技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

抗体(バイオ)医薬品CMC審査・申請と照会事項・回答の実際

抗体(バイオ)医薬品CMC審査・申請と照会事項・回答の実際

~米国アムジェンでの経験をもとにその製剤化の問題点とFDAへの承認申請書 (BLA) の作製について解説~
東京都 開催 会場 開催

カルタヘナ法対応実務の担当者が当局対応を交えて解説する特別セミナー!

概要

本セミナーでは、バイオ医薬品の開発におけるカルタヘナ法対応のための具体的な施策と、審査の対応について詳解いたします。

開催日

  • 2011年2月25日(金) 10時30分 16時35分

受講対象者

  • バイオ医薬品の技術者、研究者
  • 医薬品の申請担当者

修得知識

  • バイオ医薬品のカルタヘナ法への具体的な対応策
  • 抗体医薬品のFDA承認審査と申請
  • 抗体医薬品のCTD・CMC申請

プログラム

第1部 (10:30~12:00)

バイオ医薬品の開発・製造におけるカルタヘナ法への対応と確認申請

 バイオ医薬品の開発から製造においては、カルタヘナ法を理解し適切に対応することが必須である。
 本講座では、カルタヘナ法の要件を踏まえ、バイオ医薬品の開発から製造における留意事項について解説する。

  1. カルタヘナ議定書の概要
    1. 議定書策定等の経緯
    2. 目的と適用範囲
    3. バイオセーフティークリアリングハウス (J-BCH)
    4. 議定書締結国
  2. カルタヘナ法の概要
    1. 法律の目的
    2. 法律・政省令・告示の体系
    3. 法律の規制対象
    4. 第一種使用等と第二種使用等の区分
    5. 関係省と役割分担
  3. 第一種使用等に関する留意事項
    1. 第一種使用規定の承認のフロー
    2. 第一種使用等に関する留意事項
    3. 申請書と生物多様性影響評価書
  4. 第二種使用等に関する留意事項
    1. 第二種使用のフロー
    2. 遺伝子組換え微生物の拡散防止措置
    3. 拡散防止措置における構造設備
    4. 拡散防止措置における組織
    5. 確認申請のタイミング
    6. 審査のポイント
  5. 輸出入の留意事項
    1. 輸入国への通告
    2. 内容の表示義務
  6. 譲渡等の留意事項
    1. 譲渡者への情報提供
    2. 保管と運搬
  7. 法律違反の例
    1. 組換え生物の不適切な使用
    2. 事故届け出の遅延
  8. 第二種使用等確認申請書の記入方法
    1. 申請書の構成
    2. 別紙の構成
    3. 申請書記入の参考情報
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 (12:40~14:30)

抗体医薬品の製剤開発とFDA承認審査・申請

 大腸がん治療の新薬である分子標的薬パニツムマブ (ベクティビックス) は上皮増殖因子受容体 (EGFR) を抑制するモノクローナル抗体である。本講演では演者が米国アムジェンでの経験をもとにその製剤化の問題点とFDAへの承認申請書 (BLA) の作製について述べる。

  1. アムジェン社における抗体医薬の開発
    1. ヒトモノクローナル抗体
    2. ペプティボディー
    3. 他のバイオ医薬品
  2. 抗EGFR抗体ベクティビックス
    1. 作用機作
    2. 開発の歴史
    3. K-RAS遺伝子
  3. ベクティビックスの製剤化
    1. 製剤開発
    2. タンパク由来の不溶性微粒子
    3. 不溶性微粒子に対するFDAの見解、局方、問題点
  4. 抗体の変性と劣化
    1. 二量体
    2. 脱アミノ化
    3. 酸化
    4. 異性体
  5. 安定性
  6. プロセス変更と同等性・同質性
  7. BLA (生物学的製剤承認申請書) の概要
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 (14:45~16:35)

バイオ (抗体) 医薬品CTD・CMC申請と照会事項・回答

 本講座は、本邦におけるバイオ医薬品等の承認申請におけるCMCの申請資料の作成手順及び留意事項並びに照会事項の回答書作成手順等を中心に解説する。また、PMDAが現在パイロット的に行っている事前評価相談制度を利用した新しい取り組みについても紹介する。

  1. バイオ医薬品等を中心とした開発/承認申請ためのCMC資料の概要
    1. 治験計画届におけるCMC情報の提供
    2. 医薬品の申請から承認までの概要
    3. 承認申請のためのCMC資料
  2. バイオ医薬品等を中心としたCMCの申請資料の作成手順と留意点
    1. 効率的なCTDのM3及びM2.3の資料作成手順と留意点
    2. 申請資料の信頼性確保
    3. CMC資料ライティング業務等の外部委託
  3. 承認申請後の照会事項及び回答書の作成手順と留意点
    1. 承認申請後のCMC審査プロセス
    2. CMCパートの照会事項例
    3. 回答書の作成手順と留意点
  4. PMDAにおける事前評価相談制度 (パイロット)
    1. 制度の目的と内容
    2. CMCに関する事例と問題点
    3. 企業の薬事戦略と制度のインセンティブ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 高橋 裕介
    第一三共 株式会社 研究開発本部 バイオ医薬研究所 第四グループ
    主任研究員
  • 松村 正純
    ジェイバイオロジックス株式会社
    代表取締役
  • 岸 圭介
    株式会社トリニティ
    Chief Operating Officer

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/12 高薬理活性物質を扱うマルチパーパス設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/2/12 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/2/12 エクソソームを用いた薬物送達・診断における開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2025/2/13 ニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) に対する分析技術、試験法開発 オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/14 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2025/2/14 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Dコース:CMC申請・薬事デザイン編) オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Bコース:非臨床安全性評価・臨床開発編) オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と開発段階に応じた規格設定 オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/11/30 eCTD (基礎から応用まで)
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応