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唇の生理・触感をふまえた口唇化粧料の処方設計と感触評価・数値化

唇の生理・触感をふまえた口唇化粧料の処方設計と感触評価・数値化

~オイルゲルの選定から品質トラブルの解決まで~
大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、唇の生理、触感、物性に基づいた口唇化粧品の設計、油性ゲルの物性制御・品質トラブルの原因、口唇化粧品の性能評価・数値化について、専門家が分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2012年4月13日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 口唇化粧料に関連する技術者、開発者、研究者、品質担当者

修得知識

  • 唇の生理、触感、物性に基づいた口唇化粧品の設計
  • 油性ゲルの物性制御
  • 品質トラブルの原因と対策
  • 口唇化粧品の性能評価・数値化

プログラム

 唇は、肌に比べて角層が薄く無防備で、感触が敏感でありながら、動きが激しく、食器など他の物質との接触が多い。つまりそこに塗布をする口唇化粧品は肌用化粧品とは異なった性能が求められる。
 本講演では、唇の生理、触感、物性に基づいた化粧品設計に必要な因子と、化粧品の性能評価や数値化技術について、特に肌用化粧品との比較の観点から解説をおこなう。また、唇用化粧品の基剤である油性ゲルについて、その物性制御技術と品質トラブルの原因についても説明をする。

  1. 唇の生理と触感
    1. 唇と肌の差異
      • 水分保持性能の差異
      • 紫外線防御に対する際
    2. 唇のトラブルの原因と抑制方法
      • 荒れの原因と対策
      • 血色、はりの低下の原因と対策
    3. 口唇化粧料 (口紅、リップクリーム、リップグロス) の設計思想
      • 基礎化粧品との相違点
  2. 口唇化粧料の設計と物性制御
    1. オイルゲルの種類とそのゲル化機構
      • ゲルのミクロ構造と硬度の発現機構
      • オイルの違いによる性能差の発現
      • オイルゲルの選定。ワックスを用いるか網状ゲル化剤を用いるか。
    2. オイルゲルの硬度調整技術
      • オイル極性による調整
      • ゲル化剤の種類による調整
      • ゲル化剤を併用する場合の課題
    3. 経時での物性変化と抑制方法
      • 経時での硬度変化
      • 製造法による物性の変化
      • 発汗 (オイル分離) 、ブルーミング (結晶析出)
    4. 塗布つやの向上技術
      • 平滑性制御と屈折率制御
    5. 持続性向上、色移り向上技術
      • 水分ゲル化系と皮膜・ブリード系の長所と短所
      • 今後望まれる色持続技術
  3. 口唇化粧料の感触評価と数値化
    1. オイルゲルの物性の数値化
      • 硬さやつきの評価
      • つやや色の評価
      • 口唇化粧料を対象とするレオロジー測定の問題点
    2. 唇上での感触評価と数値化
      • しっとり感や保湿感を数値化する
    3. 感触評価からみた、口唇化粧品と肌用化粧品との差異
    4. 口唇化粧料の物性評価の課題と今後の展開
    • 質疑応答

講師

  • 柴田 雅史
    東京工科大学 応用生物学部 化粧品材料化学研究室
    教授

会場

ドーンセンター

中会議室2

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

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