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車載ディスプレイの大型・曲面化とそれに対応する技術動向

車載ディスプレイの大型・曲面化とそれに対応する技術動向

~光学フィルムに求められる性能 / フレキシブル、防汚、反射防止性 / 三次元形状への対応/ 印刷、設計事例~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、次世代車載ディスプレイの技術の方向性、市場動向、求められる材料特性まで最新状況を解説いたします。

開催日

  • 2023年3月13日(月) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 光学フィルムや光学用樹脂 (フォトニクスポリマー) の技術開発者
  • 光学フィルムや光学用樹脂 (フォトニクスポリマー) 活用するデバイス開発者
  • 光学フィルム関連のマーケティング担当者

修得知識

  • 次世代自動車用ディスプレイの市場動向に関する知識
  • 次世代車載ディスプレイの市場動向 (カーボンニュートラル化に伴うディスプレイの変化について)
  • 光学フィルム及びフォトニクスポリマーの基礎知識
  • 光学フィルムの機能、原理
  • 光学フィルムの市場、将来動向
  • 新ディスプレイ方式における光学フィルムの役割 など
  • 車載用タッチパネルの基礎知識
  • 車載用タッチパネルの材料、市場の動向
  • 車載用タッチパネルの市場の動向

プログラム

第1部 車載ディスプレイの市場動向と技術トレンド

(2023年3月13日 10:00〜11:30)

 近年、快適な移動の提供を目的とした車内インテリアデザインの向上が加速する一方、脱炭素社会の実現にフォーカスした製品を求めるTier1、OEMが増加、製品開発が高度化・複雑化している。電気自動車 (EV) では車載ディスプレイの大画面化に加え、ディスプレイの曲面化、低消費電力化 (Local Dimming) など設計の自由度を広げる需要が拡大してきている。
 本講演では、まず、次世代自動車用ディスプレイの市場動向についてわかり易く解説します。

  1. 車載マーケットトレンド
    1. 車載マーケットトレンド (自動車出荷量推移)
    2. 車載マーケットトレンド (コンシューマー品との関係について)
    3. 車載マーケットトレンド (カーボンニュートラル目標と電動化について)
  2. 車載ディスプレイ トレンド
    1. 車載ディスプレイ トレンド (アプリケーション)
    2. 車載ディスプレイ トレンド (サイズ、解像度)
      1. Cluster (サイズ、解像度)
      2. CID (サイズ、解像度)
  3. 車載ディスプレイに求められる技術
    1. 大型ディスプレイ
    2. Any Black (Seamless,低反射) ディスプレイ
      • Any Black (Local dimming) ディスプレイ
    3. Privacy ディスプレイ
    4. Invisibleディスプレイ
    5. その他
    • 質疑応答

第2部 ディスプレイ用光学フィルムの機能及び車載用の技術トレンド

(2023年3月13日 12:10〜13:40)

 ディスプレイ用光学フィルムは、液晶ディスプレイをはじめとして欠かせない機能を果たしており、全世界で数兆円 (年間) という巨大な市場を形成している。
 当セミナーでは、現在の光学フィルム技術の基礎的な機能を把握したうえで、今後の車載ディスプレイ用途や、有機EL、マイクロLEDなどの新方式も含めて、光学フィルムの応用の可能性について紹介する。

  1. ディスプレイ用光学フィルムの機能
    1. 光学フィルムを構成するフォトニクスポリマーの紹介
    2. フラットパネルディスプレイ及び光学フィルムの沿革
    3. ディスプレイ光学フィルムの種類・機能と市場動向
    4. ディスプレイ光学フィルムの原理と特徴 (個別紹介)
      • 偏光板
        • 位相差
        • 直線偏光
        • 円偏光
        • 楕円偏光
      • 反射防止フィルム
        • 光学薄膜
      • 輝度向上フィルム
      • 複屈折制御
        • 複屈折ゼロ
        • 超複屈折 など
  2. 車載ディスプレイを始めとしたディスプレイ用光学フィルムの技術トレンド
    1. ディスプレイに共通する光学フィルムの技術トレンド
      • フレキシブル
      • 指紋付着防止 (防汚)
      • モスアイ反射防止
      • ナノインプリント など
    2. 車載ディスプレイに向けた光学フィルムの応用
      • 大型化
      • 曲面化
      • 透明化
      • 電子ミラー
      • ヘッドアップディスプレイ など
      • 量子ドット、有機EL、マイクロLEDなど新方式への紹介も含む
    • 質疑応答

