技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ペロブスカイト太陽電池の最新技術と国内外の開発動向

ペロブスカイト太陽電池の最新技術と国内外の開発動向

~耐久性や劣化対策、製造技術の最新の研究動向、社会実装へ向けた課題と展望 / 材料・製造技術の開発動向、実証試験、製品化状況~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年9月26日〜10月6日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年9月26日まで承ります。

概要

本セミナーでは、ペロブスカイト太陽電池を世界で最初に報告した桐蔭横浜大学宮坂研究室で、その研究の歴史を目の当たりにしてきた研究者が、技術的な特徴から実用化に向けた課題について解説いたします。

開催日

  • 2025年9月16日(火) 10時30分16時30分

修得知識

  • ペロブスカイト太陽電池の開発の歴史と研究背景
  • 各国の研究開発動向と産業界の取り組み
    • 韓国
    • 欧州
    • 中国
    • 日本など
  • 太陽電池の構造・材料・作製法など、技術の基本的な仕組み
  • 高効率化・性能向上のための課題と対策
    • 結晶品質
    • ヒステリシスなど
  • 実用化に向けた製造技術と量産化の課題
    • インクジェット
    • スクライビング等
  • 鉛の使用や非鉛化、リサイクルといった環境対応と規制への対応策
  • 製造コストと社会実装に向けた課題・展望

プログラム

 次世代の太陽電池として注目を集める「ペロブスカイト太陽電池」は、世界各国で研究開発が活発化しています。
 本講座では、この技術について、その歴史的背景から最新の研究動向、さらには実用化に向けた課題や展望に至るまで、研究動向の面から解説することを目的しています。実用化に向けた技術的・環境的な課題として、耐久性や劣化機構の解析、宇宙用途での応用可能性、製造プロセスの最適化、鉛の使用に関する規制対応、リサイクル技術の進展などを取り上げます。あわせて、製造コストや社会実装に関わる経済的また地方自治体等が関わる導入モデルについても紹介し、ペロブスカイト太陽電池の実用化へのヒントを探る目的としています。

  1. 歴史・背景・研究の経緯
    1. ペロブスカイト太陽電池の開発の経緯
    2. 原型となる桐蔭横浜大学での研究内容
    3. 発表直後の情勢、RoHS指令、その他研究の制約
    4. 「基本特許」をめぐる問題
  2. 各国の研究開発・動向
    1. 韓国とヨーロッパ、英国における固体型ペロブスカイト太陽電池の成功
    2. 新型太陽電池開発への日本企業の支援
    3. 中国でのペロブスカイト太陽電池開発の進展
    4. 中国と台湾、桐蔭横浜大学での研究のつながり
    5. 日本における有機系太陽電池研究とペロブスカイト太陽電池
    6. タンデム型ペロブスカイト太陽電池をめぐる海外ベンチャーの動き
    7. 国内外でのペロブスカイト太陽電池の実証試験
  3. 技術内容 (構造・製法・性能)
    1. ペロブスカイト太陽電池の作り方
      1. 成膜方法および材料
      2. 性能の特長
      3. ペロブスカイト太陽電池の構造
    2. ペロブスカイト太陽電池はどのように開発されたのか
      1. 色素増感太陽電池とペロブスカイト太陽電池
      2. 光電変換材料
      3. 湿式太陽電池から固体太陽電池への転換
    3. ペロブスカイト太陽電池材料
      1. 電子輸送層 (ETL層)
      2. 正孔輸送層 (HTM層)
      3. 透明導電膜
    4. ペロブスカイト太陽電池の性能向上とヒステリシス
      • I-V特性およびMPPT測定
    5. 高効率化に向けた結晶品質の向上
  4. 実用化・製造技術・環境対応
    1. 耐久性試験と劣化機構の解析
    2. 宇宙用太陽電池としての検討
    3. ペロブスカイト太陽電池の製造技術の課題
      1. ロール・トゥ・ロール、インクジェット
      2. スクライビング、メカニカルスクライビング
  5. 材料の使用とリサイクル
    1. 鉛の使用の問題
    2. 非鉛系の最新動向
    3. ペロブスカイト太陽電池のリサイクル
  6. 製造コスト
  7. ペロブスカイト太陽電池の社会実装に向けて
    • 質疑応答

