技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

オイルゲルの基礎と物性制御による使用感触・製品安定性のコントロール

オイルゲルの基礎と物性制御による使用感触・製品安定性のコントロール

~処方設計の基礎から品質トラブル抑制・使用感触制御まで~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、オイルゲル処方設計の基礎、物性制御の考え方から、ブルーミング、発汗、ゲル物性の経時変化などの品質トラブル抑制、物性制御による使用感触のコントロール、今後のゲル化剤・オイルゲル開発の指針まで解説いたします。

開催日

  • 2013年5月10日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 化粧品に関連する技術者、開発者、研究者
  • 医薬外用剤の技術者、開発者、研究者

修得知識

  • ゲル化剤・増粘剤の基礎
  • 処方設計における増粘剤・ゲル化剤の選定
  • 化粧品、食品、医薬品の起こりうる品質トラブルと対策、未然防止策

プログラム

 オイルゲルは口紅スティック、リップグロス、アイライナー、ファンデーションなど化粧品を中心に食品・医薬品の基剤としても広く活用されている。また各種乳化系における増粘剤・安定剤としても重要な役割を担っている。このようなオイルゲルの物性を制御する技術は、使用感触・製品安定性をはじめ、製品外観、塗布のしやすさ、塗布膜の美しさなど製品性能全般に密接に関わっているといえる。
 本セミナーでは、まず前半にオイルゲル化剤の種類とゲル化可能なオイルならびにゲル物性との関連を体系的に解説する。後半は応用編として、化粧品・食品・医薬品における油性ゲルの最新技術について解説をおこなう。特に製品安定性、すなわち起こりがちなトラブルとして、ブルーミング、発汗、ゲル物性の変化について、その発生機構と抑制のための考え方を中心に説明する。
 また、今後新しいゲル化剤を開発する上で、望まれている性能 (ゲル化可能なオイル種や望まれるオイルのゲル物性) 、そして今後より重要さを増すと思われるゲルの感触、ゲルを崩して塗膜とした際の感触の物性制御についてのヒントを提供し、参加者と議論をおこなう予定である。

  1. オイルゲル化剤の種類とゲル化の機構
    • 低分子ゲル化剤
    • 粒子によるゲル化
    • オリゴマー、ポリマーによるゲル化
    • 乳化を用いたオイルのゲル化
    • オイルワックスゲル
  2. ゲルの硬度発現機構
    • ワックスがオイル固化の主流であるわけ
    • オイルゲルの物性を自在に制御するには
    • オイルの種類と硬度の関係
    • 固化剤の種類と硬度の関係
    • ゲル化に適するワックスやゲル化剤とは
  3. 化粧品における油性ゲルの活用の実際
    • スティック製品
      • 口紅
      • リップクリーム
      • 制汗剤
    • ペースト状、ゼリー状製品
      • リップグロス
      • オイルゼリー
    • 鉛筆状製品
      • アイライナー
      • リップライナー
    • 乳化製剤
      • サンスクリーン
      • ファンデーション
  4. 食品、医薬品での油性ゲルの活用
    • 油脂食品
    • 健康食品
  5. ゲルを崩す、崩したゲルを活用する
    • ゲルは崩してからが勝負
    • ゲル化剤とつやの関係
    • スティック製品の感触制御
    • 崩す性能とゲル安定性の両立技術
  6. オイルゲルの構造評価
    • 熱分析の活用
    • 光学顕微鏡観察
    • SEM観察
    • レオロジー評価
  7. オイルゲル製品のトラブル
    • 結晶の析出 (ブルーミング)
    • オイルの分離 (発汗)
    • 製造条件によるゲル物性の変化
    • 経時での物性の変化
    • 共存物質によるゲル物性の変化
    • トラブルの予想と定量的評価方法
  8. ゲル化剤の未来
    • 固化したいオイル種とその課題
    • 望まれるオイルのゲル物性とは

  • 質疑応答

講師

  • 柴田 雅史
    東京工科大学 応用生物学部 化粧品材料化学研究室
    教授

会場

連合会館

5F 502会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/16 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/16 ペプチド医薬品の疾患別事例からみる市場性およびペプチドの合成・分析のポイント オンライン
2024/12/17 省力化・効率化で実践するCSVへのヒント オンライン
2024/12/17 デスクトップで行う医薬品市場予測のスキルアップと精度向上 オンライン
2024/12/17 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/17 LNP (脂質ナノ粒子) 製剤における品質評価/製剤設計・品質管理・製造プロセスとDDS技術・動向 オンライン
2024/12/17 GMPが空調設備に求める交叉汚染防止要件とその管理 オンライン
2024/12/17 無菌製剤・再生医療等製品の工場における査察対応とGMP改善業務 オンライン
2024/12/17 アジア各国 (日本、中国、韓国、台湾、ASEAN) 及びEUの化粧品成分規制と輸出入可否判断のポイント オンライン
2024/12/17 再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法 オンライン
2024/12/17 PV業務においてグローバルSOPとローカルSOPをどう棲み分け、整合性を図るか オンライン
2024/12/18 GMP省令改正に対応した供給者管理の留意点 東京都 会場・オンライン
2024/12/18 SDS・ラベル超基礎講座 オンライン
2024/12/18 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/12/18 バリデーション入門講座 オンライン
2024/12/18 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/18 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/18 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/18 医薬品開発におけるマーケティングリサーチ手法およびデータの捉え方・活用のポイント オンライン
2024/12/18 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/4/26 包装・工業用PETフィルム&飲料・食品用PETボトルの市場分析
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向