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ビルドアップ法 (ボトムアップ法) による (ナノ) 粒子の合成、高効率化、その応用展開

ビルドアップ法 (ボトムアップ法) による (ナノ) 粒子の合成、高効率化、その応用展開

~合成した粒子の均質化、精密な構造制御法、合成時間のスピードアップ、課題への対応 / 電気電子、半導体、電池、機能性化学品、製剤など、各種用途での使われ方~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ナノ粒子分散・凝集について基礎から解説し、合成した粒子の均質化、精密な構造制御法、合成時間のスピードアップ、課題への対応 / 電気電子、半導体、電池、機能性化学品、製剤など、各種用途での使われ方について詳解いたします。

開催日

  • 2025年7月30日(水) 10時00分17時00分

受講対象者

  • ナノ粒子に関連する技術者
  • 電気電子
  • 半導体
  • 電池
  • 機能性化学品
  • 製剤など

修得知識

  • ナノインク・スラリー・懸濁液における安定性に関する基礎知識
  • ナノ粒子や微粒子の合成プロセスにおける重要なポイント

プログラム

第1部 気相合成による微粒子の作製とその事例について

(2025年7月30日 10:00〜11:30)

 プラズマを利用したプロセッシングとしてナノ材料合成が最も注目されています。熱プラズマを用いるナノ粒子の製造法は、一段のプロセスで、安価でかつ大量にナノ粒子を製造することができるという長所を有しています。
 本セミナーでは、プラズマを利用したナノ粒子合成を中心に、ナノ粒子の気相合成法を紹介し、その生成機構を解説します。

  1. プラズマの生方法とその特徴
    1. 直流放電アーク
    2. 誘導結合型プラズマ
    3. 多相交流放電アーク
    4. マイクロ波プラズマ
  2. プラズマなどによる微粒子の気相合成
    1. ナノ粒子を合成するプロセス
    2. 酸化物ナノ粒子の合成例とその生成機構
    3. 金属間化合物ナノ粒子の合成例とその機構
    4. ホウ化物ナノ粒子の合成例とその機構
    5. 窒化物ナノ粒子の合成例
    6. 炭化物ナノ粒子の合成例
    7. ナノ粒子の生成メカニズム
      • 均一核生成
      • 凝縮
  3. プラズマなどによるリチウムイオン電池の材料合成
    1. 正極材料の酸化物ナノ粒子の合成
    2. 負極材料のシリコンナノ粒子の合成
    3. 固体電解質材料のナノ粒子の合成
  4. 今後の課題と対応
    • 質疑応答

第2部 液相法による機能性単分散無機微粒子の大量合成とその応用

(2025年7月30日 11:40〜13:10)

 水溶液や有機溶液からのサイズや形態などが揃った、いわゆる、単分散な。無機のナノ粒子や微粒子の合成は、通常、粒子同士の凝集が置きにくい希薄溶液で行われてきた。実用化のためには、濃厚溶液からの大量合成が望ましい。
 本講座では、従来不可能と言われた濃厚溶液における粒子凝集を抑え、単分散無機粒子を合成する、全く新しい手法、ゲルーゾル法について講義するとともに、応用事例を紹介する。

  1. 生活の中の微粒子、コロイド
    1. 温泉、牛乳、墨汁
    2. ビールや日本酒
    3. サイズの概念
  2. ナノ粒子の特徴
    1. 粒子のサイズ
    2. 粒子サイズ効果
  3. 単分散粒子の合成理論
    1. LaMerスキーム
    2. 凝集防止
    3. 希薄系から濃厚系へ
  4. ゲル-ゾル法単分散微粒子合成
    1. 酸化鉄微粒子
    2. チタニア微粒子
  5. ゲル-ゾル法合成単分粒子の応用事例
    1. ITOナノ粒子の合成
    2. 応用と展開
    3. 終わりに
    • 質疑応答

第3部 ゾルゲル法によるセラミックス薄膜およびナノ材料の作製と評価

(2025年7月30日 13:50〜15:20)

 ゾルゲル法による薄膜作製に用いるコーティング溶液の調製法を中心に、薄膜の微構造の特徴や応用例についても説明する。また、その溶液を用いた、ナノシートをはじめとする様々なナノ材料の作製についても説明する。

  1. ゾルゲル法について
    1. ゾルゲル法の基礎
    2. ゾルゲル法による金属酸化物薄膜の作製
  2. アルコール系コーティング溶液について
    1. 金属成分が安定に溶解した溶液の調製法
    2. 溶液中での金属成分の構造
    3. 作製したセラミックス薄膜の特性
  3. 水系コーティング溶液について
    1. 水溶性金属錯体について
    2. 水系コロイド溶液の調製法
    3. 水系コロイドから作製した薄膜の特性
  4. 金属酸ナノシートのボトムアップ合成
    1. ナノシートの生成機構
    2. ナノシートの形態制御
    3. ナノシートを用いた応用
  5. 水系コロイドを用いたナノ材料の作製について
    1. 金属酸化物ナノ粒子
    2. 超親水性・超親油性薄膜
    3. ゼオライト薄膜
    • 質疑応答

第4部 単分散微粒子のビルドアップ型クリーン製造プロセスとその可能性について

(2025年7月30日 15:30〜17:00)

 有機・無機によらず微粒子合成においては、よりクリーンかつ効率的な製造技術の開発が喫緊の課題です。
 本セミナーでは、微粒子合成の基礎から粒径制御のコツまで、各種微粒子合成の経験が豊富な講演者がわかりやすく解説します。

  1. 微粒子合成の基礎知識
    1. ビルドアッププロセスとブレークダウンプロセス
    2. 微粒子合成で欠かせない微粒子表面状態の基礎
    3. 粒径の均一化に向けた基礎理論 (Lamer理論など)
  2. クリーンな乳化重合法によるポリマー粒子の合成
    1. 乳化重合法の基礎知識と問題点
    2. 界面活性剤を用いないソープフリー乳化重合法における単分散微粒子の粒径制御
    3. 界面活性剤を微量添加した乳化重合法による単分散粒子のナノサイズ化
  3. ゾルーゲル法による無機酸化物粒子の合成
    1. ゾル-ゲル法の基礎知識
    2. ゾルーゲル法による単分散微粒子の粒径制御
    3. 界面活性剤ミセル存在下における単分散メソポーラスシリカ粒子の合成
  4. 無機ナノ粒子の合成
    1. 粒子のナノサイズ化に関する基礎知識
    2. 無機ナノ粒子の大量合成および添加剤の影響
    3. 天然に存在する有機化合物を用いた単分散無機ナノ粒子の合成と粒径・形状制御
    • 質疑応答

講師

  • 渡辺 隆行
    九州大学 大学院工学研究院 化学工学部門
    教授
  • 村松 淳司
    東北大学 国際放射光イノベーション・スマート研究センター
    センター長 / 副理事
  • 伴 隆幸
    岐阜大学 工学部 化学・生命工学科
    教授
  • 石井 治之
    山口大学 大学院 創成科学研究科 工学系学域 循環環境工学分野
    准教授 (テニュアトラック)

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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