講師

  • 池上 和志
    桐蔭横浜大学 医用工学部 臨床工学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年9月26日〜10月6日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/19 変革する電力システムの保安を担う事業構造・要員問題と解決のキーとなる自発的・自律的な組織文化づくりへの挑戦 東京都 会場・オンライン
2025/8/20 燃料電池・水電解におけるセル/電極触媒の構造解析と劣化メカニズムの解明 オンライン
2025/8/21 洋上風力発電事業の取り組みと浮体式洋上風力実証事業で目指す社会実装 東京都 会場・オンライン
2025/8/26 特許データから見るグリーンカー主要企業の技術戦略 東京都 会場・オンライン
2025/8/28 ペロブスカイト太陽電池の高性能化と社会実用への展望 オンライン
2025/8/29 分散電源ならびに電力系統の基礎と安定運用制御の具体的ポイント オンライン
2025/8/29 再エネ・脱炭素電源を支える蓄熱発電と熱電池の現状と展望 オンライン
2025/8/29 ペロブスカイト太陽電池の技術開発の現状と展望 東京都 オンライン
2025/9/3 燃料電池・水電解におけるセル/電極触媒の構造解析と劣化メカニズムの解明 オンライン
2025/9/4 電力需給逼迫と電力価格、蓄電池を取り巻く日本企業の事業戦略 オンライン
2025/9/4 水素・アンモニアの取り扱いに関わる法規制と関係事業者が留意すべき対応策について 東京都 会場・オンライン
2025/9/5 廃プラスチックのリサイクル関連技術における最新動向 オンライン
2025/9/8 NEDO : 持続可能な航空燃料 (SAF) を巡る国内外の最新動向と技術開発の最前線 東京都 会場・オンライン
2025/9/11 バイオエタノール、バイオディーゼルの原料・製造技術と今後の展望 オンライン
2025/9/12 水素関連の大規模インフラ計画 東京都 会場・オンライン
2025/9/12 バイオマスを原料とした化学品製造の最新動向と日本市場におけるビジネスの可能性 会場・オンライン
2025/9/17 バイオエタノール、バイオディーゼルの原料・製造技術と今後の展望 オンライン
2025/9/18 グリーン水素製造に資する水電解の現状と今後の展望 オンライン
2025/9/19 水素および燃料電池システムの基礎と最新動向 オンライン
2025/9/25 GX加速に向けた、日本における水素・アンモニアのビジネスチャンス 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/30 熱、排熱利用に向けた材料・熱変換技術の開発と活用事例
2025/4/7 ペロブスカイト太陽電池〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/7 ペロブスカイト太陽電池〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2024/12/27 ペロブスカイト太陽電池の開発動向と特性改善
2024/2/25 2024年版 水素エネルギー市場の実態と将来展望
2024/1/26 2024年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2023/11/24 2024年版 脱炭素エネルギー市場・技術と将来展望
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/7/7 2023年版 次世代住宅市場・技術の実態と将来展望
2023/5/31 アンモニアの低温・低圧合成と新しい利用技術
2023/4/7 2023年版 脱炭素社会の市場予測・技術と将来展望
2023/2/17 2023年版 水素エネルギーの市場予測と将来展望
2023/1/20 2023年版 太陽光発電市場・技術の実態と将来展望
2023/1/16 ペロブスカイト太陽電池〔2023年版〕 (PDF版)
2023/1/16 ペロブスカイト太陽電池〔2023年版〕
2022/12/28 カーボンニュートラルに向けた水素製造・P2Gと関連技術の最新動向
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術 (CD-ROM版)
2022/11/21 海洋エネルギーの活用技術
2022/9/30 水素の製造とその輸送、貯蔵、利用技術
2022/7/15 2022年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望