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研究DX推進に伴うデータ収集/管理法とその現場普及の成功策

研究DX推進に伴うデータ収集/管理法とその現場普及の成功策

~ 「データ収集、保存」フォームの設計や「データ処理、整形、分析」機能の付与、 組織活用を円滑化する「データの可視化、検索、共有」の工夫~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年10月19日(木) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部 データの収集、処理、分析の自動化・組織活用と材料設計の加速化

(2023年10月19日 10:00〜11:30)

 近年、DX (デジタルトランスフォーメーション) が世界的に注目を集めています。新型コロナウイルスの世界的な流行が、企業や組織がデジタル化への取り組みを加速させる契機となりました。感染拡大により、オンライン業務や遠隔ワークの需要が高まり、情報技術の進歩と活用が迫られましたため、企業はデジタル化への投資を増やし、データの収集、処理、分析を強化することとなり、製造業においてもDXの重要性も高まっています。データ活用により、生産プロセスの効率化や品質向上が可能になります。さらに、先端IT技術の進化により、材料設計の加速化が進んでいます。情報科学と材料科学の融合により、従来の試行錯誤から脱却し、マテリアルズ・インフォマティクス (MI) を活用して迅速な新素材の開発が行われています。
 しかし、製造業におけるDXには課題もあります。データの民主化や組織内でのコラボレーションが必要であり、データ収集、処理、分析の自動化や効率化が求められています。先端IT技術を活用し、材料設計の加速化を図るためには、システムとアプリケーションの構築が重要です。
 本講演では、DXにおいて重要な要素を解説しつつ、製造業向けのDXの重要性と材料設計の加速化に焦点を当て、データ活用のメリットや可能性を示しながら、先端IT技術がもたらす効果と課題についても紹介します。データの収集、処理、分析を自動化し、組織全体でデータを活用するための手法やツールについても触れ、製造業におけるDXの実践的な側面を具体的な事例とともに紹介します。

  1. DX (デジタルトランスフォーメーション) とは
    • DXの概念と意義
    • DXの重要性とメリット
  2. 製造業におけるDXの重要性
    • 製造業の課題とDXの解決可能性
    • データ活用のメリットと可能性
  3. 先端IT技術と材料設計の進化
    • 情報科学と材料科学の融合による加速化
    • マテリアルズ・インフォマティクス (MI) の重要性と応用例
  4. 材料設計における課題と限界
    • データの民主化と組織内コラボレーションの重要性
    • データ収集、処理、分析の自動化と効率化の必要性
  5. 先端IT技術を活用した材料設計の加速化
    • システムとアプリケーションの構築
    • データ収集、処理、分析の自動化と効率化の手法とツール
  6. 先端IT技術の可能性と課題
    • 材料開発にもたらす可能性と展望
    • 先端IT技術の活用に伴う課題と解決策
    • 質疑応答

第2部 MIを例にした収集データの選定・絞り込みとデータ収集フォーマットの設計

(2023年10月19日 12:30〜14:00)

 マテリアルズ・インフォマティクス (MI) や研究デジタルトランスフォーメーション (DX) を実現するためには、研究データの管理が極めて重要な役割を果たします。
 本講座では、MIの実践事例を通じて、研究活動で生じるデータの生成・蓄積・活用のサイクルについて知っていただき、特にデータ蓄積に必要な考え方・基礎知識について学んでいただきます。

  1. マテリアルズ・インフォティクス概要
    1. データ生成・蓄積・活用の循環サイクル
    2. データ収集時に考えなければいけないこと
    3. データ取得コストについて
    4. 活用可能なデータとは
    5. 制御可能な変数と計測可能な変数
  2. データ取得のためのベイズ最適化
    1. ベイズ最適化の背後にある数理
    2. 自律実験装置とAIソフトウェア
    3. ロボット制御のための環境整備
  3. 材料データ蓄積を行う上で必要なこと
    1. データベース構築の3つの目的
    2. データベースの種類
    3. フラットファイルフォーマット
    4. ツリー構造を利用した実験データ蓄積
    5. 電子ラボノートの事例
    • 質疑応答

第3部 電子実験ノートの重要性とその活用促進活動の事例

(2023年10月19日 14:15〜15:15)

