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色素増感太陽電池の最新技術

色素増感太陽電池の最新技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2012年2月17日(金) 10時30分16時00分

受講対象者

  • 色素増感太陽電池に関連する技術者

修得知識

  • 色素増感太陽電池の効率向上のアプローチ
  • 色素増感太陽電池のモジュール製造/セル作製技術
  • 透明導電膜の最新技術
  • エネルギーハーベスティングに向けた色素増感太陽電池の応用

プログラム

第1部 色素増感太陽電池の効率向上とモジュール製造/セル作製技術

(2012年2月17日 10:30~12:00)

 自然エネルギーの有効利用の観点から太陽電池に掛ける期待は年々高まっている。中でも「色素増感型」は光合成模倣型の太陽電池とも呼ばれ、低コストな実用デバイスとして注目されている。即ち、材料が安価で製造時に特殊な真空設備を必要とせず、また印刷によって高速に量産可能という魅力があり、とりわけ日本では集中的に開発が進められている。
 本講ではこの色素増感太陽電池の現状を整理した上で、低コスト化の鍵を握るモジュール製造/セル作製技術を中心に、実用化に向けた最新の開発動向を概説する。

  1. 有機系太陽電池を取り巻く背景
  2. 色素増感太陽電池の仕組みと現状
    1. 色素増感太陽電池の作製
    2. 色素増感太陽電池の動作機構
    3. 酸化チタン多孔体
    4. 増感色素
      1. 金属錯体色素
      2. 有機合成色素
    5. 電解質
      1. 全固体化技術
      2. 擬固体化技術
    6. Extra
  3. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 色素増感太陽電池における透明導電膜の最新技術

(2012年2月17日 12:45~14:15)

 有機系太陽電池が次世代太陽電池候補の一つとして注目を集めている。
 本講演では、有機系太陽電池の現状、問題点、解決方法、および将来を展望する。

  • 色素増感太陽電池の現状
  • 透明導電膜を必要とする従来型太陽電池の構成、作製方法、および動作原理
  • 有機系太陽電池の課題
  • 透明導電膜を必要としない太陽電池の作製方法、構造および動作原理
  • フレキシブル平面TCO-less 色素増感太陽電池
  • シリンダー型TCO-less 色素増感太陽電池
  • ファイバー型TCO-less色素増感太陽電池
  • 今後の動向
  • 質疑応答・名刺交換

第3部 エネルギーハーベスティングに向けた色素増感太陽電池の応用

(2012年2月17日 14:30~16:00)

 安全、安心して利用できる次世代エネルギー技術の確立と普及促進は喫緊の課題であり、太陽光発電はその期待にこたえられる有望な技術である。
 色素増感太陽電池は次世代有機系太陽電池として低コスト化が可能であり、実用化に向けた開発が進められている。
 この色素増感太陽電池にはいくつかの特徴があるが、そのひとつとして室内光での高い発電性能がある。
 そして、これを利用したエネルギーハーベスティング応用は有望なアプリケーションとして期待されている。
 本講演では色素増感太陽電池の特徴とアプリケーション、更にはエネルギーハーベスティングに向けた応用と試作モジュール、及び出力性能などについて解説する。

  • 色素増感太陽電池 (DSC) の特徴
  • セル構造と材料構成
  • モジュール構造
  • エネルギーハーベスティング (EH) とは
  • EH開発動向
  • 各種ハーベスタとDSCのメリット
  • 光源と出力性能
  • EH向けモジュール
  • まとめ

講師

  • 内田 聡
    東京大学 教養学部附属教養教育高度化機構
    特任教授
  • 早瀬 修二
    電気通信大学 i-パワードエネルギーシステム研究センター
    特任教授
  • 渡辺 実
    ラピスセミコンダクタ(株) デバイス開発部

会場

機械振興会館

B3-2

東京都 港区 芝公園3-5-8
機械振興会館の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

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