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伸長流動の基礎、メカニズムと混練技術への応用

伸長流動の基礎、メカニズムと混練技術への応用

~伸長流動による混練とは何か / 基本・概念を理解し、コンパウンド技術のレベルアップ~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、混練のメカニズムから、伸長流動の基礎、伸長レオロジー、講演者がこれまでに取り組んできた伸長流動によるナノコンポジットの分散技術や新規に開発した独自の伸長流動発生セグメントについての事例等を解説・紹介いたします。

開催日

  • 2023年8月7日(月) 13時00分 17時00分

修得知識

  • 二軸押出による混練の基礎
  • 二軸押出のセグメント配置や操作条件の決定
  • 伸長 (変形) 流動の基礎

プログラム

 熱可塑性樹脂の機械的特性の改善や機能性の付与を目的に、機能性繊維・フィラーを複合化の検討や、種々のポリマーのブレンドを検討する上で、溶融混練技術は必要不可欠な技術である。生産性を確保する上で、連続式噛み合い式二軸押出機が用いられるが、混練中の流動場は剪断流動が支配的となり、場合によってはフィラーの破壊やポリマーの熱劣化等を引き起こし、目的とする特性が得られないことがある。特に、近年ではナノフィラーの均一分散化やナノアロイ化を可能とするコンパウンド技術の開発が望まれており、従来の剪断流動による混練とは異なる伸長流動による混練技術に注目が集まっている。
 本講演では、二軸押出や混練の基礎、従来の混練技術の解説から、変形やレオロジー的な観点からの伸長流動の基礎及びメカニズムや、講演者がこれまで取り組んできた伸長流動を用いた混練技術について解説・紹介を行う。

  1. 混練機・押出機の基礎
    1. 混練機・押出機の機構
    2. 二軸押出機用スクリュの組み方の概念
    3. スクリュ形状とその混練の特徴
    4. 押出機やスクリュセグメントの開発動向
  2. ナノフィラーの分散技術の基礎と分散方法
    1. ナノコンポジットの定義とナノフィラーの種類
    2. ナノフィラー分散における課題
    3. 溶融混練法における課題とナノフィラー分散に求められるもの
    4. 二軸押出機を用いたナノフィラーの特殊混練方法の紹介
  3. 伸長流動を用いた混練技術の概要
    1. 伸長流動の様式
    2. 二軸押出機内のどこで伸長流動が生じるのか?
    3. ポリマーブレンド・フィラー分散系における伸長流動のメリット
    4. 伸長流動に特化した特殊混練技術の紹介
  4. 剪断変形と伸長変形
    1. 粘弾性体の剪断・伸長変形
    2. 伸長変形の理論
    3. 剪断・伸長レオロジー
    4. ポリマー分岐構造に由来するひずみ硬化性
  5. ナノフィラーの分散評価方法
    1. ナノフィラー観察技術
    2. レオロジーから見るナノフィラー分散評価
    3. フィラーの特性を利用した評価方法
  6. 伸長流動場におけるナノフィラーの分散
    1. 単純伸長流動場における分散実験
    2. 伸長変形を受けたナノコンポジットの分散評価
    3. 双曲線プロファイルを用いた伸長流動分散
  7. 同方向二軸押出機へのための伸長流動セグメントXBDの開発 (特許技術)
    1. 二軸押出混練に伸長流動場を導入する際の課題
    2. 伸長流動セグメントXBDの形状と特徴
    3. 二軸押出のプロセスパラメーターと新規セグメントの混練特性

主催

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受講料

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: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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