技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき

自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき

オンライン 開催

視聴期間は2025年5月19日〜26日を予定しております。
お申し込みは2025年5月23日まで承ります。

概要

本セミナーでは、電磁波シールドの基礎から解説し、プラスチックの電磁波シールドめっきについて詳解いたします。

配信期間

  • 2025年5月23日(金) 13時00分2025年5月26日(月) 16時00分

お申し込みの締切日

  • 2025年5月23日(金) 13時00分

受講対象者

  • 自動車メーカー、自動車部品メーカー、プラスチック素材メーカー等の方

プログラム

 通信技術の高速化、自動車のEV化、それらの部品には多くのプラスチック素材が使われています。プラスチックは複雑な形状で大量生産ができ、部品の軽量化ができますが電磁波シールド効果がありません。コネクター等に量産が始まったガラス強化PBTの電磁波シールドめっきが本格化し、5GのMID部品に使われるSPS (シンジオスタチックポリスチレン等装飾めっきでは使われなかったプラスチックのめっきが高周波対応のアンテナに検討が始まっている。
 従来、めっきが難しかったPPS、芳香族ナイロン、PBTやPPもABSと同じように量産化できる技術を開発した。 自動車の電磁波シールド規制範囲はOA機器が30MHz-1GHzの範囲であるのに対し、100kHz-6GHzで、OAの波長範囲では無電解銅1-2,5μの無電解ニッケル0,25μのめっきで良好なシールド効果が得られるが、100kHz-200kHz低周波磁界波のノイズは無電解めっきではシールドシールド効果が得られず、電気銅10μ以上パーマロイめっき10μ以上でシールド効果が得られる。放熱効果も得られる。
 環境対応のめっき技術も進んでいる。装飾プラスチックめっきしたABSは樹脂のリサイクル-金属回収はすでに始まっているが、無電解シールドめっきは容易に樹脂回収ができる。リサイクルカーボン繊維の糸めっきや不織布のめっきも可能になり、フィルムと積層し、良好なシールド効果が得られた。ナイロンPEI、ではすでに実現したが、クロム酸を使わないめっき方法の検討も進めている。

