技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

共押出多層フィルム・シート成形と条件設定、トラブル対策

共押出多層フィルム・シート成形と条件設定、トラブル対策

~モノマテリアル化で求められる成形技術 / 厚みムラの制御 / 金型形状と運転条件の最適化へ向けて~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、共押出多層フィルム・シート成形について取り上げ、共押出多層成形技術の基礎、共押出多層成形の条件設定、トラブルの原因と対策、シミュレーションの活用について詳解いたします。

開催日

  • 2023年11月14日(火) 10時30分 16時15分

プログラム

第1部 共押出多層フラットフィルム・シート成形技術

(2023年11月14日 10:30〜14:30) ※途中、お昼休憩含む

  1. フラットフイルム・シート成形装置概要 (フイルム成形とシート成形の違い)
  2. 押出機
    1. 単軸押出機
      1. 単軸押出機の構造
        • ベルト駆動型
        • 直結型
        • ダイレクト型
        • 低床型
        • 移動型
      2. 押出機に要求される項目
      3. スクリュ関係用語
        • L/D
        • Q/N
        • 圧縮比
        • 比エネルギー
        • サージング
        • スクリュ各名称
      4. フルフライトスクリュ運転事例 (回転数と先端圧力における押出量と樹脂温度および消費エネルギー等の関係)
    2. 二軸押出機
      1. スクリュ形状および回転方向による分類
      2. 同方向波型二条スクリュの基本緒言 (D/dと押出量とトルクの関係)
      3. 代表的なスクリュエレメント
      4. 直接成形
        • フィラーコンパウンド
        • APET成形
  3. 共押出多層金型
    1. フィードブロックによる多層化
      1. フィードブロックの原理
      2. 不具合現象
        • 包み込み
        • 二次流れ
        • 層転換
      3. 2種3層フィードブロックによる各層厚み事例
    2. マルチマニホールドによる多層化
      1. マルチマニホールドの原理
      2. 2種3層マルチマニホールドによる各層厚み事例
    3. マニホールド
      1. ストレートマニホールドの特徴
      2. コートハンガーマニホールドの特徴と形状の簡易計算
    4. 界面不安定現象
      1. 不安定現象の概要
      2. 2種3層シート成形による不安定現象の有無と界面における剪断応力と法線応力
      3. 多層流動の界面すべり
      4. 多層合流部の流れの解析事例
    5. 金型変形 (押出内圧による口開き現象)
    6. リップエッジシャープ化による目やに抑制
  4. 金型とロール間で発生する現象
    1. ネックイン (成形条件、引取速度および樹脂の違いによる影響) 、エッジビード、ダイスエル
    2. レゾナンス (ドロー比とエアーギャップと材料との関係)
  5. 溶融フイルム・シート冷却概要
    • エアーナイフ
    • ピンニング
    • タッチロール等
  6. 自動厚み制御技術
    • ヒートボルト式
    • ロボット式
  7. 関連技術
    • 静的ミキサー
    • フィルター
    • ギャーポンプ装置等
    • 質疑応答

第2部 シミュレーションを活用した共押出多層成形の条件設定とトラブル対策

(2023年11月14日 14:45〜16:15)

 共押出多層成形で発生する層界面でのトラブル (包み込み現象、不安定流動) について、シミュレーションソフトと実験動画を使って、その発生メカニズムと予防方法をご説明いたします。
 共押出多層成形では、層と層の境界面において曇りやモヤのように見える界面トラブルや、層の厚みが変化するトラブルが発生します。これらのトラブルの原因と対策について、シミュレーションソフトと実験動画を用いて具体的、定量的にご説明いたします。
共押出多層成形の安定化、金型形状と運転条件の最適化の方法を、初心者の方でも分かりやすい平易な言葉で、具体的な対策方法を交えてご説明いたします。

  1. 共押出多層成形の評価において、最も基本となる情報「粘度」について
    1. これを知らないと始まらない、そもそも粘度とは?
    2. 共押出多層成形の評価の為に必要な2つの粘度情報
  2. 共押出多層成形の、層と層の境界面でのトラブルについて
    1. ジグザグとウェーブ その発生メカニズム
    2. 包み込み現象 その発生メカニズム
    3. シミュレーションを活用した、具体的なトラブルシューティング
  3. 共押出多層成形品全体に発生するトラブルについて
    1. 成形品全体が歪む、乱れる その発生メカニズム
    2. シミュレーションを活用した、具体的なトラブルシューティング
  4. 共押出多層成形に限らず、押出成形で必ず押さえておきたい重要事項
    1. 成形品表面のシャークスキン、肌荒れの発生メカニズム
    2. 金型内での材料の滞留、変色の発生メカニズム
    3. シミュレーションを活用した、具体的なトラブルシューティング
    4. 押出成形の最上流部、押出機は大丈夫?
  5. 今すぐトラブルシューティングを始める為に、必要な事
    • 適切な粘度データを測定するための、測定方法
    • 質疑応答

講師

  • 辰巳 昌典
    株式会社 プラスチック工学研究所 技術開発部
    部長補佐
  • 朝井 雄太郎
    アイ・ティー・エス ジャパン 株式会社
    営業部

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/10 ゴム材料のトライボロジー入門 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/17 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2025/1/21 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/21 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/21 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/22 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/27 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/27 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/27 増加する廃棄CFRP/CFRTPにおけるリサイクルの課題と炭素繊維回収の最先端およびRCF活用法と産業確立への指針 オンライン
2025/1/28 車載用プラスチック材料や成形法の基礎から最新活用法まで オンライン
2025/1/29 薄膜作製の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/1/29 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート