技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

非臨床データでの副作用リスク低減・安全性評価と臨床での有害反応予測・中止判断

非臨床データでの副作用リスク低減・安全性評価と臨床での有害反応予測・中止判断

~FIH投与時のリスク要因の特定とリスク評価・低減・回避、非臨床/臨床データの乖離と安全性,毒性試験結果に対する臨床医の捉え方~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2013年6月25日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 臨床試験、ヒト初回投与量設定に関連する担当者

修得知識

  • FIH試験の考え方
  • 有害事象判断

プログラム

第1部 『FIH試験に必要な非臨床試験と副作用リスク低減・安全性評価』

(2013年6月25日 10:30~13:00)

アッヴィ合同会社 開発本部 非臨床・CMC部 マネージャー (毒性担当) 博士 (獣医学) 佐々木 正治 氏

 FIH試験に先立って実施しなければならない非臨床試験をレビューする。FIH試験前に既に低減されているリスクが何かを把握し、FIH試験実施時にも持ち込まれるリスクを低減する方法を理解する。
 また、潜在リスク要因を可能な限り排除することの重要性を心に留めるために、人為的ミスによりリスク要因を増大させるケースを理解する。

<本テーマ関連法規・ガイドラインなど>

  • 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準に関する省令
  • 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準に関する省令の一部を改正する省令
  • 申請資料の信頼性の基準
  • 新医薬品等の申請資料の信頼性の基準の遵守について
  • 新医薬品等の承認申請資料等に関する留意事項について
  • 医薬品の臨床試験及び製造販売承認申請のための非臨床安全性試験の実施についてのガイダンス
  • Guidance for Industry: Estimating the Maximum Safe Starting Dose in Initial Clinical Trials for Therapeutics in Adult Healthy Volunteers
  • Guideline on strategies to identify and mitigate risks for first-in-human clinical trials with investigational medicinal products
  • 医薬品開発におけるヒト初回投与試験の安全性を確保するためのガイダンス
    1. 医薬品開発における非臨床試験の位置づけ
      1. 薬理試験
        • 効力を裏付ける試験
        • 副次的薬理試験
        • 安全性薬理試験
      2. 薬物動態試験
        • 吸収
        • 分布
        • 代謝
        • 排泄
      3. 毒性試験
        • 一般毒性試験
        • 無毒性量
        • 特殊毒性試験
    2. FIH試験実施時に必要な非臨床試験
      1. 実施のタイミング
      2. 動物試験からヒトへ
      3. 初回投与量の設定
      4. 英国第1相試験の悲劇
      5. 臨床試験実施中の注意点
      6. 機構相談の活用
    3. FIH試験におけるリスク要因の特定とリスク評価・低減・回避
      1. リスク要因の特定
      2. FIH投与量設定時のリスク要因
      3. FIH投与時のリスク要因
      4. リスクの低減・回避

  • 質疑応答・名刺交換

第2部 『第Ⅰ相臨床試験における有害反応予測・対処と試験中止の判断』

(2013年6月25日 13:50~16:30)

東邦大学 医学部 内科学講座 膠原病分野 講師 医学博士 蓮沼 智子 氏

 臨床試験中に発現した事象について、被験薬との因果関係があるのか、またその有害反応は試験を中止すべきかどうかの判断は難しいケースが多い。特にヒトにおける安全性プロファイルがないファーストインヒューマン試験の場合には判断の遅れが不可逆的な事象に陥る危険性を秘めている。
 本セミナーでは早期臨床試験における検査値異常や有害事象の具体例をあげながら、試験実施および継続の可否の判断について臨床の立場の考え方について述べたい。

  1. 非臨床試験のデータの解釈
    1. 非臨床データと臨床データとの乖離
    2. 安全性、毒性試験結果に対する臨床医の捉え方
  2. 有害事象の判断
    1. 検査値異常の判断
    2. 自他覚所見の判断
  3. 副作用の経過予測
    1. 臨床検査値について
    2. 自他覚所見について
  4. 試験継続の可否の判断
    1. 症状の重症度、重篤度
    2. 継続の可否判断の基準

  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 佐々木 正治
    アッヴィ合同会社 非臨床・CMC部
    マネージャー (毒性担当)
  • 蓮沼 智子
    北里大学 北里研究所病院 研究部 臨床試験センター
    センター長 / 教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6F C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,429円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 40,429円 (税別) / 42,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策