技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウムイオン電池のドライプロセスにおける材料と製造技術

リチウムイオン電池のドライプロセスにおける材料と製造技術

~業界の動向、ドライ電極の材料・コーティングや圧延等の工程技術~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2025年6月19日〜7月3日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2025年6月19日まで承ります。

概要

本セミナーでは、リチウムイオン電池の新たな製造技術として注目される「ドライ電極・ドライプロセス」について取り上げ、電極材料とコーティング等の工程技術に強みを持つ2名の講師が、それぞれドライプロセスの材料と製造技術について、その動向や実際を解説いたします。

開催日

  • 2025年6月4日(水) 13時00分16時40分

プログラム

第1部 ドライプロセスにおける電極材料技術

(2025年6月19日 13:00〜15:00)

 昨今、電池業界にいると「ドライプロセス」の話題をよく耳にする。しかし、ネットで調べてもあまり詳しく解説された記事は非常に少ない。そこで、今回はリチウムイオン電池の製造方法であるウエットプロセスとドライプロセスについて材料という切り口から深掘りして解説する。

  1. リチウムイオン電池の電極
    1. LiBは何で出来ているか?
    2. 現行LiBのセル製造プロセス
  2. ウエットプロセス
    1. ウエットプロセスの概要
    2. ウエットプロセスの長所・短所
    3. 水系正極塗工について
  3. ドライプロセス
    1. ドライプロセスの種類
    2. Polymer fibrillation
    3. Dry spraying deposition
    4. パナソニック4680電池の負極
    5. クレイ電池
    6. その他のドライプロセス
  4. ドライプロセスのメリット・デメリット
    1. ドライプロセスのメリット
    2. ドライプロセスの問題点・課題
    3. バインダーからのアプローチ
  5. その他ドライプロセス関連の記事より
    • 質疑応答

第2部 ドライ工程の製造技術

(2025年6月19日 15:10〜16:40)

 EV普及のために大量に必要なLIBを迅速かつ安価で供給するために、数年前からテスラが牽引してスラリー塗工によるWet工程ではなく粉体混合から圧延するドライ工程が開発され実際にテスラのモデルYにはドライ製造された円筒型4680が実用化されている。日本・欧州・韓国・中国も追随して2025年はドライ化が一気に加速している。
 このセミナーでは、外資系企業を数社渡り歩いた講師が独自ルート情報を元にドライ工程情報を解説する。

  1. ドライ方式が実用化された背景と市場動向
    1. “Tesla Battery Day Livestream (2020)
    2. 日本ゼオンのプレス発表 (2023.12.5)
    3. 日本企業の動向
      • 日本ゼオン
      • パナソニック エナジー
      • 芝浦機械
      • 三菱鉛筆
    4. 欧米企業の動向
      • テスラ
      • VW
      • ケーニヒ&バウアー
      • AMバッテリーズ
      • Fraunhofer IWS
      • LiCAP
    5. 韓国・中国企業の動向
      • LGE
      • サムスンSDI
      • SKエナジー
      • CATL
    6. LGのゲームチェンジ (WO – A1.2024/144216)
    7. テスラ電池用ドライ電極 (DBE) によるリチウムイオン電池「4680」開発・製造動向
    8. Maxwell Technologies特許 「ドライ電極の製造システム及び製造方法」 H.Duong, J.Shin & Y.Yudi (2019)
    9. テスラ Dry Electrode Lithium Doping Process (2023/05/24)
  2. 最新技術紹介
    1. ドライ電極コーティング: EVへの展開
    2. バインダーのフィブリル化
    3. ドライ電極の機械強度
    4. ドライ電極内の空隙と厚み分布
    5. バインダー (フィブリル化できるPTFEと海苔状のPVDF)
    6. 粉体混合と電池性能
    7. Tesla 4680 Update / This Changes EVERYTHING!/ Dry Cathode Myth or Magic? (2024)
    8. 集電体上のプライマー導電層
    9. 実際のドライ工程
    10. ロール間の粉体圧延 (スリップ域とニップ域) 、単膜・複合膜の延伸 (中立点とスリップ)
    11. 圧延ロールのメッキ剥がれ
    12. 粉体混合
      • ジェットミル
      • ロールミル
      • ビーズミル
    13. 粉体混合の支配因子
      • 粒子濃度
      • 気流速度
      • 湿度
    14. 正極のテスラ最新特許 安価なLFP (WO-A1.2025/015194)
    15. 静電方式 (圧延の前工程)
    • 質疑応答

