技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の劣化・安定化メカニズムと外観不良・欠陥対策

品質トラブル・クレームと添加剤考

高分子材料の劣化・安定化メカニズムと外観不良・欠陥対策

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年9月18日(木) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料・ゴム・樹脂に関連する技術者、品質担当者
  • 高分子材料・ゴム・樹脂の製品に関連する技術者、品質担当者
  • 高分子材料・ゴム・樹脂の劣化で問題を抱えている方

修得知識

  • 高分子材料の劣化因子解明
  • 高分子材料の促進試験、寿命予測方法
  • 高分子材料劣化対策としてのコンパウンド設計と製品設計法
  • 高分子材料の変色メカニズムと変色対策
  • 高分子材料の変色再現試験法

プログラム

 高分子材料の品質トラブル、クレームは、➀成形物の変色、②成形物のブリード、③製膜時のフィッシュアイ、④成形物の透過率低下、⑤成形物の光沢低下、⑥成形物のクラック等外観不良に関する事が多い。
 この数年「変色」をキーワードにセミナー講演を行って来たが、本講座では、外観不良全般について、添加剤による問題解決の基本的考え方を紹介したい。
 外観不良の問題を理解する上で、高分子材料の劣化のメカニズムと各種安定剤の安定化メカニズムは極めて重要であり、最初に解説し、配合設計の基本的考え方と、外観不良の事例と対策の考え方を紹介する。
 本講座ではA4版の約200ページのテキストを使い、外観不良を重点的に解説するが、その後ハンドブックとして活用頂けるように、参考資料として添加剤分析についても記載した。

  1. 高分子材料の劣化
    1. 劣化因子と劣化現象
    2. 劣化機構
  2. 高分子材料の安定化
    1. 安定剤の種類
    2. 安定化機構
  3. 添加剤配合設計の基本的考え方と留意点
    1. 相乗効果と拮抗作用
    2. 加工安定処方
    3. 耐熱処方
    4. 耐候処方
  4. 外観不良・欠陥対策
    1. 変色問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
      2. 変色原因
      3. 変色メカニズム
      4. 変色促進試験 (再現試験)
      5. HALSの変色促進作用とメカニズム (事例)
      6. リン系酸化防止剤による変色防止とメカニズム (事例)
      7. 変色に関する疑問点 (Q&A)
    2. ブリード問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
      2. 構造式から予測困難な理由 (事例)
      3. リン系酸化防止剤のブリード性 (事例)
    3. フィッシュアイ問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
      2. SB系シュリンクフイルムのフィッシュアイと防止 (事例)
      3. Sumilizer GMのフィッシュアイ防止メカニズム
    4. 透明樹脂の透過率低下問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
      2. SB系射出成形物の透過率低下防止対策 (事例)
    5. 光沢低下問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
    6. クラック問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方

参考資料

  1. 1982年AATCCmeeting DuPont発表資料
  2. 高分子材料からの酸化防止剤、光安定剤の分析法
  3. サンケミカルの取扱い添加剤一覧表
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 八児 真一
    第一化成 株式会社 機能材事業部
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
    • 1名あたり定価半額の20,000円(税別) / 21,600円 (税込)
    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
    • 同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/12 防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/2/12 プラスチック材料・製品の耐久性向上、劣化度評価、寿命予測 オンライン
2025/2/12 プラスチック加飾技術の最新動向と環境負荷低減に向けた展望 オンライン
2025/2/12 AI外観検査 (画像認識) のはじめ方、すすめ方、精度向上への考え方 オンライン
2025/2/13 高分子の (黄変・ピンク変など) 変色・劣化の発生メカニズム、変色箇所の評価、その対策 オンライン
2025/2/13 ゴム材料の分析手法および劣化現象とその分析 オンライン
2025/2/13 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/2/14 外観目視検査の正しい進め方と精度向上すり抜け防止の具体的手法 東京都 会場・オンライン
2025/2/14 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン
2025/2/14 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/2/14 高分子フィルム・繊維の延伸プロセスにおける分子配向形成、結晶化とその制御 オンライン
2025/2/17 設計FMEA、工程FMEAの基礎と実践ポイント オンライン
2025/2/17 蓄積された技術と故障物性に基づく高信頼性電子機器の開発・製造 オンライン
2025/2/17 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/2/17 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/17 結晶性高分子の材料設計・改良・加工性向上に必要な基礎知識 オンライン
2025/2/18 経済的リスクを元に算出する「検査基準・規格値と安全係数」決定法 速習 オンライン
2025/2/18 重大事故防止・組織の風土醸成に貢献するノンテクニカルスキル教育の実践・訓練法 オンライン
2025/2/20 実践疲労強度設計 オンライン
2025/2/21 プラスチック製品の強度安全率を高めるための設計・成形技術、材料選定 オンライン