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樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方

樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、シミュレーションの理論的な背景を理解することで製品設計段階での成形性や品質評価を行う上での注意点を解説いたします。
また、材料のレオロジー特性の意味を理解することでシミュレーション結果の活用方法などを幅広く解説いたします。

開催日

  • 2024年5月31日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 樹脂流動解析に携わる技術者
  • CAEを製品設計に効率的に活用したい方
  • Excel分析ツールを業務に利用したい方
  • これから樹脂流動解析に携わる方
  • CAEで使用しているモデル式、流動解析の原理を理解したい方

修得知識

  • 樹脂のレオロジー特性を表現する構成式の基本的な考え方
  • モデル式の最適選択方法
  • 樹脂の流動計算の基礎
  • Excelを利用した材料特性のフィッティング

プログラム

 プラスチック成形に用いられる樹脂は目的に応じて多くの種類が存在し、機能向上のために各種フィラーを含有させたり発泡構造にしたりします。また、高品質の製品を安定供給するために成形法も進歩しています。このような状況下で樹脂の選定、新製品の設計や製造プロセスの最適化を合理的に行うためにプラスチック成形工程におけるシミュレーションの必要性は益々高くなっています。シミュレーションとは擬似的に製造プロセスを再現する手法であり、所定の時間内に結果を出すために樹脂特性や計算手法には色々の仮定とモデル式が用いられます。計算結果を正しく判定するためには、用いているモデル式の構成と前提条件、輸送方程式の簡略化方式などを理解しておく必要があります。
 本セミナーではまず、樹脂特有の挙動であるレオロジー特性を表す各種モデルを、粘弾性、剪断/伸長流動、反応の進行、フィラー含有状態などの観点から詳説します。そして、このようなモデル式中のパラメータを自動最適化するExcel実習を行います。このExcelはお渡ししますので、新規材料のパラメータを決めていく際にも有効なツールとなります。そして、樹脂特性測定法では原理とともに誤差の補正法という大切な項目の説明をします。樹脂流動の計算では輸送方程式の基礎と簡略法について述べます。最後に射出成形、熱硬化性樹脂のCAE手法の実際とポリウレタン発泡流動CAEの最近の動向調査結果について説明します。

  1. 樹脂の概要
    1. 樹脂の種類
    2. 樹脂の成形法
  2. レオロジー特性
    1. レオロジーの基礎
    2. 粘弾性モデル
      1. 応力緩和とクリープ
      2. MaxwellモデルとVoigtモデル
      3. 一般化Maxwellモデル
      4. Die Swellへの適用例
    3. 粘度モデル
      1. 流体の特性と分類
      2. 擬塑性流体用モデル
        • 指数則モデル
        • Crossモデル
        • Modified Crossモデル
        • Carreauモデル
        • Carreau-Yasudaモデル
        • Herschel-Bulkelyモデル
      3. 温度依存モデル
        • アンドレードの式
        • WLF式
      4. その他のモデル
        • ダイラタント流体
        • ビンガム流体
        • 拡張オストワルド流体
    4. 熱硬化性樹脂用モデル
      1. 物性値の変化と反応速度、粘度の取り扱い方
      2. Kamalの反応速度モデル
      3. Castro – Macosko粘度モデル
    5. 粘弾性体の積分型流動モデル
      1. 伸長流動とは
      2. K – BKZモデルによる一軸伸長粘度の計算
    6. フィラー配合系の取り扱い
      1. フィラー含有量と粘度の関係
      2. 繊維配向について
      3. 繊維配向後の計算モデル
  3. Excelによる樹脂パラメータ自動最適化実習
    1. Excelでの最適化ソルバーの種類と原理
    2. ソルバーアドイン手続き
    3. 最適化手順例
    4. 実習: 最適化する係数
      • 粘弾性体の緩和スペクトル値
      • 擬塑性流体用各種粘度式中の係数
      • 反応速度式中の係数
      • 熱硬化性樹脂用粘度式中の係数
  4. 樹脂特性測定法
    1. 動的粘弾性測定装置
    2. 剪断粘度の測定法と誤差の補正法
    3. 伸長粘度の測定法
  5. 樹脂流動の計算
    1. 連続の式
    2. 運動方程式
    3. エネルギー方程式
    4. 管内流動の簡易計算
    5. 熱可塑性樹脂の金型内流動解析法
  6. 射出成形CAE手法
    1. 充填解析
    2. 保圧解析
    3. 冷却解析
    4. そり、変形解析
  7. 解析事例のご紹介
    1. 熱硬化性樹脂3次元流動解析
    2. ポリウレタンなどの発泡流動シミュレーション
    3. ナノフィラーの凝集・分散解析
    • 質疑応答

講師

  • 佐伯 準一
    株式会社 テラバイト
    技術顧問
  • 市田 真己
    株式会社テラバイト 技術2部 熱流体技術課

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

演習について

一部、Excelを用いた演習を含みます。
受講に際しましては、Microsoft Excel (2013以降) の入ったパソコンでの受講が望ましいです
(演習用ファイルは、後日、そのまま皆様の実務に活用が可能です) 。

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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