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2日間でゴム材料の劣化・破損解析を徹底マスター

2日間でゴム材料の劣化・破損解析を徹底マスター

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、ゴム材料の劣化・破損解析の2テーマセットにしたコースです。
セット受講で特別割引にてご受講いただけます。
通常受講料 : 87,210円(税込) → 割引受講料 76,950円(税込)

開催日

  • 2015年1月21日(水) 13時00分16時30分
  • 2015年1月26日(月) 10時30分16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など
  • ゴム製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 防振ゴム
    • 建築材料
    • 医療機器・医療器具
    • 日用品
    • 家具 等
  • ゴム・プラスチックの不良対策で課題を抱えている担当者

修得知識

  • ゴム材料の構造
  • 劣化の考え方
  • ゴム材料の力学的高性能化と長寿命化
  • ゴム・プラスチック材料の破損、破壊に係わる因子と破壊モードなど破壊の基礎
  • ゴム・プラスチック材料の劣化の原因と対策
  • 破面観察による原因を解析する手法と事例

プログラム

2015年1月21日「ゴム材料の劣化と力学的高性能化への構造制御」

 ゴム材料は、文房具、家庭用品から産業資材まで、幅広い分野で利用されている有機高分子複合材料である。しかし、有機材料であえるがゆえ、その寿命は、一般に金属に比較して短い。材料の寿命は、劣化速度と密接な関係があることから、ゴム材料の劣化を理解し、劣化速度を低減できる工夫を行うことにより、材料の寿命を延ばすことが可能と考えられる。
 一般のゴム材料は、加工工程における物理的、化学的作用を利用して得られる複合材料であり、その構造は複雑である。したがって、構造を理解し、その制御を行うことにより、材料の力学的高性能化、長寿命化が可能になると考えられる。
 本講座では、これらをふまえて、ゴム材料の劣化と構造の関係について実例を取り上げながら、概説する。

  1. ゴム材料の構造
    1. ゴムゲルとフィラーゲル
    2. 架橋形態とゴムゲルの関係
    3. フィラー種とフィラーゲルの関係
    4. 熱可塑性ゴムの構造
  2. ゴム材料の疲労と劣化
    1. 疲労と劣化とは
    2. 疲労と劣化の評価
    3. 劣化の原因―熱劣化
    4. 劣化の原因―酸化劣化
    5. 劣化の原因―紫外線劣化
    6. 劣化の原因―オゾン劣化
    7. 劣化の原因―その他
    8. 劣化と老化防止剤
    9. 劣化速度
  3. 力学的高性能化への構造制御
    1. 構造制御の考え方―製造時の性能
    2. 構造制御の考え方―性能の時間変化
    3. 構造の安定性―熱的要因
    4. 構造の安定性―力学的要因
    5. 構造の安定性―環境要因
  4. まとめ
    1. 現状における問題点
    2. 未来に向けて
    • 質疑応答・名刺交換

2015年1月26日「ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法」

 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊に係わる因子と破壊モードなど破壊の基礎を解説する。また、材料の破損、破壊の解析法と破損、破壊に導く大きな因子である劣化の分析法について解説する。同時に破面観察から得られた情報を基にその原因を解析する手法を事例を交えて紹介する。

  1. 破壊の種類とそのメカニズム
    1. 強度に係わる因子
      • 劣化
      • 形状
      • 材料
      • 異物
      • ボイド
    2. 応力集中と破壊
    3. 破壊の形態
      1. 脆性破壊
      2. 延性破壊
      3. 疲労破壊
      4. 環境応力亀裂、溶剤亀裂
      5. オゾンクラック
      6. 接着の破壊
  2. 破壊・破損の解析法
    1. 解析アプローチ
    2. 外観観察 形状
    3. 破面解析法
    4. 前処理法
    5. 劣化分析法
      • FT-IR
      • DSCによる酸化開始温度
      • GPC
      • TG
      • ESR
      • NMR
      • XPS
      • EPMA
    6. 材料分析法
      • 元素分析
      • 分離分析
      • 化学構造解析
      • 形態観察
      • 組成分析
      • 熱分析
  3. 各種ポリマーの弱点
  4. 破壊・破損解析及び対策事例
    1. 加硫ゴムの破壊・破損
      1. 加硫ゴムのオゾン劣化
      2. 水道水中の残留塩素による劣化
      3. NBRの加硫不足による裂け
    2. プラスチックの破壊・破損
      1. 異物による破壊
      2. ポリアミド6の酸化チタンによる光劣化
      3. ポリカーボネートの溶剤亀裂
      4. ポリ塩化ビニルの疲労劣化
      5. コーナー部の形状不良による破壊
      6. ポリアセタールギアのオーバーヒーティングによる劣化破損 など
    3. 接着の破壊
      1. アクリル系接着剤の耐水性不足による破壊
    • 質疑応答

講師

  • 伊藤 眞義
    東京理科大学
    名誉教授
  • 仲山 和海
    一般財団法人 化学物質評価研究機構 大阪事業所
    副所長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
  • 2015年1月21日: 5階 第1講習室
  • 2015年1月26日: 5階 第3講習室
東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 71,250円 (税別) / 76,950円 (税込)
複数名
: 37,500円 (税別) / 40,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 37,500円(税別) / 40,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 71,250円(税別) / 76,950円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 112,500円(税別) / 121,500円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

全2コース申込割引受講料について

  • 通常受講料 : 87,210円(税込) → 全2コース申込 割引受講料 76,950円(税込)
  • 通常受講料 : 80,750円(税別) → 全2コース申込 割引受講料 71,250円(税別)

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割引対象セミナー

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