技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ナノ粒子分散・凝集の基礎と制御、有機/無機ナノコンポジットへの応用展開

ナノ粒子分散・凝集の基礎と制御、有機/無機ナノコンポジットへの応用展開

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、粒子凝集問題の解決指針となる基礎から有機/無機ナノコンポジット材料調製技術への応用展開まで詳説いたします。

開催日

  • 2013年3月14日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 微粒子の界面特性、凝集特性および分散・凝集制御法の基礎
  • 有機/無機ナノコンポジット調製法
  • 有機/無機ナノコンポジットの諸特性

プログラム

 ナノ粒子をハンドリングする上で不可欠な界面特性や分散・凝集制御に関する基礎からプラスチックの市場拡大や新規用途開拓に向けてのキーテクノロジーの一つとされる有機/無機ナノコンポジット材料調製技術への応用展開まで、実務上のテクニック・ポイントを踏まえて幅広く講義する。
 具体的には、微粒子凝集問題の解決指針となる粒子の表面張力や吸着等の界面物理化学、DLVO理論ならびに凝集速度論の基礎を初歩から講義する。
 さらに解決事例として、有機/無機ナノコンポジットの調製技術を取り上げ、講師が新たに開発している無機ナノフィラーのシランカップリング等の煩雑な表面親油化処理を用いないブレンド法による実用プロセスを中心として、従来提案されているナノコンポジット調製プロセスと比較し詳細かつ分かり易く解説する。
 本講習の最後に、ナノコンポジット材料の応用展開を見据えた各種材料特性に関する最新情報についても、フィラーの樹脂母相との界面相互作用や分散性との関係中心に紹介する。

  1. 微粒子の分散・凝集制御の基礎
    1. 微粒子の界面特性と凝集特性
    2. DLVO理論
    3. 微粒子の分散・凝集支配因子
  2. 従来の有機/無機ナノコンポジット調製技術 (フィラー分散技術) とその特徴
    1. In-Situ法
    2. 層間挿入法
    3. 微粒子直接分散法 (ブレンド法)
  3. フィラーの親油化処理を用いない発展型ブレンド法による有機・無機ナノコンポジット実用製法
    1. プロセスの概略・技術戦略
    2. フィラー粒子塊の解砕強度の事前制御
    3. 溶融混練法による熱可塑性プラスチック中へのナノフィラーの分散
    4. 溶液混合法による架橋型プラスチック中へのナノフィラーの分散
    5. フィラーナノ分散のためのキーポイント
  4. ヘテロ凝集制御を利用した有機/無機ナノコンポジット調製法
    1. 異種無機ナノ粒子混合水溶液のヘテロ凝集制御系
    2. 無機ナノ粒子と高分子ラテックスナノ粒子のヘテロ凝集制御系
  5. 有機/無機ナノコンポジットの各種特性に及ぼすフィラーの分散性およびプラスチック母相との界面相互作用の影響
    1. 難燃性
    2. 熱膨張率
    3. ガラス転移温度
    4. 結晶化現象と微細結晶構造制御
    5. 機械的特性 (静的引張り特性、耐衝撃性)
    6. プロセス生産性に影響を及ぼす諸特性 (融体流動性、離型性)
  • 質疑応答・名刺交換

会場

大阪市立中央会館

2F 第1,2会議室

大阪府 大阪市 中央区島之内2丁目12-31
大阪市立中央会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/1 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 スラリーの分散状態の制御と調製、評価技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/11/29 二軸押出機
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2015/7/31 最新フィラー全集
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発