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非GLP試験における信頼性基準と信頼性確保のポイント

信頼性基準とチェックリストを正しく解釈し運用するための

非GLP試験における信頼性基準と信頼性確保のポイント

~計画書/報告書作成・記録 (生データ) の残し方・申請資料 / 試験の信頼性確保:どこまでやれば良いのか、現在のシステムは過剰ではないか~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、経験豊富な講師からのアドバイスやディスカッションを通して、施設の信頼性性保証の在り方を見直す機会にして頂き、 試験の信頼性確保はどこまでやれば良いのか、現在のシステムは過剰ではないのか、計画書・報告書の作成や記録の残し方を中心に信頼性確保について解説いたします。

配信期間

  • 2026年1月7日(水) 13時00分2026年1月21日(水) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2026年1月7日(水) 13時00分

受講対象者

  • 非GLP試験に関連する担当者、管理者
  • 医薬品の委託試験に関連する担当者、管理者
  • 申請用の薬理、薬物動態試験の担当者、管理者
  • 薬理、薬物動態試験の信頼性を確保する業務 (QC/QA等) の担当者

修得知識

  • 計画書の記載項目 (恣意性を排除するため、計画段階から明記すべき項目)
  • 記録 (記録の取り方、ワークシート、データの不採用、ファイリング、データチェック) の問題点と対策
  • 報告書作成時の問題点と対策
  • 治験薬概要書とCTD用試験の品質レベルについて

プログラム

 「申請資料の信頼性の基準」が制定されて28年が経過しました。この間、新医薬品の承認申請に使用される非GLP試験については、各施設の信頼性保証体制の整備や試験担当者の教育により、試験の質が大幅に向上してきました。
 しかし、2023年3月に、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されていた「新医薬品適合性書面調査 (品質・非臨床) チェックリスト」から非臨床に関する資料が削除され、日本製薬工業協会のホームページに、「非臨床試験に係る自主点検用チェックリスト」が公開されました。この変化を受けて非GLPにおける信頼性確保の在り方を見直している施設もあると考えられます。
 講座では、計画書・報告書の作成や記録の残し方を中心にして、信頼性を確保するために必要なポイントについて皆さんと一緒に考えたいと思います。

  1. 第1部:はじめに
    • 非GLP試験に対する規制
  2. 第2部:医薬品の申請資料に係る法規制とその背景
    1. 規制制定の背景
      1. データの偽造・捏造/薬害
      2. 安全対策・審査体制の強化
    2. 医薬品の法規制
      1. 医薬品医療機器等法 (薬機法)
      2. 申請資料の信頼性の基準
  3. 第3部:非GLP試験の信頼性確保と留意点
    1. 手引きと試験実施上の留意点 (薬理試験のケース)
      1. 効力を裏付ける試験の信頼性確保のための手引き (JPMA/JSQA.1999.1.7.)
        • 手引き作成の背景等
        • 手引きとGLPの違い
      2. 試験を実施する際の留意点
        1. 試験の実施体制
          • 施設・設備
          • 職員
          • チェック機能 (信頼性確保)
          • 手順書等
        2. 試験計画書
          • 計画書の作成、記載内容 (恣意性を排除するため、計画段階から明記すべき項目)
          • 計画書の書式、計画の変更
          • 計画書作成・変更時の問題点と対策
        3. 試験の記録:操作の記録、結果の記録、管理の記録
          • 生データの定義、記録の要件、記録の留意事項、記載事項の変更、記録の管理
          • 記録の問題点と対策
            • 記録の取り方
            • ワークシート
            • データの不採用
            • データチェック
            • ファイリング
        4. 試験報告書
          • 報告書の作成、記載項目
          • 第三者による整合性確認のポイント
          • 報告書作成時の問題点と対策
        5. 被験物質等
          • 被験物質の品質確認・記録
          • 被験物質の管理
          • 対照物質・主な試薬
        6. 動物、細胞、生体試料等 (試験系)
          • 試験系の品質確認・記録
          • 試験系の管理
        7. 機器
        8. 資料保存
    2. CMC・薬物動態試験
      • 薬理試験 (手引き) との相違点について
  4. 第4部:最後に
    • 治験薬概要書とCTD用試験の品質レベルについて
  5. 第5部:皆さまから頂いたお悩みの事項、事前質問への回答と解説
    • 下記の項目に分け、100個近い質問・現場の悩みを42個に纏め、詳しく解説します。
      • 試験の実施体制
      • 試験計画書
      • 試験の記録
      • 試験報告書
      • 被験物質等
      • 動物・細胞・生体試料等
      • 機器
      • 資料保存
      • その他

お悩み事項・事前質問の一例 (抜粋)

  • 試験の実施体制
    • 手順書に最低限必要な記載は何か
  • 委託試験
    • 非GLP試験を外部委託する場合、施設の信頼性確認として最低限必要な事項は。
  • 申請資料
    • 「申請資料の信頼性の基準を遵守して実施した」との記載がない報告書を申請資料として使用できるか。
    • 報告書に「申請資料の信頼性の基準を遵守して実施した」と記載することで申請資料として使用できるか。
    • 欧米で申請資料として非GLP試験を実施する場合どの程度の対応をする必要があるか
  • 試験の記録
    • 生データチェックの項目として、特に重要なものなど、確認の優先順位はあるか。
    • 効力を裏付ける試験の信頼性確保において大学で実施する場合、企業と同じレベルでの管理が求められるのか。大学側にどこまで求めるべきか。
  • 試験報告書
    • 計画書や生データと報告書の整合性確認をする場合、最低限必要な確認項目は
  • 被験物質
    • 非GLP試験で被験物質のCoAおよび安定性試験のデータは必須か。
    • 非GLP下の薬効薬理試験、安全性試験、薬物動態試験において、被験物質の安定性の確認について、どのように実施すべきか。
  • 試験系の品質
    • 試験に用いる反応系 (細胞など) の品質保証は必須か。
      求められる場合の、保証の内容はどういったものか。
  • 機器
    • 測定機器の定期点検は業者によるものが必須か。自主点検も可能か。
    • 分析装置等の管理は、どの程度までの対応が必要か。
    • ピペットの保守点検について。
  • 質疑応答

ご参加の皆さまへ

このセミナーでは、より有意義なセミナーにさせていただくため、皆さまから、①現場でのお困りの事例や、②判断がつかずお悩みの事例、または、③社内で判断に困っておられる事例などを募集いたします。
ご経験豊富な講師からアドバイスや、皆さまとのディスカッションを通して、信頼性保証の在り方を見直す機会にしたいと考えております。
(※匿名、具体的名称などを伏せていただいて結構です)

講師

  • 勝 鎌政
    株式会社スリーエス・ジャパン
    顧問

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2026年1月7日〜21日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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