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希少疾病用医薬品の市場、売上予測と事業化戦略

希少疾病用医薬品の市場、売上予測と事業化戦略

オンライン 開催 演習付き

概要

本セミナーでは、医薬品の売上予測に必要な知識とスキルを身につけていただくことを目的とし、医薬品の売上予測について基本的な考え方から実務を意識したアプローチまで取り上げます。

開催日

  • 2024年4月12日(金) 10時30分16時30分

修得知識

  • 売上予測の基本的な考え方
  • 説明性の高いアサンプション設定
  • 実務者目線での注意点
  • 売上予測モデルにおけるExcelの使い方

プログラム

第1部 希少疾患領域におけるリサーチ手法と最近のトレンド

(2024年4月12日 10:30〜12:00)

 希少疾患を取り巻く現状と実態、そしてグローバルを含めて開発を展開する重要さなどを述べつつ、マーケティング戦略の基礎となるリサーチを通じて希少疾患分野にどのようなアプローチが可能になるのかその入り口を考えていきたい。
 また遺伝性疾患は多くの場合は希少疾患として治療をされている。そして最近は希少癌も注目されているが、現場での治療の歩みはまだ遅々としている。
 講師が関わってきた希少疾患のマーケティングリサーチの一端をご紹介出来る範囲で具体的なポイントを説明していく。今までの製品のマーケティング活動との相違点などから今後の新しい分野を切り開くヒントとなることを願っている。

  1. 希少疾患の概念と捉え方
    • 希少疾患の知見と医薬品開発の重要性
    • 今、なぜスペシャルティファーマが注目されているのか。
  2. 希少疾患をターゲットとしたマーケティングとマーケティングリサーチ
    • 希少疾患のマーケティングリサーチとは。その困難な壁をどう乗り越えるか。
    • 希少疾患での医師及び患者調査
    • 希少疾患のアンメットニーズとそのアプローチ
    • Patient Journeyを利活用したリサーチと企業のマーケティング戦略への応用。
    • 希少疾患に関する新しい創薬モデル
    • Key となる医師主導治験
    • 製品のリ・パーパシングによる希少疾患薬の開発
    • アカデミアの動向や開発をサポートする仕組みや法律
  3. 希少疾患の最新動向
    • 現在の希少疾患を取り巻くマーケット
    • 将来の指標と目指すべき方向性
    • 今後希少疾患の製品を取り入れていくために必要不可欠な事項
    • グローバルネットワークではどのようなことがされているのか。
    • 質疑応答

第2部 希少疾病用医薬品の売上予測

(2024年4月12日 12:45〜14:45)

 医薬品のライフサイクルにおける売上金額推移を把握することは医薬品の価値最大化において重要な取り組みです。売上予測を精緻に実施するには、疾患ごとの特徴を考慮しなければなりません。特に希少疾患では、通常の売上予測に比べ、気に掛けなければならない点がいくつも存在します。
 本講演では、一般的な売上予測の手法に加えて、希少疾患においてはどのような調整をすべきかこれまでの経験を踏まえ、お伝えします。

  1. 医薬品の売上予測概論
    1. 売上予測とは
    2. 売上予測の目的
  2. 希少疾患における売上予測
    1. 希少疾患とは
    2. 他疾患との差異
  3. 売上予測の方法論
    1. 患者数ベースの売上予測
    2. 売上実績ベースの売上予測
    3. 希少疾患に適用する際の調整
  4. アサンプション設定
    1. データ収集・分析方法
    2. アサンプション設定例
    3. 希少疾患における注意点
  5. 不確実性要因およびその対応方法
    1. 不確実性とは
    2. シナリオ設定
  6. 希少疾患における売上予測例
    • 質疑応答

第3部 希少疾患治療薬の事業化

(2024年4月12日 15:00〜16:30)

 「顧みられない医薬品」として真っ先に挙げられる希少疾患治療薬は近年日本でも手掛ける企業が多くなった。一方、米国等と比べ日本で承認をされた新薬の承認品目数は少ない状況であり、ドラッグラグの懸念は、希少疾患治療薬のみならず医薬品全体でも指摘されている。EBMをはじめとするサイエンスは医療に大きな進歩をもたらしているが、分母 (患者さんの数) が限られている領域では、統計的手法や分解・積上げ的ロジックだけでは事業化において苦慮する場合も多い。
 本講演では、希少疾病用医薬品の事業化において苦労した点と対応する切り口をお示しし、待ち望んでいる患者さんやご家族に少しでも早く医薬品が提供される一助になれば幸いである。

  1. 近年の希少疾患治療薬の事業化の動向
    1. オーファン指定状況と承認、発売状況
    2. 新医薬品の収載時の公開情報から得られるもの
  2. 希少疾病用医薬品を取り巻く制度
    1. 活用できる様々な仕組み
      • 難病法
      • 薬機法上のオーファン指定・支援制度等
    2. 諸外国との比較と考察
  3. 希少疾病用医薬品の事業性評価と事業化のポイント
    1. 事業性評価のプロセス
      • TPP
      • 成功確率
      • 価格推計
      • 販売予測
      • 財務指標の試算等
    2. 価格予見性の低さ、薬価制度に関する考察
    3. 「希少性」と「事業性」をつなぐもの
    4. 普及・啓発の困難さとそれを乗り越えるための考え方
    5. 企業としての事業性評価体制やポートフォリオマネジメントの必要性
    • 質疑応答

講師

  • 堀 玲子
    株式会社アンテリオ
    理事
  • 加藤 雄志
    KN Consulting合同会社
    代表社員
  • 山本 吉秀
    ノーベルファーマ株式会社 コーポレート企画・管理本部
    副本部長

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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