技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

治験薬の開発段階に応じた規格値設定/変更管理と分析法バリデーション実施範囲

治験薬の開発段階に応じた規格値設定/変更管理と分析法バリデーション実施範囲

~規格値・分析法の変更管理とフルバリデーション実施のタイミング~
大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、「治験薬の開発段階に応じた規格値の設定と変更管理」と「承認申請に必要な開発段階毎の分析法バリデーション実施範囲」について詳解いたします。

開催日

  • 2011年7月25日(月) 11時00分 16時00分

受講対象者

  • 医薬品に関連する技術者・研究者
  • 治験の担当者
  • 医薬品の承認担当者・分析担当者

修得知識

  • 治験薬の開発段階に応じた規格値の設定と変更管理
  • 承認申請に必要な開発段階毎の分析法バリデーション実施範囲

プログラム

第1部 治験薬の開発段階に応じた規格値の設定と変更管理 (11:00~13:00)

 治験薬の規格設定においては参考となるガイドライン等はなく、公的な規制としては治験薬GMP通知において品質に関する記載があり、治験段階において品質を保証することにより被験者を守ることおよびロット内ロット間の均質性を保証することにより臨床試験の信頼性を確保すること、治験初期段階においては品質の一貫性、治験後期から市販後製品においては品質の同等性を示すことが求められると規定されている。
 このような一般的表現で示された要件に沿う具体的な進め方 (治験薬の開発ステージに応じた規格値の設定と変更管理方法) について、考え方および事例を参考に示して解説を行う。

関連の規制・レギュレーション等

  • 「治験薬の製造管理、品質管理等に関する基準 (治験薬GMP) について」 (平成20年7月9日 薬食発0709002号)
  • 「新医薬品の規格及び試験方法の設定について」 (平成13年5月1日 医薬審発第568号)
  1. 開発初期段階から申請書規格までの基本的な規格値設定の流れと考え方
    1. 規格値設定の基本的方針
    2. 開発ステージと規格設定の考え方
      1. 開発ステージを通しての留意点
  2. 開発段階に応じた規格値設定のために必要な検討事項
    ※下記開発段階における試験項目別に説明
    1. フェーズ 1
    2. フェーズ 2a
    3. フェーズ 2b
    4. フェーズ 3
  3. 開発初期段階の規格値設定事例
    ※下記剤型を例に試験項目別に説明
    1. 錠剤
    2. 注射剤
  4. 開発段階での規格値変更に伴う変更管理
    1. 薬事的要件
    2. 変更管理事例
      1. 規格値の幅を狭くする (含量、pH等)
      2. 規格値を低くする (類縁物質、残留溶媒、エンドトキシン等)
      3. 規格値を高くする (即放性錠の溶出試験等)
      4. 品質を低める方向の規格値変更
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 承認申請に必要な開発段階毎の分析法バリデーション実施範囲 (13:50~16:00)

 開発段階に応じて分析法も改良されていきますが、開発初期から承認申請までの段階に応じた分析法バリデーションの実施の範囲を、治験薬GMP及び臨床試験におけるレギュレーションを踏まえ、分かりやすく解説します。
 また、分析法の変更管理及びフルバリデーションの実施のタイミングなどについても触れます。

  1. 医薬品開発におけるCMC
    1. 規格及び試験方法開発の流れ
    2. 臨床試験におけるレギュレーション
  2. 治験薬GMPとバリデーション
    1. 改正治験薬GMPのポイント
    2. 治験薬とバリデーション
  3. 開発初期における分析法バリデーション
    1. 原薬・製剤の試験項目,試験方法
    2. 分析法バリデーション実施範囲
  4. 開発段階における分析法の変更管理と再バリデーション
  5. 承認申請時における分析法バリデーションの必要範囲
    1. 原薬・製剤の試験項目,試験方法
    2. 分析法バリデーションの実施範囲
  6. フルバリデーション実施のタイミング
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 第1部 講師 (株)TSD Japan 製剤技術部 部長 浜島 良 氏
  • 第2部 講師 国内製薬企業 担当者
    • 主な業務
      • 新薬申請における分析法の開発、規格及び試験方法設定、分析法バリデーション、安定性研究業務
      • 医薬品製造管理者
  • 浜島 良
    株式会社 TSD Japan 製剤技術部
    部長

会場

大阪府立労働センター エル・おおさか

5階 研修室1

大阪府 大阪市 中央区北浜東3-14
大阪府立労働センター エル・おおさかの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/25 医薬品、原薬製造プロセスにおけるGMP製造に対応したフロー合成/連続生産とスケールアップ実用化 オンライン
2025/3/25 創薬モダリティの多様化に対応する吸入粉末剤の設計・評価技術 オンライン
2025/3/26 開発初期段階の事業性評価・売上予測/ケーススタディ オンライン
2025/3/26 医薬品研究開発における事業性価値評価の活用/評価担当の人材育成 オンライン
2025/3/27 設備のバリデーション 会場・オンライン
2025/3/27 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者における特有の製造・品質管理の要求事項と監査 (書面・実地) ポイント・事例 オンライン
2025/3/27 体外診断用医薬品の製造販売承認 / 認証申請およびQMS適合性調査に係る法規制と対策 会場・オンライン
2025/3/27 CAPAの具体的な実施方法セミナー オンライン
2025/3/27 医薬品品質リスクマネジメントセミナー オンライン
2025/3/28 基礎から学ぶ原薬の製造プロセス変更時の留意点と同等性評価のポイント オンライン
2025/3/28 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2025/3/28 試験室QCと信頼性確保を踏まえた分析法バリデーションの統計・基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/3/28 3極 (日欧米) GCP査察・社内監査の事例と指摘解決・予防にむけたQMS実装と品質管理手法 オンライン
2025/3/28 核酸医薬品や遺伝子治療薬などの薬価申請・戦略と当局の薬価妥当性判断の視点 オンライン
2025/3/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/3/28 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/28 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/3/28 GMP省令対応:医薬製造所における製品品質照査と品質システムの構築 (PQS) オンライン
2025/3/28 クラウドの基礎とGXPクラウド利用時のCSVアプローチやデータインテグリティ対応・留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/10/15 医療機器のプロセスバリデーション (PV) と工程管理
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