第3部 車載ディスプレイの曲面化とそれに対応する印刷技術の動向

(2023年3月13日 13:50〜15:20)

 自動車メーカーが純正カーナビゲーションシステムの開発を進め始めたのは1990年代であったが2000年代に入り海外車種へも量産展開する。2000年代後半には従来のガラス/ガラスタイプの抵抗膜式タッチパネルから静電容量方式への移行の取組が始まる。2010年代半ばには方向性が明確になる。静電容量方式では三次元形状ディスプレイへの対応が本格化する。しかし三次元形状カバー材料への額縁印刷をどうするか、三次元ディスプレイに対して三次元パネルの貼り合わせの問題をどのように解決するかといった問題が生じている。これらの問題解決を踏まえて解説する。
 車載パネルがどのようなトレンドで推移しているのか、どのような設計タイプがあり、特にカバーガラスの製造加工工程がどのようなフローになっているのか、ガラスの三次元加工品に関しては顧客の要求に関して、印刷等の問題解決するために、どのような技術が活用されつつあるのか、樹脂系材料との関りも含めて全体像が把握できます。

  1. ディスプレイ用ガラス製造技術俯瞰
    1. ディスプレイ用ガラス基板の製造工程
    2. 最近の車載ディスプレイマーケットの調査データ
  2. タッチセンサー用基板材料・カバー材料の変遷
    1. タッチセンサー基板材料の比較
    2. ガラスとガラス代替材の比較
  3. 三次元加工ガラスの取り組み
    1. 素材メーカー〜ガラス加工メーカー〜Tier2〜Tier1〜Car Maker
    2. 車載用三次元カバーガラスの工程フロー
    3. 車載用大型曲面カバーガラスの設計デザイン例
    4. 車載用大型曲面カバーガラスに対応する金型設計の考え方
  4. 三次元加工ガラスへの印刷技術
    1. 既存の印刷技術について
    2. レーザーダイレクトイメージング (LDI) 法
    3. 湿式超音波洗浄とプラズマ放電処理
    4. フォトレジスト塗装〜定着〜レーザー露光
    5. 現像と硬化からイメージングへ
  5. まとめ
    • 質疑応答

第4部 車載用静電容量タッチパネルの要求性能と開発事例・最新動向

(2023年3月13日 15:30〜17:00)

 自動運転を見据え、電動化が急激に進む自動車において、ディスプレイの役割が大きく増している。デジタルネイティブ世代にとって、スマートフォンと同等の操作性を持つ、静電容量タッチパネル機能は、ヒューマンマシンインターフェイスとして、不可欠なものとなっている。車載用静電容量タッチパネルの最新動向と要求性能およびホシデンの取り組みを報告する。
 自動車業界の動向、その中で求められる車載用ディスプレイ、そしてそこに搭載されるタッチパネルに求められる、基本的な性能から、サプライチェーン、最新開発品の動向までをカバーする。

  1. 自動車業界の動向
    1. 自動運転
    2. 電気自動車
    3. 車載用ディスプレイ
    4. コックピットの情報
  2. タッチパネルについて
    1. なぜタッチパネルか
    2. 求められる性能
    3. 抵抗膜式の問題点
  3. ホシデンについて
    1. 会社概要
    2. 製品群
    3. 市場売り上げ動向
    4. 車載実績
  4. 静電容量方式について
    1. 基本構造
    2. 代表構造
    3. サプライチェーン
  5. 市場からの要求について
    1. 地域別の要求
    2. カバーパネルへの要求
    3. インセルについて
    4. 大型化、曲面化への取り組み
    5. 開発事例
    • 質疑応答

講師

  • 羽原 啓史
    Tianma Japan株式会社 営業本部 車載営業部
    プロダクトマネージャ
  • 青崎 耕
    株式会社 FT-Net
    取締役
  • 藤田 卓
    株式会社 機能性ガラス研究所
    代表取締役
  • 滝川 満
    ホシデン株式会社 表示部品生産統括部
    統括部長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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