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オーファンドラッグ開発における事業戦略構築とRWDの使い方

オーファンドラッグ開発における事業戦略構築とRWDの使い方

~希少疾病用医薬品指定制度 (ODD) の活用法 / RWDを用いた市場評価や患者ニーズ~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、オーファンドラッグ開発を取り上げ、希少疾病用医薬品指定制度 (ODD) の活用法、RWDを用いた市場評価や患者ニーズの把握について解説いたします。

開催日

  • 2022年12月16日(金) 10時30分16時00分

修得知識

  • 希少疾病用医薬品・再生医療等製品の定義と国の開発支援制度
  • 希少疾患用医薬品に特有な臨床試験・製造・流通方法
  • 希少疾病用医薬品製造販売時のバリューチェーン構築方法
  • 以上の特性を踏まえた希少疾病用医薬品のCMC・製剤設計

プログラム

第1部 オーファンドラッグ開発の事業戦略と開発支援制度の活用

(2022年12月16日 10:30〜13:00)

 希少疾患の定義は国によって異なるが、患者数が少なく、その多くは遺伝病である。それゆえ、希少疾病用医薬品の開発は難易度が高く、事業も大規模にはなりにくいため、敬遠されがちであった。しかし、近年、情報処理技術による病態解明が進み、分子標的薬や遺伝子治療等の新たな創薬手法も適応されると、各国は独自の希少疾病用医薬品指定制度 (ODD) や薬価政策を適用し、これを支援するようになった。
 本講座では日本におけるODDの活用法と事業戦略構築に関する法制度や課題について講師の経験も交えて説明したい。

  1. 世界および日本における希少疾患の定義と種類
    1. 世界・地域に特徴的な希少疾病
      • 日本における希少疾患と指定難病との関係
    2. 患者学・患者中心の医療の概要
      • 主な患者団体と疾病啓発キャンペーン
      • 患者数、分布、Patient Journeyの調査方法
  2. 日本における希少疾病用医薬品・再生医療等製品の開発特性と支援制度
    1. 希少疾病用医薬品指定制度 (ODD) と優先審査
      • 日米欧三極のODD比較
      • 日本における医療ニーズ把握と開発可能性の調査
    2. 臨床試験における課題と対応
      • 国際共同治験とブリッジング試験の要件
      • 対照薬選定における外部対照の利用
      • 薬効評価の組み方 (短期、中期~長期のアウトカム設定)
      • バーチャル治験の動向
    3. 再審査制度と製造販売後調査
      • 市販直後調査と製造販売後調査における全例調査
  3. 希少疾病薬の事業戦略: 法規制対応とコスト対策
    1. 製造販売業の取得と規制対応組織の構築
    2. 製造・品質保証・物流における課題と対応
      • 製品設計とGMP遵守事項
      • 外国製造所と国内製造所 (出荷)
      • 製造/物流に係るコスト対策
      • 薬価交渉
    3. 販売時の組織構築と販管費対策
      • エリアマーケティングの構築
    4. バリューチェーン構築
      • アウトソーシングの活用と注意点
      • サプライチェーンの構築と効率化
    • 質疑応答

第2部 オーファンドラッグ開発にも有益なリアルワールドデータの使いかた

(2022年12月16日 14:00〜16:00)

- データ活用を目的化せず、より正確な診療現場の理解に繋げるには –

 本邦における薬剤の開発対象は、「難病」や「部分適応症」など、これまで以上にニッチな領域へとシフトしています。希少ゆえに実態を表す情報は乏しく、市場評価や患者ニーズの把握も一筋縄ではいかないでしょう。
 弊社が保有するリアルワールドデータ、とりわけレセプトを主としたビッグデータで「何ができるか (有益な使いかた) 」および「どう扱うべきか (正しい使いかた) 」を、基礎的な部分からご紹介いたします。

  1. 総論:そもそも医療におけるリアルワールドデータとは
    1. リアルと非リアルの区別
    2. さまざまなリアルワールドデータ
    3. 製薬企業とレセプトデータ
  2. レセプトを交えた参入先 (オーファン領域を含む) の検討方法
    1. 複数の疾患領域を均して眺める
    2. 特定の疾患領域を深掘りして眺める
    3. 検討時に意識すべきピットフォールと対処法
  3. オーファン領域で効果的な分析イメージの実際
    1. レセプトで実現する追体験
    2. 患者はどこにどれだけ居るのか
    3. 受診から診断はスムースになされているのか
    4. 治療アクセスに地理的な課題はないか
    • 質疑応答

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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