技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

EDC管理シートの作成方法

EDC管理シートの作成方法

~CRO・ベンダーの上手な利用方法と査察対応~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年6月4日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製薬企業 品質部門、 IT部門、 管理者、 実務担当者
  • 製薬関連コンサルタント、
  • IT企業 製薬関連部門 管理者、 実務担当者

修得知識

  • 電子化のリスク
  • ER/ES指針の基礎知識
  • 製薬協自主ガイダンスの基礎知識
  • EDC導入後の治験・製造販売後調査のプロセス
  • 「EDC管理シート」の記載方法
  • EDCの選択
  • 治験と製販後試験でのEDCの違い
  • EDCを利用した手順書の作成方法
  • CRO、ベンダーが作成するべき手順書
  • PMDAのEDC査察強化点

プログラム

 規制当局は、EDCの安易な運用により今後のEDC推進に悪影響を及ぼさないように慎重に経験を積んで 進めていくよう、要請をしています。
 EDCを利用することによって、症例報告書 (CRF) を電子化し、電子CRFを原本とすることができますが、 規制当局が持つ多くの懸念を払拭しなければ、電子CRFの原本化はリスクとなります。
 EDCを利用した治験・製造販売後調査の品質および品質保証を行うためには、これまでの紙ベースの手順書以外に、 多くの手順書の作成・改訂が伴います。

よくある疑問

  • EDCシステム導入後の治験や製造販売後調査は、どのように変わるのでしょうか。
  • またCROやベンダーを使用する際に、どういった役割を分担し、それぞれがどのような手順書を作成すべきでしょうか。
  • バリデーションについては、誰がどの程度実施し、どのような記録を残すべきでしょうか。
  • EDCシステムをこれから導入する場合、いったいどうやって、どのシステムを選べばよいのでしょうか。
  • ベンダーオーディットは、どのタイミングでどうやって実施し、どのような記録を残すべきでしょうか。

不具合

 2012年の夏には、あるEDCシステムの不具合が発見され、再審査に支障をきたすというような事態も発生しました。
 今後、EDCシステムを導入する際、ベンダーオーディットを実施することと、CSVの厳重な実施は必須です。

EDC管理シート

 EDCに関する査察は、治験を中心として2009年頃から開始されてきましたが、いよいよ本格的な査察が実施されることとなりました。PMDAは、2013年3月27日に「EDC管理シート」を発表いたしました。
 「EDC管理シート」は、これまで適合性性調査 (査察) で使用してきた「EDCチェックシート」を置き換えるもので、事前提出資料として、PMDAに提出が義務付けられました。
 EDCを使用した治験や製販後調査等に適用されます。
 「EDC管理シート」では、GCP (GPSP) 省令に準拠することはもとより、ER/ES指針に対応することが強く求められています。
 「EDC管理シート」の記載方法は難解です。規制当局の意図を良く理解し、適切かつ正確に記載しなければなりません。

EDC手順書

「EDC管理シート」では、多くの手順書の作成が求められています。
EDC管理シート対応のための手順書は、すでにEDCを運用してきた企業でも整備しておくことが必要です。

  • 治験等の情報の設定内容に関するバリデーションの手順書
  • セキュリティに関するポリシー・ガイダンス
  • ユーザーの登録申請から ID/ パスワードの交付、ユーザーの確認、登録したユーザーの削除のための手順書
  • ユーザーによる ID/ パスワードの使用に関する手順書
  • セキュリティに関するユーザーの教育訓練手順書
  • 保存情報の修正に関する手順書 (実施中・終了後)
  • 監査証跡の閲覧のための手順書 (実施中・終了後)
  • データのバックアップ及びリカバリーの手順書 (実施中・終了後)
  • 終了後の保存に関する手順書
  • 電子署名に関するポリシー、ガイダンス
  • 電子署名本人認証利用のための手順書

 これらの手順書は、すでにEDCを運用してきた企業でも整備しておくことが必要です。
 本講座ではEDCを利用する治験・製造販売後調査において留意すべき事項をはじめ、「EDC管理シート」の記載方法や査察時に規制当局から指摘を受け ないために実施しなければならない事項を解説します。
 さらにCROやベンダーが作成すべき手順書、医療機関側に対して対応準備を依頼しておかなければならない事項についても解説します。
 手順書に関しては、実際のサンプルを配布し解説をいたします。

  1. 電子化における規制当局の懸念
    1. 規制当局の懸念とは
    2. 電子CRFを原本とできるか?
    3. ER/ES指針査察はこう行われる
  2. EDC入門
    1. EDCとは
    2. EDCの3つの種類とは
    3. どのEDCを選択するべきか?
    4. EDC利用におけるリスク
    5. EDCを利用するための対応課題
    6. EDC導入におけるチェックポイント
  3. EDCを利用した治験のプロセスと手順書の作成
    1. EDC導入によってモニタリングがどう変わるか
    2. 製薬企業・CRO・ベンダーがそれぞれ作成するべき手順書とは
    3. モニタリング手順書の改訂と必要事項
    4. 教育訓練に関する手順書
    5. 電子署名に関する手順書
    6. アカウント管理表の作成
    7. データマネージメントに関する手順書
    8. ベンダーオーディットに関する手順書とチェックリスト
    9. その他、作成が必要な手順書類
  4. CRO、ベンダーの管理方法
    1. CRO、ベンダーの役割と責任範囲について
    2. CRO、ベンダーが作成するべき手順書・記録とは
    3. CRO、ベンダー、中央検査機関等の監査の方法
    4. CRO、ベンダー、中央検査機関等との契約の留意事項
  5. EDCに関する法令や規制要件
    1. 電子署名法
    2. e-文書法
    3. 厚生労働省令 第44号
    4. ER/ES指針
    5. 製薬協自主ガイダンス
  6. 臨床試験データの電子的取得に関するガイダンス
    1. ガイダンス概要
    2. ガイダンスの要求事項と対応課題
    3. 作成が必要な手順書
  7. EDC管理シートの記載方法
    1. EDC管理シート概要
    2. 運用手順シートの記載方法
    3. 使用実績シートの記載方法
  8. 査察事前チェック項目
    1. ER/ES査察はこのように行われる
    2. 規制当局による査察対応のポイント
    3. 規制当局から指摘を受けないために実施しなければならない事項
    4. 査察対応のためにしておかなければならないこと

講師

  • 村山 浩一
    株式会社 イーコンプライアンス
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 1社2名同時申込 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で、2名まで参加可能
  • 1社3名同時申込 60,000円(税別) / 64,800円(税込) で、3名まで参加可能
  • 同一法人内(グループ会社でも可)での同時申込みに限ります
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/17 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/17 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/17 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2025/1/20 GMP業務の前に最低限知るべき12の重要事項 オンライン
2025/1/21 不具合発生の可能性を予測し、未然に原因を排除するための変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) 東京都 オンライン
2025/1/21 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/21 相場観をふまえた医薬品ライセンス契約とライセンスフィー設定の課題 オンライン
2025/1/22 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/1/22 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/22 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/1/24 GMP対応工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/1/24 GMP対応工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/1/24 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/1/24 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 東京都 会場・オンライン
2025/1/27 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/27 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/29 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書