技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料によるCO2分離膜の作製と高機能化

高分子材料によるCO2分離膜の作製と高機能化

~火力発電所や工場排ガスなどへの利用を目指して~
東京都 開催 会場 開催

以下、セミナーとの同時申し込みで特別割引にて受講いただけます。

開催日

  • 2013年3月15日(金) 13時00分 16時30分

修得知識

  • CO2分離の方法
  • CO2分離の機構
  • 分離膜の作製法
  • 高分子材料の設計

プログラム

 温室効果ガスの分離・回収技術の開発は急務であるが、現状では実用化に求められる性能をもつ分離膜は得られていない。
 混合ガスからCO2を分離回収するためには、窒素や酸素などの成分を透過させずにCO2だけを透過させる膜が究極の分離膜となるが、現実には極めて小さなサイズのガスを分子ふるい (サイズの違い) だけで分離することは不可能である。
 したがって、CO2と分離膜材料の間に相互作用を持たせることでCO2を選択的に透過させるように設計することが重要である。また、排ガスから分離する場合には、高温・高圧などの環境下での利用にも耐えることができる材料である必要がある。
 本セミナーではCO2分離の方法・機構と分離膜の作製法、高分子材料の設計を解説する。

  1. CO2分離技術の現状
    1. CO2の排出量と地球温暖化
    2. 吸着法
    3. 吸収法
    4. 膜分離法
  2. 分離膜の種類
    1. 多孔質膜
    2. 非多孔質膜
  3. 気体の透過機構
    1. 気体の溶解
    2. 気体の拡散
    3. その他
  4. 分離膜と高分子の種類
    1. ゴム状高分子
    2. ガラス状高分子
  5. 高分子構造とCO2透過の関係
    1. 高分子鎖と気体拡散
    2. 置換基と気体拡散
    3. 官能基と気体溶解度
  6. 代表的な高分子材料
    1. ポリイミド
    2. ポリアセチレン
    3. デンドリマー
    4. コンポジット膜
    5. その他
  7. 高分子膜の作製
    1. 薄膜化
    2. 非対称膜
    3. 中空糸膜
  8. 実用化への展望
    1. 分離性能
    2. 耐圧・耐熱性
    3. 構造安定性
    4. 貯留・隔離技術

  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 阪口 壽一
    福井大学 大学院工学研究科材料開発工学専攻
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/23 分離膜の基礎と分離技術への展開およびゼオライトを用いたCO2分離技術の展望 オンライン
2025/4/23 ゲル化剤・増粘剤の基礎・特性・評価法 オンライン
2025/4/23 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/23 電子材料・回路基板用ポリイミドの基礎と応用 オンライン
2025/4/23 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2025/4/24 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/4/24 樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析 オンライン
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/25 高分子の構造解析手法と構造制御技術 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/4/28 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/4/28 熱硬化性樹脂の基礎と応用 オンライン
2025/4/28 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2025/4/30 プラスチック発泡体の製法、評価方法、原理、不良原因とその対策 オンライン
2025/5/7 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/5/8 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2025/5/8 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2025/5/8 ウレタンアクリレートの構造・反応メカニズムと活用術 オンライン
2025/5/8 メタルレジストの特徴とEUV露光による反応メカニズム オンライン
2025/5/12 高分子・複合材料の熱膨張メカニズムと低膨張化 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策