技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

不確実性を考慮した事業性評価の実践

不確実性を考慮した事業性評価の実践

~NPV計算のための会計・ファイナンス基礎知識から不確実性シミュレーションまで / 現在価値 (PV) / 正味現在価値 (NPV) / (重要かつ不確実性のある) 項目の特定 / シミュレーション分析 / デシジョンツリーを使ったeNPV (期待事業価値) の算出~
東京都 開催 会場 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年3月4日〜15日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年3月4日まで承ります。

概要

本セミナーでは、まず事業性評価の目的、位置づけ、周囲点について、開発ステージの違いによる差異も含めて概論を説明いたします。
また、事業性評価の代表的な指標であるNPVの計算に必要な会計とファイナンスの基礎的な考え方と基礎知識について解説いたします。
さらに、新薬開発品の標準的な事業性評価プロセスを詳解いたします。

開催日

  • 2025年2月25日(火) 13時00分16時30分

修得知識

  • 事業性評価の位置づけ、目的
  • NPVが評価指標として頻用されている背景
  • 会計、ファイナンスの基礎
  • ベースケースのNPVだけでなく、不確実性を考慮した事業性評価を行うことによって、今後開発を継続する上でいつ、何が重要な要素となるかが分かるようになる

プログラム

 新薬開発型医薬品ビジネスでは、開発費用の増加や候補化合物の減少、薬価制度の変化などにより、事業性評価の重要性が増しています。しかし、安全性・有効性評価と比べ、事業性評価の歴史は浅く、業務プロセスの確立には各社で差があります。
 本講座では、冒頭にこのビジネスにおける事業性評価がなぜ必要で、何がポイントとして実施されているのかについて事例を交えながらご説明します。次に、事業性評価の代表的な指標であるNPVの計算に必要な会計とファイナンスの基礎的な考え方、知識をご紹介します。その後、新薬開発品の標準的な事業性評価プロセスをそれぞれ詳説します。

  1. 新薬開発型医薬品ビジネスにおける事業性評価の目的・位置づけ
    1. 事業性評価の目的・用途
    2. 事例:「意思決定の質の向上」を重視するため事業性評価を行うA社
  2. 事業性評価に必要な会計とファイナンスの基礎知識
    1. 会計とファイナンスの特徴
    2. 財務三表のつながり
    3. PL (損益計算書) 儲けと損失
    4. BS (貸借対照表) 資金調達と運用使途
    5. CF (キャッシュフロー計算書) キャッシュの増減
    6. 会計とファイナンスの違い
    7. プロジェクトの束としての企業活動
    8. 現在価値 (PV) という概念
    9. 正味現在価値 (NPV) の算出
    10. 割引率について
  3. 医薬品開発プロジェクトの事業性評価の標準プロセス
    1. オプションとシナリオの検討
    2. 収益構造モデルの作成
    3. Baseデータの収集と入力
    4. 初期感度分析を使ったBaseデータから仮説 (重要かつ不確実性のある) 項目の特定
    5. 仮説の検討・入力
    6. シミュレーション分析に基づく不確実性を含めた事業性評価
      1. 感度分析
      2. シナリオ分析
      3. リスク分析
    7. デシジョンツリーを使ったeNPV (期待事業価値) の算出
    • 質疑応答

講師

  • 井上 淳
    インテグラート株式会社 ビジネスシミュレーション事業部
    事業部長 / エグゼクティブコンサルタント

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,700円 (税別) / 46,970円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,700円(税別) / 46,970円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/31 生成AIを活用した新規事業構築プロセス : 調査から評価までの包括的活用 オンライン
2025/7/31 薬事申請をふまえたICH Q5A (R2) ウイルス安全性評価 / 次世代シーケンシング (NGS) 導入の考え方とVirus Filtrationのポイント オンライン
2025/7/31 開発担当者が習得すべきクリティカルシンキングの習得とチェックリストからの脱却 会場・オンライン
2025/7/31 医薬品製造におけるバリデーションの進め方とシステム対応及びグローバル対応手法 オンライン
2025/7/31 難溶解性薬物の溶解性改善技術 (ナノ結晶粒子および非晶質製剤) の活用及び最新研究事例 オンライン
2025/8/1 改訂 PIC/S GMP Annex 1のCCS戦略を導入したバイオ医薬品の適格性評価に基づく品質管理のポイント 東京都 オンライン
2025/8/1 生成AIを活用した新規事業構築プロセス : 調査から評価までの包括的活用 オンライン
2025/8/1 医薬品製造におけるバリデーションの進め方とシステム対応及びグローバル対応手法 オンライン
2025/8/1 難溶解性薬物の溶解性改善技術 (ナノ結晶粒子および非晶質製剤) の活用及び最新研究事例 オンライン
2025/8/4 GMP文書の集約・削減と体系整理/効率的管理 オンライン
2025/8/4 開発段階に応じた治験薬GMP管理を何をいつ準備し、どのような管理をするかの効果的運用方法 オンライン
2025/8/5 医薬品品質試験における生データの取り方・レビューと申請対応 オンライン
2025/8/5 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/8/5 海外当局査察にむけた準備すべき翻訳文書 (SOP/CAPA/SMF) の具体的な英訳の実践・査察対応事例 オンライン
2025/8/5 抗体薬物複合体 (ADC) におけるペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価 オンライン
2025/8/6 製造オペレーターのためのGMPの基本と記録書の作成管理 オンライン
2025/8/6 変更・逸脱管理とOOS/OOT及び一変・軽微変更の判断基準とCAPA実践手順 オンライン
2025/8/7 暴露許容値 (OEL、ADE・PDE) 設定の基礎知識と設定値の妥当性・考え方 オンライン
2025/8/7 GVP実践講座 オンライン
2025/8/7 今、改正GMP省令により医薬品・医薬部外品製造業者が求められる適切なGMP文書とは オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/8/31 研究開発部門と他部門の壁の壊し方、協力体制の築き方
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/4/28 研究開発部門へのDX導入によるR&Dの効率化、実験の短縮化
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/29 “未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方