技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

Pythonで理解するタグチメソッド

Pythonで理解するタグチメソッド

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、タグチメソッドで推奨される動特性のSN 比を用いたL18 実験モデルをPythonを利用してプログラミングし、要因効果図の作成までを目標といたします。

開催日

  • 2024年1月24日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • タグチメソッド
  • コンピューターを用いる問題解決法
  • Python プログラミングの応用

プログラム

 タグチメソッドは難しい、と誤解されている。故田口玄一先生が日本で自ら普及の先頭に立たれたのは30年程前であるが、今でも開発現場で定着していない企業もある。電子写真業界では、1990年代からタグチメソッドを積極的に導入し成果を出してきた。この業界で早くからタグチメソッドが導入された背景は、製品の機能に帯電現象が利用されており、それが科学で未解明だからである。この現象を機能に応用した製品の開発がタグチメソッドの導入で円滑に進み、ロバストの高い商品を市場に提供できるようになった。ところで、多くのタグチメソッドのセミナーでは、それが統計手法とは異なるゆえに哲学から解説している。しかし、開発対象 (オブジェクト) のふるまいが基本機能の品質で左右される点に着目し、そのロバストを高める制御因子の水準について設計するプロセスがタグチメソッドのモデルと理解できれば、そのアルゴリズムでプログラミングは容易にできる。そしてそのモデル化されたタグチメソッドについて記述されたプログラムを学べば、タグチメソッドの解析プロセスを理解できる。また、統計手法と異なるタグチメソッドの哲学については、SN 比の計算と実験計画法と異なる直交表の使い方について、アルゴリズムから学び取ることができる。
 本セミナーでは、タグチメソッドで推奨される動特性のSN 比を用いたL18 実験モデルをプログラミングし、要因効果図の作成までを目標とするが、タグチメソッドの全体像とPython の概略も解説するので、両者の知識が無くても理解できる。ただし、Python が初めての受講者は受講前にパソコンへPython の環境を構築する必要がある。その方法の解説をセミナーテキストの巻末に掲載しているので、それを活用して環境構築し、test プログラムでその動作を受講前に確認していただく。タグチメソッドを基本機能と制御因子の組み合わせによるモデルベース開発 (MBD) 手法と捉えると、動特性のSN 比を用いるモデルと静特性のSN 比を用いるモデルに分かれる。今回はタグチメソッドの哲学を理解しやすい動特性のモデルで解説するが、静特性のモデルについてはSN比計算プログラムを配布してその利用方法をセミナーで説明する。また、Pythonの文法説明ではタグチメソッド実験解析プログラムコードを用いるので、タグチメソッド実験の解析をプログラムコードで理解できる。

  1. Python概論
    1. プログラミング言語概論
    2. Python の全体像
    3. 基本用語
    4. 基本文法 (データ構造を中心に)
    5. pandas等の使用法
  2. わかりやすいタグチメソッド
    1. 科学と技術
    2. データサイエンス
    3. 科学とデータサイエンス
    4. 技術開発における問題解決法
    5. タグチメソッドとQC 手法
      1. タグチメソッドの狙う品質
      2. タグチメソッドと実験計画法の違い
      3. 統計手法の復習
      4. 分散分析
    6. タグチメソッドの全体像
      1. 損失関数
      2. ロバスト設計
      3. 世界初のロバスト設計
    7. SN 比の種類 (Python プログラム配布)
    8. ロバスト設計のフロー
  3. タグチメソッド実験解析
    1. タグチメソッドモデルの全体像
    2. 動特性のSN比事例研究
    3. 事例研究で用いたプログラム解説
  4. まとめ

参考資料

  1. Python の導入準備
    1. 要求マシンスペック
    2. 事前学習にお勧めのサイト
  2. 開発環境の準備

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 24,000円 (税別) / 26,400円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/17 進化計算を利用した多目的最適化技術とその応用 オンライン
2024/12/17 少数データ、データ不足における機械学習適用の問題解決方法とその戦略 オンライン
2024/12/19 臨床試験を行う上で知っておくべき統計的知識 オンライン
2024/12/20 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2024/12/20 データから本質的な情報を取り出す製造業における予測・原因分析・縮約・分類のための統計・多変量解析 実践入門 オンライン
2024/12/20 機械学習のためのデータ前処理技術とノウハウ オンライン
2024/12/20 分析法バリデーションコース (2日間) オンライン
2024/12/20 ICH Q2 (R2) 、Q14をふまえた承認申請時の分析法バリデーションの留意点 オンライン
2024/12/23 ChatGPT × Pythonによる統計解析とデータ分析・予測への応用 オンライン
2024/12/23 AI機械学習原理を理解するための数式読み方入門 オンライン
2024/12/23 GPUを用いた科学技術計算の高速化 オンライン
2024/12/23 計算ブラックボックスからの脱却と精度評価の本質に迫る オンライン
2024/12/24 品質工学 (タグチメソッド) 実践入門 オンライン
2024/12/24 Pythonを使った時系列データ解析入門 オンライン
2024/12/27 臨床試験を行う上で知っておくべき統計的知識 オンライン
2025/1/7 少数データ、データ不足における機械学習適用の問題解決方法とその戦略 オンライン
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/9 賞味期限設定のためのアレニウス式を用いた加速試験のポイント オンライン
2025/1/10 Pythonを使った時系列データ解析入門 オンライン
2025/1/10 分析法バリデーションコース (2日間) オンライン