技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

スラリー分散評価 オンライン実習講座

スラリー分散評価 オンライン実習講座

~分散・凝集を支配する因子 / 調整のコツ / 粒子径分布~
オンライン 開催 デモ付き

概要

本セミナーでは、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御するために必要な考え方の基礎と、粒子分散・凝集状態を的確に評価できる技術を解説し、それらを実プロセスに応用した例を紹介いたします。

開催日

  • 2023年3月27日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • スラリー、ペーストに関連する技術者、研究者、開発者、品質担当者など
    • 電気電子
    • 電池
    • 塗料
    • インキ
    • 接着剤
    • 繊維複合材料
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • 建材など

プログラム

第1部 スラリー中の粒子分散・凝集メカニズム

(2023年3月27日 10:30〜13:40)

 液中での粒子分散を支配する要因を解説します。その後で、実際の測定例も交えながら液中の粒子分散・凝集状態をどう評価するか、その評価法を紹介します。特に評価が難しい濃厚系 (高粒子濃度) のスラリーや多成分系のスラリーについて、リチウムイオン電池正極材料スラリーを例に、粒子分散をいかに評価し、製品特性を予測・制御するかを解説します。

  1. イントロ 〜スラリー評価の前に知っておきたいこと〜
  2. 液中粒子の分散・凝集を支配する因子
    1. DLVO理論
    2. 非DLVO力
  3. 基本的な物性の評価手法
    1. 粒子径分布
    2. 粒子の濡れ性
    3. 粒子のゼータ電位
    4. 粒子への分散剤吸着量
  4. スラリーの流動性評価
    1. 流動挙動の種類
    2. 流動性評価法
    3. 流動性評価の実例
    4. 見かけ粘度の測定で注意すべきこと
  5. スラリー中の粒子集合状態評価技術
    1. 重力沈降,遠心沈降試
    2. 静水圧測定法
    3. ナノ粒子の分散・凝集状態評価 (浸透圧測定法)
    4. 希薄系での直接観察
  6. スラリー評価の応用例
    1. 噴霧乾燥 (スプレードライ) 〜中実球形顆粒を作るには?〜
    2. リチウムイオン電池正極 〜多成分スラリーを評価するには?〜
    3. チタン酸バリウム 〜シート成形で成形体密度を制御するには?〜
    • 質疑応答

第2部 濃厚スラリーの分散評価 オンライン測定実習

(2023年3月27日 13:50〜16:30)

  1. 様々な粒子径測定法とその分類
    1. 品質管理法としての粒子径測定法
    2. プロセス管理法としての粒子径測定法
    3. 測定対象による分類 … 乾式と湿式
    4. 測定原理による分類 … 分級方式と非分級方式
    5. 粒子濃度による分類 … 濃厚系と希薄系 (希釈系)
    6. 粒子径測定用サンプルの前処理法とその注意点
  2. 粒子径測定法の各論 I 希薄系 (希釈系) に適した測定法
    1. レーザー回折法
    2. 動的光散乱法
    3. 画像イメージング法
    4. (ディスク) 遠心沈降法
    5. 電気的検知帯法
    6. 比表面積測定法 (比表面積からの換算粒子径)
  3. 粒子径測定法の各論 II 濃厚系 (希釈しない系) に適した測定法
    1. 超音波スペクトロスコピー法
      1. 1次粒子径の評価と希釈系との比較
      2. 濃厚系での測定とプロセス評価
      3. 実用系への適用例 – インク・電池用スラリー・情報電子材料スラリー
    2. パルスNMR法
      1. 濃厚系への適用例

測定装置による遠隔デモ実習

 装置を用いた測定を遠隔デモで実演するとともに、測定や解析のコツなど、活用方法を紹介いたします。

  • 遠隔デモの流れ
    • 装置の説明 ・条件の組み方
    • サンプルローディングから実測定の流れ
    • データの解析、解釈
  • 質疑応答

講師

  • 森 隆昌
    法政大学 生命科学部 環境応用科学科
    教授
  • 武田 真一
    武田コロイドテクノ・コンサルティング株式会社
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/3 粉粒体へのコーティング・表面改質技術の勘どころ オンライン
2024/4/4 金属の表面処理技術 オンライン
2024/4/5 めっきの基礎および処理方法とトラブル対策 オンライン
2024/4/5 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン
2024/4/9 微粒子の分散凝集の基礎理論と分散安定性の制御と評価 オンライン
2024/4/12 粉体装置・設備トラブルの原因と予防・対策 オンライン
2024/4/12 高機能フィルム製造のための製膜・延伸技術と塗布・ラミネート技術 オンライン
2024/4/15 先端半導体製造におけるシリコンウェーハ表面のクリーン化技術および洗浄・乾燥技術 (2コースセット) 東京都 会場・オンライン
2024/4/15 半導体製造ラインのウェーハ表面洗浄・乾燥および汚染除去技術の基礎から最新動向まで 東京都 会場・オンライン
2024/4/15 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/4/15 微粒子分散系の安定性評価の考え方と「ポテンシャル曲線」の描き方・読み方・使い方 オンライン
2024/4/15 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/4/16 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2024/4/18 ペロブスカイト太陽電池における塗工・乾燥のスケールアップ オンライン
2024/4/18 ディジタルホログラフィによる産業応用計測 オンライン
2024/4/19 粉体取扱いの基礎とプロセス中での付着性粉体ハンドリングの考え方 オンライン
2024/4/19 粒子最密充填のための粒子径分布・粒子形状・表面状態制御 オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2024/4/19 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/4/19 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/11/30 造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/31 分離工学の各単位操作における理論と計算・装置設計法
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2020/5/29 凍結乾燥工程のバリデーションとスケールアップおよびトラブル対策事例
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2017/9/25 乾燥技術の基礎とトラブル対策