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5G/Beyond 5Gに対応した電磁波シールド・吸収材料設計の考え方

5G/Beyond 5Gに対応した電磁波シールド・吸収材料設計の考え方

オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年11月11日〜21日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年11月11日まで承ります。

概要

本セミナーでは、電磁波がどのように伝わり、吸収・遮蔽するのか、電磁波吸収の原理から評価法の種類、コツまで、やさしく丁寧に解説いたします。

開催日

  • 2025年10月30日(木) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 電磁波ノイズ対策に関連する材料研究開発者、事業企画の担当者
  • 電磁波シールド・吸収についての知見を得たい方
  • 電磁波吸収特性および計測データの取り扱いに課題がある方

修得知識

  • 電磁波の基礎知識
  • 材料開発のノウハウ
  • 電磁波遮蔽、電磁波吸収の正しい特性評価法
  • 電磁波シールド、電磁波吸収材料のシミュレーションのやり方
  • ビジネスチャンスに対する将来予想の立て方

プログラム

 化学および農学を中心とした材料開発者にとって、目に見えない電磁波の物理的理解は必ずしも容易ではない。そのような電磁波の初学者でも分かり易い基礎的な物理的特性から反射・透過・吸収のメカニズムを分かり易く説明する。また、材料にひと手間かけると優れたシールド・吸収材料になる考え方を講義する。
 5G電子機器の電磁波シールド・吸収材料の選定が佳境に達している。本講演では、5Gおよび5GBeyondの高周波へ向かうトレンド及びそれに対応する電磁波ノイズ対策材料について初学者にもわかりやすく述べる。その材料設計として電磁波シールド・吸収の性能向上をはかり、それをどのように市場に提案するかを示す5G世代のスマホなどミリ波における電磁波のシールドと吸収への自社製品の展開を考えている材料開発者にとって有効な判断基準への理解力を習得していただける。

  1. 第五世代移動通信 (5G) の動向
    1. 5GMFの概要
    2. 5Gの三つの目標およびキーコンセプト
    3. 周波数に対応した電磁波吸収材料の選択のコツと可能性
    4. B5Gとは何か (30ギガヘルツを越える高周波帯で性能が期待できる電磁波遮蔽・吸収材とは何か)
    5. B5Gおよび6Gの動向
  2. 電磁波の基礎
    1. 電磁波とは何か (マックスウェル方程式 [わかりやすい波の特性])
      1. 電磁波の歴史的背景と周波数マップ
      2. マックスウェル方程式と波動方程式
      3. 電磁波の発生原理
    2. 電磁波を反射する原理 (渦電流発生による電磁波遮蔽[シールド効果とは])
      1. シールドの原理
      2. シールドの遠方界と近傍界
      3. シールドの設計 (シールド効果の評価方法)
    3. 電磁波を吸収する原理 (電磁波吸収のメカニズム)
      1. シールドと吸収の違い
      2. 電磁波吸収の原理
    4. 電磁波吸収のシミュレーション原理
      1. 誘電率と誘電正接
      2. 電磁波吸収体機能性向上のコツ (ナノ導電材料に期待される吸収効果)
      3. シミュレーション実施に必要な原理原則
      4. シミュレーションで得られる情報
  3. 電磁波シールド・吸収材料
    1. シールド材料の紹介
      1. 材料の構造
      2. 求められている材料特性
      3. 代表的な材料の紹介
    2. 吸収材料の紹介
      1. 材料の構造
      2. 求められている材料特性
      3. 代表的な材料の紹介
  4. 電磁波シールド・吸収材料設計のコツ
    1. 電磁波シールド材料設計のコツ
      1. 遠方界をベースにした考え方
        1. 遮蔽効果 (Shield Effect) の式と評価法
        2. 遮蔽効果の考え方
      2. 近傍界をベースにした考え方
        1. マイクロストリップ線路法の考え方
        2. 伝送減衰率の求め方
    2. 電磁波吸収材料設計のコツ (遠方界の伝送線路)
      1. 電磁波吸収シートの構成例
      2. 放射ノイズと表皮効果
  5. 電磁波シールド・吸収材料の評価法
    1. インピーダンスアナライザー (スペアナ) を用いる評価法
    2. ベクトル・ネットワークアナライザーを用いる評価法
      1. 導波管法
      2. 共振法
    3. 自由空間法ついて (CISPR32法)
    4. その他の評価法
      1. 近傍磁界強度分布表示法
      2. 反射・伝搬法
      3. 空間定在波法
      4. TDR法
      5. 大型導波菅法
      6. マイクロストリップ線路法
      7. KEC法
      8. 容量法
      9. トロイダルコア法
      10. 電波暗室・電波暗箱用吸収体
      11. Sパラメータ法の計算モデル
  6. ノイズ抑制材料の商品化
    1. 電磁波ノイズの発生原因と分類
      1. 発生原因と分類
      2. 伝達経路
      3. ノイズ対策の基本
      4. 高周波におけるノイズ対策
    2. ビジネスモデルの構築
      1. ターゲットの明確化
      2. 電波吸収体選定のポイント
      3. SWOT分析
    3. 商品化事例
      1. 磁性材料の粉末ビジネス
        1. 狙い
        2. フィラーの開発
        3. ナノコンポジット粉末の樹脂複合化事例 (熱可塑性/熱硬化性樹脂)
      2. 誘電材料のシート売りビジネス
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年11月11日〜21日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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2025/10/7 FT-IR分析とスペクトル解釈、結果を伝えるコツ オンライン
2025/10/8 ICP-MSの原理、特長および測定でのポイントとトラブルシューティング オンライン
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2025/10/17 次世代通信 (6G) に要求される高周波対応部品・部材の特性と技術動向 オンライン
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2025/10/31 FT-IRの基礎と異物分析への実践応用テクニックとコツ・ノウハウ オンライン
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