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マルチパーパス設備での洗浄評価基準・運用の基礎

マルチパーパス設備での洗浄評価基準・運用の基礎

~科学的根拠に基づく洗浄管理とその展開 / HBEL・洗浄閾値の運用〜洗浄バリデーション / 洗浄に関する規制 PIC/S GMP & 改正GMP省令~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2026年2月10日〜25日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2026年2月10日まで承ります。

概要

本セミナーでは、治験薬、中間体、洗浄剤、OTC製品、ノンハザード物質、高分子医薬品 (不活化タンパク質断片)、HBELに基づく洗浄管理基準の設定等、製品非接触部と間接製品接触部 (封じ込め機器内部など) における洗浄管理基準、ハザードレベルの違いに応じた運用管理と分子量の違いに応じた運用管理について解説いたします。

開催日

  • 2026年1月27日(火) 13時00分16時30分

修得知識

  • 低分子・高分子の曝露限界値の設定
  • 曝露限界値に基づく洗浄管理基準の設定
  • 数値シミュレーション事例
  • 目視検査
  • 洗浄目標の設定
  • 今後の洗浄実務の流れ

プログラム

 マルチパーパス設備では、品質確保の観点から、交叉汚染防止のための洗浄が必須である。そのための科学的根拠に基づくツールは、国内外のGMPで導入されている「健康ベース曝露限界値」 (HBEL) である。このHBELに基づく洗浄閾値が洗浄管理するうえでの基盤である。
 本講座では、HBELおよび洗浄閾値についての基本的な事項と、その運用および洗浄バリデーションの流れなどを説明する。

  1. 洗浄に関する規制〜PIC/S GMP & 改正GMP省令
    1. 国内外の規制の方向性
    2. 交叉汚染防止のための要件
    3. 専用化要件
    4. GMP事例集 (2022年)
    5. 規制要件としての2つの指標の設定
    6. 今後の洗浄実務に要求されること
  2. 洗浄担当者のためのHBEL概論
    1. 概要
    2. HBELの定義・位置付け・用語
    3. HBELの計算式
    4. 調整係数の設定
    5. HBELのバラツキ
    6. HBELを取り扱う上での留意点
    7. HBELを巡る課題
  3. データが限定されている各種製品への対応
    1. データが限定されている場合の基本的な方策
      1. TTCの概念による方法
      2. Control Bandingの下限値から求める方法
      3. デフォルトを利用する方法
    2. 治験薬
    3. 中間体
    4. 洗浄剤
    5. OTC製品
    6. ノンハザード物質
    7. 高分子医薬品 (不活化タンパク質断片)
  4. HBELに基づく洗浄管理基準の設定
    1. 製品接触部における洗浄管理基準
      1. 洗浄閾値の計算式と用語
      2. 洗浄閾値の意味合い
      3. 洗浄閾値とroutine cleaning limitの違い
      4. 安全マージンの大きさと当局の期待
    2. 製品非接触部における洗浄管理基準
    3. 間接製品接触部における洗浄管理基準 (封じ込め機器内部など)
  5. プロダクト特定ADEの考えと洗浄工程への適用
    1. プロダクト特定ADEの考えの概要
    2. 洗浄閾値を小さくする必要がある場面
    3. 洗浄閾値を大きくしてもよい場面
  6. 目視検査と目視検出限界の設定
    1. 目視検査の位置付け
    2. 目視で検出できるレベル (低分子)
    3. 目視で検出できるレベル (不活化タンパク質断片)
    4. 目視検出限界設定に関する規制当局の期待
    5. 目視検出限界の設定方法論
    6. 目視検出限界をめぐる課題
    7. 目視検査を唯一の基準とする議論
  7. HBELを用いる洗浄評価シミュレーション
    1. シミュレーションの前提条件と計算結果
    2. ハザードレベルと洗浄閾値の関係
    3. 洗浄閾値と目視検出限界の関係
    4. シミュレーションからの知見
    5. シミュレーション結果をワーストケース設定に利用する
  8. 運用管理
    1. ハザードレベルの違いに応じた運用管理
    2. 分子量の違いに応じた運用管理
  9. 今後の洗浄実務
    1. 洗浄目標としての伝統的な洗浄評価基準
    2. 洗浄目標の設定
    3. 洗浄バリデーションの流れ
  10. 分析機器の高度化
    1. 高度な分析手法の必要性
    2. 海外CDMOの事例
  11. 洗浄に関するPIC/Sガイドラインの概要
    1. HBEL設定に関するガイドライン PI 046
    2. HBEL設定ガイドライン Q&A PI 053
    3. Aide-Memoire (共用設備での交叉汚染防止備忘録) PI 043
    4. Aide-Memoire (HBEL評価文書/ QRMにおけるHBEL の利用に関する備忘録 ) PI052
    • 質疑応答 (ぜひ音声でご質問ください)

講師

  • 島 一己
    ファルマハイジーンサポート
    代表

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

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  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
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  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2026年2月10日〜25日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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