技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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(2022年4月26日 10:00〜11:30)
2021年の世界のCO2排出量は約330億トンであった。2050年に実現すべきカーボンニュートラル社会において、CO2を全く排出しない世界を思い描くことは難しい。そこで、ネガティブエミッション技術の必要性が顕在化している。ネガティブエミッション技術とは、産業革命以降、大気に蓄積した温室効果ガスを除去する技術で、Bioenergy with Carbon Capture and Storage (BECSS) やDirect Air Capture (DAC) などが挙げられる。これらの技術の重要性は、所謂「2°C目標」で良しとされていたパリ協定締結 (2015年) 以前から認識されており、既に多くの検討で特徴や課題も明らかになってきている。
本講では、空気から直接CO2を分離回収する技術、すなわちDAC技術の概要、動向、そして展望について概観する。
(2022年4月26日 12:15〜13:45)
大気中400ppmの二酸化炭素を分離回収することは極めて困難である。化学吸収、物理吸着、膜分離など、いくつかの分離技術があるが、そのうち化学吸収法は、二酸化炭素分離回収技術として最も古くから利用されている。化学吸収法は、文字通り、化学結合を介して二酸化炭素を捕捉するので、一端、二酸化炭素を吸収した液から、二酸化炭素を回収する際には、結合エネルギー以上のエネルギーを投入する必要があり、エネルギー多消費型という欠点がある。一方、大量の大気を処理せざるを得ない大気中二酸化炭素直接回収の場合、大気中の超低濃度の二酸化炭素をより確実に、あるいは、より高確率に捕捉することは、送風エネルギーの低減につながる。この観点から、再生にエネルギーを要するが、二酸化炭素との高い親和性を示すアルカリ溶液を用いた化学吸収法も、大気中二酸化炭素直接回収の有力な選択肢の一つであるといえる。
本講演は、各地で進む大気中二酸化炭素の技術開発の動向、演者が開発を進めている冷熱を利用した化学吸収法による大気中二酸化炭素直接回収技術の開発状況を含む。
(2022年4月26日 14:00〜15:30)
近年、太陽光発電や風力発電といった様々な再生可能エネルギー技術が普及してきた。しかし再生可能エネルギーを大幅に増やすには、蓄電技術の低コスト化等の技術開発には時間を要する。つまりCO2排出の主原因となっている化石燃料を利用した発電をゼロに近づけるためには、供給量、安定性、価格の面等でまだ不十分であり、しばらくは化石燃料の利用は避けることはできない。気候変動は、このような技術開発を待つことはできず、一刻もはやくCO2を削減する必要がある。このような状況において、CO2回収・貯留 (CCS) は近未来的に大量のCO2を削減できる方法と考えられている。
本講演では、CCSの概要と課題、膜DACによって回収された低純度CO2を貯留する技術など、新しいコンセプトを紹介する。
(2022年4月26日 15:45〜17:15)
現在、CO2削減技術として大気中のCO2を回収するDAC技術に注目が集まっています。CO2を回収する方法として、アミンを用いた化学吸収法があります。アミンは親水性基、炭酸水に代表されるようにCO2は水溶性のため、アミンとCO2における反応では含水することが常識となっていました。含水は、CO2の加熱放出時に水加熱分の余分な熱エネルギーを必要とします。一方、我々は、大気中の水分を含まずCO2を選択的に回収する技術を開発しました。これにより、水加熱分の余分なエネルギーの削減が期待されます。また、条件によってはCO2のみを回収することができるため、放出時には高純度のCO2を得られることになります。
本発表ではその経緯を含め、我々の技術について紹介します。
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
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発行年月 | |
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