講師

  • 鈴木 孝典
    株式会社スズキ・マテリアル・テクノロジー・アンド・コンサルティング
    代表取締役
  • 浜本 伸夫
    AndanTEC
    代表

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年6月19日〜7月3日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/27 硫化物系全固体電池における素材資源・部材開発/製造量産化/試験や安全性に関する動き オンライン
2025/6/27 撹拌・混合の基礎と最適設計およびスケールアップからトラブル対策まで オンライン
2025/6/30 溶融製膜/溶液製膜によるフィルム成形技術の基礎と実際 オンライン
2025/7/1 高分子・中分子医薬品における凍結乾燥技術と条件設定とバリデーションの具体的ポイント 会場・オンライン
2025/7/3 リチウムイオン電池の間欠塗工技術とスラリー分散・混錬・調送液の製造技術 オンライン
2025/7/4 電池セパレータの安全性・耐熱性向上とコーティング技術 オンライン
2025/7/4 リチウムイオン電池の間欠塗工技術とスラリー分散・混錬・調送液の製造技術 オンライン
2025/7/7 塗布膜乾燥の基本とプロセス・現象・本質の理解、最適化と欠陥・トラブル対策 オンライン
2025/7/7 硫化物系全固体電池における素材資源・部材開発/製造量産化/試験や安全性に関する動き オンライン
2025/7/9 亜鉛空気電池の開発動向と充放電劣化対策 オンライン
2025/7/10 ナノ粒子・微粒子の分散・凝集の基礎と分散安定性の評価技術 オンライン
2025/7/11 乾燥操作の要素技術、乾燥機の選び方、スケールアップ、評価と省エネ化 オンライン
2025/7/11 塗膜の強度評価と不良・欠陥対策セミナー オンライン
2025/7/14 産業洗浄とは (電気・電子部品、自動車部品などのあらゆる工業部品を対象として) オンライン
2025/7/15 塗膜の強度評価と不良・欠陥対策セミナー オンライン
2025/7/16 廃リチウムイオン二次電池の失活とリサイクル オンライン
2025/7/16 リチウムイオン電池材料・電池の開発ポイント オンライン
2025/7/16 産業洗浄とは (電気・電子部品、自動車部品などのあらゆる工業部品を対象として) オンライン
2025/7/18 乾燥操作の要素技術、乾燥機の選び方、スケールアップ、評価と省エネ化 オンライン
2025/7/18 汎用リチウムイオン二次電池の特性評価、劣化・寿命診断 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/9/14 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編 + 進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編)
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発
2022/6/13 LiBメーカー主要7社 (CD-ROM版)
2022/6/13 LiBメーカー主要7社
2022/5/31 分離工学の各単位操作における理論と計算・装置設計法
2022/4/11 世界の車載用LIBのリユース・リサイクル 最新業界レポート
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍 + PDF版)
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍版)
2022/2/18 2022年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2022/1/20 脱炭素へ、EVの役割と電池・原材料の安定供給 2030/35年モデルと諸問題の検証
2021/8/20 2021年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2021/6/28 AI・MI・計算科学を活用した蓄電池研究開発動向
2021/6/22 EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル2021
2021/4/26 全固体リチウムイオン電池の実用化と新たな材料市場 (書籍版 + CD版)
2021/4/26 全固体リチウムイオン電池の実用化と新たな材料市場