  1. 電磁波シールドの目的、イミュテイとエミッション、ESD
  2. プラスチックの電磁波シールドめっきの歴史
    1. 電磁波規制と無電解めっきによる電磁波シールドめっき
    2. OA電子機器の電磁波規制と波長 (30MHz – 1GHz)
    3. 範囲の広い自動車における電磁波規制波長 (100kHz – 6GHz)
    4. 電磁波シールドめっきの量産実績
    5. 本格的に始まったPBTGF30%のシールドめっき
    6. PPの電磁波シールドめっき
    7. 完成したPPSめっきグレード
  3. 電磁波シールド効果の測定法と理論
    1. 近傍界、遠方界の概念
    2. シールド効果
      • 反射効果
      • 吸収効果
      • 内部効果
    3. シールド効果dBと減衰率
    4. 近傍界の測定法、KEC法と電磁波シールドめっき
    5. 近傍界低周波磁界波、アドバンテストによる電磁波測定
    6. 遠方界の測定法、同軸法と電磁波シールドめっき
  4. 無電解めっきの電磁波シールド効果と特徴
    1. 遠方界のシールド効果 1GHz – 6GHz 3mmのアルミ板と同等のシール
    2. 近傍界のシールド効果 30MHz – 1GHz 高いシールド効果
    3. 均一で入り組んだ部分でもめっきできる。良好なグランド性
    4. 高い生産性、装飾プラスチックめっきの3倍以上の高い生産性
    5. ASTMの電磁波シールドめっきの規格
  5. 低周波磁界波にシールド対策
    1. 電気銅+パーマロイめっき低周波磁界波のシールド対策 (100 – 200Hz)
    2. 500 – 100kHzのシールド効果の測定
    3. 厚膜電気銅めっきの放熱効果
  6. 高周波部分めっき、5Gに使われる片面シールドめっき
    1. プラスチックめっきを利用した。79.5GHz電磁波吸収
    2. プラスチックめっきを利用した新しいMID技術
  7. 銀鏡反応を利用した高周波のシールドめっき技術
    1. 片面シールド高周波1 – 6GHzのシール
  8. シールドめっきできるプラスチック材料
    1. PPベースシールドめっき材料 (長繊維ガラス強化グレードを含む)
    2. コネクターに量産実績がガラス30%強化PBTへのめっき
    3. フィラー強化6 – ナイロンのシールドめっき
    4. ガラス50%強化芳香族ナイロンのめっき
    5. 自動車内装に使う超耐熱ABS、PC/ABSのめっき
    6. 高周波特性のいいSPS (シンジオスタチックポリスチレン) のめっき
    7. ガラス強化フィラー強化LCPのめっき
    8. ポリエーテルイミドのめっき
    9. 熱硬化フェノール樹脂のめっき
    10. 繊維のシールドめっき
      • ポリエステル繊維
      • アラミド繊維
    11. 量産化したPPSのめっき
    12. リサイクルPETのめっき
    13. 熱伝導PBTのシールドめっき
  9. 電磁波シールドめっきの品質
    1. 無電解めっきの抵抗の測定と膜厚の関係
    2. 無電解めっき – テープによる密着試験
    3. 長期熱サイクル試験 (無電解めっきの展性が悪いワレ)
    4. 耐食性試験 – 長期湿度試験 自動車部品のCCT試験
  10. 金属の電磁波シールドめっき
    1. マグネシウム合金のシールドめっき
    2. アルミダイキャストのシールドめっき
    3. 薄肉で低周波のシールドができ放熱効果が優れた銅鉄合金
  11. 金属をインサートしたプラスチックのシールドめっき
    1. 真鍮、銅鉄合金の前処理 – 無電解ニッケル、無電解パーマロイのめっき
    2. インサートする金属への接着剤塗布
  12. 電磁波シールドめっきと環境
    1. めっきに使う金属の工程内回収
    2. リサイクルPETのめっき
    3. 植物由来のプラスチックのめっき
    4. シールドめっきのプラスチック、金属回収
    5. 環境にやさしいめっき工程の開発
    6. リサイクルカーボン繊維のシールドめっき
  13. プラスチックの電磁波シールドめっき本格量産に向けて
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 35,000円(税別) / 38,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 35,000円(税別) / 38,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年5月19日〜26日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/10 自動車工学および走行力学の基礎と最新自動車技術 オンライン
2025/6/11 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2025/6/11 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2025/6/12 フッ素フリー撥水・撥油技術の開発動向とその評価 オンライン
2025/6/12 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2025/6/13 高分子材料の劣化メカニズムと高耐久化設計および劣化評価技術 オンライン
2025/6/13 オフライン電源の設計 (3日間) オンライン
2025/6/16 高分子材料の劣化メカニズムと高耐久化設計および劣化評価技術 オンライン
2025/6/17 無機ナノ粒子の粒子径、形状制御と表面処理、分散性向上 オンライン
2025/6/18 基板・電子部品保管要領と部品のメッキ処理選定のポイント 東京都 会場・オンライン
2025/6/19 高分子難燃化とリサイクル オンライン
2025/6/19 自動運転・運転支援のためのミリ波レーダの基礎と車載応用、走行環境認識技術 オンライン
2025/6/19 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2025/6/20 塗布膜乾燥の基本とプロセス・現象・本質の理解、最適化と欠陥・トラブル対策 オンライン
2025/6/20 自動運転・運転支援のためのミリ波レーダの基礎と車載応用、走行環境認識技術 オンライン
2025/6/23 塗料・塗膜の基礎 (含:塗装系) 、塗膜の欠陥不良 (発生メカニズムと対策) 東京都 会場
2025/6/24 各種プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析 オンライン
2025/6/24 自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料 オンライン
2025/6/24 シランカップリング剤のメカニズムと使用方法 オンライン
2025/6/25 押出成形の基礎と成形不良の原因・対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2016/9/30 電磁波吸収・シールド材料の設計、評価技術と最新ノイズ対策
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2015/11/20 2016年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/9/18 2015年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2015/2/27 2015年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/9/26 2014年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/8/10 過給機(ターボチャージャ、スーパーチャージャ) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/8/10 過給機(ターボチャージャ、スーパーチャージャ) 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/30 2014年版 EMC・ノイズ対策市場の実態と将来展望
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)