技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

熱流体数値解析技術の基礎と応用例

シミュレーションで機器の設計・性能評価を行うための

熱流体数値解析技術の基礎と応用例

オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2024年9月2日〜8日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

本セミナーでは、熱流体の現象の理解、数値解析の基礎と注意点、方程式の離散化による数値解析実施の基礎、熱流体解析の応用が行われている事例について、プログラム例を交えて詳しく解説いたします。

開催日

  • 2024年8月26日(月) 10時00分 16時00分

受講対象者

  • 熱・流体機器の開発に携わる技術者
  • 熱流体機器の研究開発やメンテナンスに携わる方
  • これから熱流体解析に携わる方

修得知識

  • 熱流体の現象の理解
  • 方程式の離散化による数値解析実施の基礎
  • 最近の熱流体解析の応用が行われている事例

プログラム

 熱流体は、さまざまな機械で工学的に使われています。例えば、自動車エンジンやジェットエンジンの中の燃焼流れもそうですし、最近の多種の電子機器も熱くなりますのでその冷却流れの設計も関連します。本講義でも取り上げる金属加工も金属を高温で溶かすことから熱流体になります。
 また、工学的な応用だけでなく気象などの自然現象も同じ原理で現象が起こっています。これらの動きを記述している方程式はNavier – Stokes方程式ですが、この方程式は解析的に (手では) およそ解けません。また、空気などの流れはそもそもそのままでは目には見えません。したがって、流れの様子を把握するには高度な実験を用いるか、または数値シミュレーションを行うことが一般的です。数値シミュレーションは多くの現象を解明してきましたが、その原理を理解しないままやみくもに実施しても正しくない解を導いてしまうだけです。
 本講義では、物理現象の基礎的理解を行い、方程式の性質との対応を確実なものにします。その上で、数値解析の方法の基礎およびその注意点について理解します。最後に、最近の複雑な熱流体の応用例として燃焼流れと金属3Dプリンティングを例に熱流体解析の有用性を概観します。

  1. 熱流体の基礎現象
    1. 身近な熱や流体の現象
    2. 運動の記述法
      • Euler法とLagrange法
    3. 粘性の効果
      • 境界層と渦
    4. 高速流
    5. 熱や物質の拡散
  2. 熱流体の数値解析の基礎
    1. 離散化とは
    2. 初期条件・境界条件の設定
    3. 計算例
      • 1次元熱伝導方程式
      • 1次元移流方程式
    4. 流体の非線形性と解析
  3. 乱流への展開
    1. レイノルズ数と乱流
    2. 乱流へのアプローチ
      • DNS
      • RANS
      • LES
    3. 乱流場でのより複雑な現象
      • 混相流
      • 反応流
    4. コンピュータの発達
  4. いくつかの解析例と将来展望
    1. エンジン内の噴霧燃焼
    2. 金属3Dプリンティングでの加工プロセス
    3. 数値解析と実験それぞれのアプローチ
    4. 分野融合と将来展望
    • 質疑応答

講師

  • 新城 淳史
    島根大学 次世代たたら協創センター
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 80,000円(税別) / 88,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルを配布予定です。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年9月2日〜8日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/24 車載電子製品・部品における熱設計・実装、放熱・耐熱技術と将来動向 オンライン
2024/6/25 EV / HEV用 主機モータとPCUの冷却・放熱技術 会場
2024/7/2 半導体パッケージの伝熱経路、熱モデルと熱設計・シミュレーション技術 オンライン
2024/7/3 流体力学の基礎と解析技術の実務での活用例 オンライン
2024/7/10 EVにおける車載機器の熱対策 オンライン
2024/7/11 車載電子機器の放熱性を確保するための各種熱設計と封止技術 オンライン
2024/7/12 フォノンエンジニアリングの基本的な考え方、熱伝導率の制御や測定、その応用 オンライン
2024/7/17 車載電子機器の放熱性を確保するための各種熱設計と封止技術 オンライン
2024/7/17 車載バスバーの設計、実装と絶縁処理技術 オンライン
2024/7/18 自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料 オンライン
2024/7/18 伝熱の基礎と温度計測の留意点 オンライン
2024/7/23 半導体の発熱メカニズムおよび熱設計・シミュレーション技術 オンライン
2024/7/23 高分子成形加工における成形加工装置内外の熱・流動解析 オンライン
2024/7/24 カルノーバッテリー (蓄熱発電) 技術の基礎と研究開発動向 オンライン
2024/7/31 半導体の伝熱構造・熱設計 オンライン
2024/9/5 入門者のための熱力学・伝熱工学の基礎 東京都 会場・オンライン