技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

伝熱の基礎とExcelによる熱計算演習講座

伝熱の基礎とExcelによる熱計算演習講座

東京都 開催 会場 開催 PC実習付き

開催日

  • 2018年1月30日(火) 10時00分16時30分

受講対象者

  • 電子機器の放熱に関連する技術者
    • 電子基板の設計
    • サーバ機器設計など
  • 熱対策が必要な機器を扱っている技術者
    • LED照明
    • 太陽光発電パネル
    • プラントなど
  • 伝熱に関連する技術者
    • 空調
    • 冷凍
    • 冷蔵
    • 太陽光集熱機など
  • 熱交換、電子機器の冷却、環境などに関連した業務を行っている方
  • 伝熱、除熱、熱の有効利用など幅広く熱に携わっている方

修得知識

  • 熱設計の基礎
  • 伝熱の基礎
  • 電子機器の放熱のポイント
  • 電子機器の温度計算
  • 温度分布の計算

プログラム

 電子機器や加熱設備、温度制御装置など、熱制御が必要な機器が増えています。
 このような機器の「熱設計」には温度予測が必要になります。しかし「熱計算」は基礎式が非線形になる上、伝導、対流、放射という3つの伝熱形態が同時に起こるため複雑です。実用的な設計計算を手計算で行なうことは難しく、ついつい高価な数値熱流体解析ソフト (CFD) に頼りがちです。
 熱設計や熱対策を合理的に行なうには、設計者自身が基本的な伝熱メカニズムを理解し、伝熱基礎式を用いて伝熱現象をモデル化し、論理的な分析ができることが重要です。Excelなどの表計算ツールを用いることで単純な基礎式を組み合わせて、実務的な熱計算を行なうことができるようになります。
 本セミナーでは伝熱現象とこれを表現する基礎式を理解し、これらを組み合わせて実用的な問題を解けるようにします。さらに熱回路網法を用いて複雑な熱モデルの組立てと、分析方法についても学びます。
 演習に用いたソフトは持ち帰って各自の熱設計に使用できます。

  1. 熱設計の基礎知識
    1. 機器の温度が制限される要因
    2. 熱設計・熱計算の目的
  2. 伝熱の基礎
    1. 熱とは何か? 温度とどう違うか?
    2. 熱移動の基礎式
    3. 熱伝導のメカニズムと基礎式
    4. 対流のメカニズム
    5. 平板自然対流・強制対流熱伝達の計算
    6. 放射のメカニズムと基礎式
    7. 放射係数と形態係数
    8. 物質移動による熱輸送の式
      • 【手計算演習】多層基板の計算、自然対流平板の温度予測
  3. 温度予測手法とその原理・精度
    1. 基礎式を組み合わせて解く方法
    2. 通風筐体の内部温度の計算
    3. ヒートシンクの計算
    4. モータの吹付ファンによる冷却
    5. 熱回路網法の原理と基本ルール
      • 【Excel演習】多層基板の計算、自然対流・放射平板の温度予測
      • 市販ヒートシンクの性能推定
  4. 熱回路網法による定常計算
    1. 放熱プレートの温度分布計算
    2. 熱回路モデルの作り方
    3. 節点の種類と熱抵抗の接続法
      • 【Excel演習】アルミプレートの温度分布、筐体内部温度と通風口面積
  5. 電子機器・基板のモデル化方法
    1. 基板・コイルの等価熱伝導率計算
    2. 接触熱抵抗のメカニズムと計算法
    3. 基板の熱解析 (サーマルビアの効果と有効本数)
    4. 密閉筐体・通風機器の熱回路モデル
    5. 自然空冷・強制空冷筐体の内部温度
      • 【Excel演習】通風口面積と筐体内部空気温度
  6. 熱回路網法による非定常計算事例
    1. プレートの温度上昇時間
    2. センサによる温度制御
    3. 温風ヒータによる物体の加熱時間
      • 【Excel演習】アルミプレート温度のセンサによる制御
    • 質疑応答・名刺交換

会場

江東区文化センター

3F 第3研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

持参品

  • ノートパソコン
  • 関数電卓
  • USBメモリ
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/23 非統計家への分析法バリデーションに必要となる統計解析の基礎と実践 東京都 会場・オンライン
2025/7/25 試験室におけるExcelスプレッドシートのバリデーション方法・運用管理のポイント オンライン
2025/7/25 図解と演習を用いて簡単に理解できる実験計画法入門 オンライン
2025/7/25 検定・推定 (主に計数値) オンライン
2025/7/28 図解と演習を用いて簡単に理解できる実験計画法入門 オンライン
2025/7/28 マイクロ波加熱の原理と化学反応への応用 オンライン
2025/7/28 Excelを使った医薬品売上予測 オンライン
2025/7/28 液冷、液浸冷却システムの基礎と応用、開発動向 オンライン
2025/7/29 人工知能応用技術ディープニューラルネットワークモデルとMTシステムの基礎・学習データ最小化・エンジニアリング応用入門 オンライン
2025/7/30 熱力学・電気化学・金属材料学とめっき膜観察・分析方法 オンライン
2025/7/30 高熱伝導材料の基本、配合設計と熱マネジメント技術 東京都 会場
2025/7/31 接着・接合メカニズムと界面評価、寿命予測 オンライン
2025/8/1 乾燥操作の基礎と乾燥機の性能評価・設計およびトラブル対策 オンライン
2025/8/1 熱力学・電気化学・金属材料学とめっき膜観察・分析方法 オンライン
2025/8/5 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/8/5 半導体の発熱と伝熱経路の把握、熱設計 オンライン
2025/8/6 分析法バリデーションの統計解析入門 オンライン
2025/8/6 管理図 オンライン
2025/8/8 化学プロセスのスケールアップのための化工計算入門 オンライン
2025/8/8 半導体封止技術の基本情報および先端半導体への封止技術の対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/7/18 世界のAIデータセンター用冷却技術・材料 最新業界レポート
2025/6/9 熱交換器〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/6/9 熱交換器〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/5/30 熱、排熱利用に向けた材料・熱変換技術の開発と活用事例
2024/11/29 パワーデバイスの最新開発動向と高温対策および利用技術
2024/9/13 世界のAIデータセンターを支える材料・デバイス 最新業界レポート
2022/2/28 撹拌装置の設計とスケールアップ
2021/12/16 カーボンニュートラルに向けた中低温産業排熱の最新利用技術と実践例
2021/10/18 医療機器の設計・開発時のサンプルサイズ設定と設定根拠
2021/7/30 電子機器の放熱・冷却技術と部材の開発
2020/12/25 次世代自動車の熱マネジメント
2019/2/28 伝熱工学の基礎と熱物性測定・熱対策事例集
2018/3/30 熱利用技術の基礎と最新動向
2013/3/21 目からウロコの熱伝導性組成物 設計指南
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2010/3/1 シリコーン製品市場の徹底分析
2009/10/10 ヒートポンプ 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/10/10 ヒートポンプ 技術開発実態分析調査報告書
2009/1/15 ヒートアイランド対策 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/1/15 ヒートアイランド対策 技術開発実態分析調査報告書