 電子実験ノートであるBIOVIA Notebookは、スムーズなペーパーレス化を実現する非常に使いやすいツールです。紙のノートを廃止することで、手作業での検索や文書作成が不要となります。そしてあらゆる実験ノートの保存、検索、共有も容易となります。更にはデータサイエンスツールのPipeline Pilotと連携することで、実験データの分析、レポート作成、処理が自動で行われ、業務の大幅な効率化につながります。レゾナックでは社内資産である実験データの「蓄積」「共有」「活用」のため、2019 年から電子実験ノートシステムを導入し、研究開発拠点への普及に取り組んできました。
 本講演ではBIOVIA Notebook開発元のダッソー・システムズより、電子実験ノート (ELN) の概要、従来の実験データの管理方法における問題点や課題の抽出、それらに対してBIOVIA NotebookとPipeline Pilotが提供できるメリットをご提示し、スムーズな導入〜運用をサポートするサポート体制についてご説明いたします。
 電子実験ノートのユーザであるレゾナックからは、当初導入が思うように進まなかった経験を踏まえた電子実験ノート普及の課題と対応をご紹介し、マテリアルズ・インフォマティクス (MI) のボトルネックとなるデータ収集・データ整形の効率化をはじめとした、電子実験ノートの利用価値向上に繋がった取り組みや独自開発機能についてご紹介いたします。な高速合成の事例、ベイズ最適化などの機械学習を活用したプロセス最適化や自動化などについて、今後の展望を含め紹介したい。

  1. ダッソー・システムズ
    • 電子実験ノート (ELN) とは
    • R&Dにおける情報管理の現状・課題
    • 研究データ・知見の共有・データベース化
    • BIOVIA Notebookとは
    • データの利活用 (データサイエンスツールPipeline Pilotとの連携)
    • 導入・運用支援の体制
  2. レゾナック
    • 当社の技術情報活用の課題
    • 電子実験ノートの推進体制
    • 電子実験ノートに期待した点
    • 電子実験ノート導入後の課題とユーザの抵抗
    • 電子実験ノート活用の事例
    • 上層部と研究者の電子実験ノート利用動機
    • 機能追加による電子実験ノート価値向上
    • 社内横展開 (事例共有) 活動について
    • 電子実験ノートとDX
    • 質疑応答

第4部 創薬研究データのDB化とシステム構築・研究現場での活用

(2023年10月19日 15:30〜17:00)

 演者は、日本たばこ産業株式会社の医薬総合研究所内にある薬物動態研究所 (以下JT薬物動態研究所と記載) においてITの仕事に従事しており、創薬研究のステージでJT薬物動態研究所が実施する各種評価の結果、発生する様々なデータ (創薬ADME評価データ) をDBに登録するシステムを、機械学習ツール「KNIME」を利用して作成して運用している。また、DB登録したデータを検索して可視化・ダウンロードするシステムもKNIMEを用いて構築し、利用してもらっている。
 本講演ではJT薬物動態研究所における創薬ADMEデータの管理にKNIME Serverを活用している事例を発表する。また併せてDB登録を含む創薬研究における一般的なKNIMEの利用例についてソフトウェアの実演を通して紹介する。
 尚、今回の講演内容は2023年5月19日の講演時のものと同じものとなる。い定量法も求められる。本講義ではこのソフトセンサーの役割と定量モデルを構築することなしにプロセスを監視する手法などの紹介をする予定である。

  1. 日本たばこ産業株式会社 (JT) の医薬事業のご紹介
  2. JT医薬総合研究所における医薬品の研究開発
  3. 創薬研究と薬物動態 (ADME)
  4. 創薬DXにおける創薬ADME評価データの重要性
  5. 評価データのDB化
  6. DB化した評価データの可視化
  7. KNIMEの概要
  8. 創薬研究におけるKNIMEの利用
  9. 製薬企業でのKNIME導入
  10. KNIMEを利用したデータ登録システムのプロセス
  11. データ登録システムに実装している機能の詳細
  12. KNIMEを利用したデータ可視化システム
  13. ソフトウェア (KNIME) を利用した実演 (インフォコム社様)
    • 質疑応答

講師

  • 森 一樹
    伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 科学システム本部 科学システム開発部
    主任
  • 安藤 康伸
    東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所
    准教授
  • 川原 悠
    株式会社レゾナック 計算情報科学研究センター 情報・インフォマティクスグループ
    チーフ・リサーチャー
  • 上條 吾朗
    ダッソー・システムズ株式会社 BIOVIA営業部
    セールスエキスパート
  • 篠田 清孝
    日本たばこ産業 株式会社 医薬総合研究所 高槻サイト薬物動態研究所
    主幹研究員
  • 大島 貴弘
    インフォコム株式会社 ヘルスケアサービス部

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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