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テラヘルツ波デバイスの次世代通信に向けた開発動向

テラヘルツ波デバイスの次世代通信に向けた開発動向

~電磁波、光の両面からテラヘルツ波の発生技術と発生器の開発動向を探る / テラヘルツ通信に求められるデバイスの要求特性とは~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、情報通信やバイオをはじめ、様々な分野への応用が進展しているテラヘルツ波について取り上げ、テラヘルツ波の基礎から、各種応用事例、テラヘルツ技術の今後と課題まで網羅的に解説いたします。

開催日

  • 2024年10月25日(金) 10時00分 17時10分

受講対象者

  • 次世代の事業候補としてテラヘルツの利用を考えている企業の方
  • テラヘルツを基礎から学びたい方

修得知識

  • テラヘルツ波の基礎知識、基本的特性
  • テラヘルツ波計測装置の原理、構造
  • テラヘルツ波の各種応用事例 (産業分野、バイオ分野など)

プログラム

第1部 光コム駆動型テラヘルツ通信 (Photonic 6G) に関する研究動向

(2024年10月25日 10:00〜11:10)

 光コムから生成される光電気周波数信号 (モード間光ビート信号) の低位相ノイズ性を活かしたTHz通信の可能性について紹介する。

  1. イントロダクション
  2. 光コムとTHzコム
  3. 光コム駆動型THz発生 (マイクロ光コムのフォトミキシング)
  4. 光コム駆動型THz検出 (電気光学変調器光コムを用いたTHz-NIRキャリア変換)
  5. 560GHz帯THz通信
  6. まとめ
    • 質疑応答

第2部 テラヘルツ波発生技術の研究動向と光技術を活用した超低雑音サブテラヘルツ信号発生器の開発事例

(2024年10月25日 11:20〜12:30)

 本講演では、テラヘルツ波 (100GHz〜10THz) の発生技術の基礎と研究動向について述べたのち、光技術の活用によって、サブテラヘルツ (100GHz〜300GHz) 信号の位相雑音と振幅雑音を大幅に低減し、無線通信の高速化を実現した事例を紹介する。

  1. 電磁波発生の基礎物理
  2. 光技術を用いたテラヘルツ波の発生手法と動向
  3. 電子技術を用いたテラヘルツ波の発生手法と動向
  4. 光技術を活用した超低雑音サブテラヘルツ信号の発生手法
  5. サブテラヘルツ無線通信への適用事例
  6. まとめと将来展望
    • 質疑応答

第3部 共鳴トンネルダイオードの高周波化・高出力化進展とそのテラヘルツ応用

(2024年10月25日 13:20〜14:30)

 共鳴トンネルダイオードは負性抵抗特性を有し、また、応答速度が極めて速いため、テラヘルツ帯の発振器を実現することができる。古くから高周波発振するデバイスとして知られていたが、近年ではミリワットを超える高い出力を達成しており、コンパクトな半導体信号源として改めて注目されている。
 本講演では、この共鳴トンネルダイオード発振器の最近の進展と、それを用いた様々なテラヘルツ応用について紹介する。

  1. 半導体テラヘルツ信号源の進展
  2. 共鳴トンネルダイオードとは
  3. 共鳴トンネルダイオードを用いたテラヘルツ発振器
  4. 高周波化
  5. 単体デバイスの高出力化
  6. 結合アレイ
  7. 様々な機能
  8. 無線通信
  9. イメージング・センシング
  10. まとめ
    • 質疑応答

第4部 近赤外レーザー光を用いたテラヘルツ波の発生技術と波長変換による光ネットワークとテラヘルツ波との接続、融合への展望

(2024年10月25日 14:40〜15:50)

 テラヘルツ波パラメトリック発生は、強い近赤外レーザーを用いて高効率にテラヘルツ波を発生させる手法である。テラヘルツ波から光波への逆変換も可能であり、テラヘルツ波を光波へ電子を介さずに変換する手法としてユニークな特長を多く有している。近年、高効率化に重要な光学条件が明らかになり、様々な応用展開が広がっている。
 本講演では、テラヘルツ波パラメトリック発生の基礎と応用を紹介し、光通信帯の波長によるテラヘルツ波パラメトリック発生の可能性について紹介する。

  1. テラヘルツ波とは
  2. テラヘルツ波パラメトリック発生
  3. テラヘルツ波パラメトリック光源、検出の原理
  4. テラヘルツ波パラメトリック光源、検出装置
  5. 小型テラヘルツ波パラメトリック光源
  6. テラヘルツ波パラメトリック光源の応用例
  7. 光通信波長帯の固体レーザー
  8. 光通信波長帯のテラヘルツ波パラメトリック波長変換
  9. 光ネットワークとの接続、融合に向けた研究動向と今後の可能性
  10. まとめ
    • 質疑応答

第5部 光技術によるテラヘルツ波の発生、制御技術と超高速無線通信への応用

(2024年10月25日 16:00〜17:10)

 光波からテラヘルツ波を生成するフォトミキシングは、光の情報をテラヘルツ波に転送する技術と見なせる。そのため、光通信技術をテラヘルツ無線通信に応用できるという利点がある。
 本講演では、光の強度、周波数、位相を利用したフォトミキサを用いたテラヘルツ波フェーズドアレー、変調技術、ならびに光-テラヘルツ無線接続について説明する。

  1. テラヘルツ波発生源としての光技術への期待
  2. フォトミキシングの原理
  3. 光位相制御によるテラヘルツ波フェーズドアレー
  4. 光周波数制御によるテラヘルツ波周波数変調
  5. 光-テラヘルツ無線シームレス接続通信
  6. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 安井 武史
    徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所
    最高研究責任者, 教授, 副理事
  • 永妻 忠夫
    大阪大学 大学院 基礎工学研究科
    教授
  • 鈴木 左文
    東京工業大学 工学院 電気電子系
    教授
  • 縄田 耕二
    東北工業大学 工学部 情報通信工学科
    准教授
  • 加藤 和利
    九州大学 システム情報科学研究院 情報エレクトロニクス部門 集積電子システム講座
    教授

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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