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プラスチック部材における環境応力割れ現象の解明と対策

プラスチック部材における環境応力割れ現象の解明と対策

~メカニズム、2種類の評価方法、基準、装置、破面の特徴、適用事例 / プラ部材の劣化に対応した品質管理の考え方 / 環境応力割れ性の評価方法とその基準および適用事例 / 事例から学ぶプラ部材の劣化、割れのトラブル対策~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年1月5日〜19日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年1月5日まで承ります。

概要

本セミナーでは、プラスチック部材の応力割れについて取り上げ、実環境下での最大の劣化因子であるとされている「環境応力割れ性」について解説いたします。
環境応力割れの現象やメカニズムを理解した上で、それらを実験で確かめる評価方法として1/4楕円法を取り上げ、その評価装置や評価基準などを示します。その上で、実際の評価事例を紹介いたします。

開催日

  • 2023年12月21日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • プラスチック成形加工品の劣化に対応した品質管理の考え方
  • プラスチック成形品の環境応力割れ性の評価方法とその基準および適用事例
  • プラスチック成形品のトラブル事例や成形工程へのフィードバック事例から学ぶ対策案

プログラム

 プラスチック部材が設計どおりの機能や耐久性を有することを確認するためには、部材の劣化機構の調査や分析を実施し、劣化因子と劣化メカニズムを解明することが重要です。その上で、劣化を促進させることができる試験方法を考案し、試験データを蓄積することで、試験方法や合格基準を標準化することが必要になってきます。一般的な劣化現象は大きく8種類に分類されますが、実際に現場で発生する劣化は必ずしも1つの現象だけで完結するものではありません。
 ここでは、実環境下での最大の劣化因子であるとされている「環境応力割れ性」を解説します。環境応力割れの現象やメカニズムを理解した上で、それらを実験で確かめる評価方法として1/4楕円法を取り上げ、その評価装置や評価基準などを示します。その上で、実際の評価事例を紹介します。また、ソルベントクラックやストレスクラックとの違いを説明し、環境応力割れの破面の特徴を示します。そして、上記の実験的な評価方法とは異なり、机上計算で算出する「溶解度パラメーター」を用いた解析方法を紹介します。実験による評価方法 (1/4楕円法) と、解析による評価方法 (溶解度パラメーター) の2つの手法を駆使することで、プラスチック部材の品質管理を行う方法を、事例を挙げて紹介します。最後に、得られた評価結果から、材料の選定基準の見直しや成形方法の改善などにフィードバックしている取り組み事例を6件紹介します。

  1. プラスチック成形加工品の品質管理の考え方
    1. プラスチック成形加工品が完成するまでの流れ
    2. 材料における長期耐久性について
    3. プラスチック成形加工品の品質管理スキーム
    4. トラブル発生時のクレームの流れ
    5. トラブル発生時の解決の流れ (基本)
  2. 劣化に対する考え方
    1. プラスチック成形加工品の材料設計の考え方
    2. 材料/設計ミスマッチの不具合発生条件
    3. 成形品の経時劣化と機能低下 (1、2)
    4. プラスチック成形加工品の劣化因子分類 (1、2)
    5. プラスチック成形加工品の劣化現象一覧
  3. 実際の製品で発生する劣化現象
    1. 実際の製品で発生する劣化の要因別割合
    2. 材料設計面からの対策
    3. 劣化因子分類からの対策
  4. 環境応力割れ現象のメカニズム、破面の特徴
    1. 環境応力割れ現象とは (1、2、3、4、5、6)
    2. 環境応力割れのメカニズム (1、2、3)
    3. ストレスクラック/ソルベントクラックとの違い (1、2、3、4、5)
    4. 破面の特徴 (1、2、3)
    5. 環境応力割れを起こしやすい因子 (1、2、3、4、5、6)
  5. 1/4楕円法による耐環境応力割れ性の評価方法と基準
    1. 耐環境応力割れ評価方法 1/4楕円法 (1、2、3、4、5、6、7、8)
    2. 1/4楕円法による評価基準 (1、2)
    3. 材料面からの環境応力割れ対策 (1、2)
    4. トラブル発生時の解決の流れ
  6. 溶解度パラメーターによる耐環境応力割れ性の評価方法と基準
    1. 溶解度パラメーターとは (1、2)
    2. Fedorsの溶解度パラメーター
    3. Hansenの溶解度パラメーター
    4. FedorsとHansenの溶解度パラメーターの違い
    5. 溶解度パラメーターによる耐環境応力割れ性の評価方法 (1、2、3)
    6. 界面活性剤による耐環境応力割れ性評価事例
    7. 溶解度パラメーターとクラックの関係
      • 環境応力割れ
      • ソルベントクラック
      • ストレスクラック
    8. 溶解度パラメーターの環境応力割れ以外への活用
  7. プラスチック成形部材の劣化事例と対策
    1. ABS樹脂の環境応力割れと対策
    2. アクリル樹脂のウエルドライン疲労割れと対策
    3. ABS樹脂のウエルドライン割れ
    4. PPE樹脂の環境応力割れと対策
    5. 塩ビ樹脂からの可塑剤の移行によるトラブルと対策
    6. POM樹脂の加水分解と対策
    7. 劣化事例のまとめ一覧表
    8. トラブル発生時の解決の流れ (理想と現実)
    9. 対策改良品の変遷例
    10. 健全なプラスチック部材のための成形体制
    • 質疑応答

講師

  • 樋口 裕思
    北陸先端科学技術大学院大学
    産官学連携客員教授

主催

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: 30,900円 (税別) / 33,990円 (税込)
複数名
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複数名受講割引

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,900円(税別) / 33,990円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
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  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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アカデミー割引

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  • 視聴期間は2024年1月5日〜19日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

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