説いたします。

開催日

  • 2015年3月12日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製剤開発に関わる担当者、研究者、管理者

修得知識

  • 振動分光法の装置の特徴
    • 近赤外分光法
    • ラマン分光法
  • 分析法バリデーションの受入試験の実践方法と結果
  • 非接触で非破壊 (作業者の被曝無し) による多種類原料粉体の全数受入確認試験の情報
  • PIC/S GMP Annex8の留意点
  • 日本のサンプリング基準の把握
  • 全容器からのサンプリング方法に対する対応の把握
  • 今後のサンプリング基準に対する方向性の把握

プログラム

第1部 分析法バリデーションに基づく医薬品原料粉体の全数受入確認試験と迅速・簡便実施法 (PIC/S GMP・GMP事例集対応)

(2015年3月12日 10:30〜13:00)

 本セミナーでは、PIC/S GMPおよびGMP事例集 (2013年版) の受入試験に対応するために、まずラマン分光法および近赤外分光法の特徴を示す。次に分析法バリデーションに基づいて、医薬品原料粉体の全数受入確認試験 (以降、確認試験) をラマン分光法により実施した結果を解説する。具体的には主薬・賦形剤・結合剤、無機の添加剤、結晶形の異なる原料粉体、および内包装材料の種類とその厚みを変化させた確認試験結果である。また近赤外分光法では、ラマン分光法において困難な原料粉体の確認試験結果を主に紹介する。もちろん両分光法による測定は非接触・非破壊で迅速・簡単に実施される。さらに製薬会社の確認試験結果や最近の動向を概説したい。

  1. PIC/S GMPおよびGMP事例集 (2013年版) と振動分光法
    • 品質保証として重要な品質リスクマネジメント・品質システム
    • PATの評価ツールとしての近赤外分光法・ラマン分光法
    • PIC/S GMPおよびGMP事例集における原料受入確認試験の内容
    • 原料受入確認試験としてのラマン分光法・近赤外分光法の特徴
  2. 分析法バリデーションによる原料受入確認試験
    • 迅速/簡便な受入確認試験用のラマン分光装置・近赤外分光装置
    • 分析能パラメータ (受入試験の測定条件の決定方法)
    • スペクトルのt-検定
    • 特異性に基づく受入確認試験結果 (ラマン分光法、携帯型)
  3. ラマン分光法・近赤外分光法による受入確認試験の詳細な結果
    • 識別および受入確認試験のための主成分分析 (PCA解析)
    • 包装材料の種類および内包装材料の厚み
    • 主薬、賦形剤、結合剤、無機の添加剤、健康食品粉体
    • 製造会社および産地の違いによる受入試験は可能?
    • 主成分分析による原料粉体の識別
  4. 製薬会社の取り組みなど
    • 製薬会社の原料受入試験例
    • 受入試験装置の最近の傾向
    • PIC/S GMP Annex8 (確認試験の回避) 、原材料等の供給者管理
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 PIC/S GMPを視点とした原材料受入試験 (全数) の基準と課題・運用および当局の考え方

(2015年3月12日 13:50〜16:30)

 2012年3月9日にPMDA等がPIC/Sに加盟申請し、審査を受けた結果、本年5月15・16日に開催されたPIC/S委員会 (ローマ) において7月1日付で日本が承認される旨が発表され、今日に至っている。PIC/S GMPと日本のGMPとの相違点はいくつか挙げられるが、その中でもAnnex 8 (原料及び包材のサンプリング) に大きな違いが見られる本講座ではPIC/S GMPの受入れ試験の基準を日本の従来からの考え方と比較しながら、課題と運用及び当局の考え方について留意すべき点を解説する。

  1. 強調したい点
  2. 日欧米の規制要件とガイドライン
  3. PIC/S GMPガイドラインについて
  4. Annex8 (原料及び包材のサンプリング) の要旨
    • 全容器検査の同一性試験とは
    • 免除規定とは
  5. 日本企業の一般的なサンプリング基準
  6. Annex8に基づいた日本企業の事例
  7. 全容器サンプリングを避ける一方法について
  8. 非破壊検査方法について
    • NIR分析法とラマン分析法の活用
  9. Annex8への対応
  10. サンプリングに対する製造所のQCの責任範囲
    • サンプリング室の維持管理
    • 保存品の管理
    • サンプリング方法の検討
  11. サンプリング基準に対する当局 (PMDA、PIC/S) の考え方
  12. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

京都府民総合交流プラザ 京都テルサ

東館1階 第9会議室

京都府 京都市 南区東九条下殿田町70番地 新町通九条下ル 京都府民総合交流プラザ内
京都府民総合交流プラザ 京都テルサの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/27 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/3/27 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2025/3/28 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2025/3/28 試験室QCと信頼性確保を踏まえた分析法バリデーションの統計・基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/3/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/3/31 分散度と安定性を両立させるナノ粒子・微粒子分散の具体的方法と勘所 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2022/3/10 改正GMP省令対応 QA (品質保証) 実務ノウハウ集
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)