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ボトムアップによる研究開発テーマ発掘の仕掛け

ボトムアップによる研究開発テーマ発掘の仕掛け

~新材料の探索、材料の性能向上、加工プロセスの最適化~
オンライン 開催

開催日

  • 2022年12月1日(木) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部 ボトムアップを促す研究風土の創り方

(2022年12月1日 10:00〜11:30)

 3Mでは、社員の自主性と多様性を尊重することで、社員自らがイノベーションを生み出すことが社風として根付いている。ボトムアップを生み出す風土として、15%カルチャーのような不文律が遺伝子のように社員に引き継がれている。さらに社員が自らのアイディアやイノベーションを発表する機会を設け、自主的に社員同士の多様性を生かしながら、イノベーションを起こし続けている。管理者として社員のイノベーションを起こすマインドセットやモチベーションをどのようにサポートすべきなのかをお話する。

  1. 3Mの紹介
  2. 3Mのイノベーションモデル
  3. イノベーションを育む風土と仕組み
    • 質疑応答

第2部 アイディアを引き出すボトムアップ案活動の企画・運用・支援の進め方

(2022年12月1日 12:15〜13:45)

 ボトムアップ提案活動は、技術者、研究者のアイデアを引き出し、研究開発成果へ生かすと同時に、現場の価値創造力を高めるための重要な取り組みである。しかし、一方で「形だけの活動になってしまい、よい提案があがってこない」「単発的な活動で終始してしまい、組織能力の向上につながっていない」など、その現状に対する悩みを耳にすることも多い。
 本セミナーでは、ボトムアップ提案活動に取り組むうえで考慮すべき組織マネジメントの観点を整理したうえで、その効果的な実践手法であるアクティブ・ラーニングの有効性と進め方を解説する。

  1. 不確実な時代における研究開発への期待
  2. ボトムアップ提案活動の現状と課題
  3. アクティブ・ラーニングの特徴と有効性
  4. 研究開発現場におけるアクティブ・ラーニングの実践
  5. 経営者、管理者の役割 管理から支援へ
    • 質疑応答

第3部 ボトムアップ提案したくなる組み作り、継続のポイント

(2022年12月1日 14:00〜15:30)

 「あなたの会社の研究開発はボトムアップ提案型ですか」と問われると、自信をもってYesと答える会社はそれほど多くないのが現実ではないでしょうか。技術者は、“自分”の技術が詰まった新製品群を展開したい”と考ええますが、現実はそうなっていないとすれば、その原因はどこにあるのでしょうか。当社では、「夢、人中心、ユニーク」を企業の“個性”として大事にしてきた文化があり、それを実現するためのシステムをそれぞれの時代に応じて改革してきました。研究開発においても、持続的に運営システムを見直し、活性化を図っています。
 本講演では、当社の研究開発における「ボトムアップ提案したくなる仕組み、継続のポイント」を紹介します。

  1. ボトムアップと企業文化
    1. ボトムアップの課題
    2. 企業文化
    3. ボトムアップと企業文化の関係
  2. ボトムアップ提案したくなる仕組み作り
    1. 仕組み作りのポイント
    2. ボトムアップのための組織作り
    3. 具体的事例紹介
  3. ボトムアップ提案の継続
    1. ボトムアップを継続させるポイント
    2. ボトムアップを継続させる仕掛け
    • 質疑応答

第4部 ボトムアップによる新事業創出活動とプロジェクトマネジメント

- 住友化学におけるグローバルオープンイノベーション –

(2022年12月1日 15:45〜17:15)

 近年オープンイノベーションが盛んに行われてきている背景には、1技術革新のスピードが速く、製品の技術が陳腐化しやすい、2顧客や市場ニーズの変化が激しい、3コモディティ化しやすい、4業界が過当競争に陥っているなどの理由により、プロダクトライフサイクルの短期化が起こっていることがあります。当社はオープンイノベーションを、勃興するスタートアップ企業をホライズン・スキャニングに捉え、グローバルの地域で能動的に協業することで、事業創出に必要なアセット・ケイパビリティの複雑化、求められるスピード感への対応などを目的として、研究開発戦略に埋め込んでいくことを積極的に推進してきました。
 大幅な開発コストがかかるディープテックのR&D初期段階における投資の抑制や、開発期間の大幅な短縮、専門家・専門知識の有効活用などを実現している、具体的な協業事例を幾つか紹介しながら、実際に行っている各プロジェクトのマネジメントについても説明します。

  1. はじめに
    1. イノベーション、新規開発持論
    2. 企業における研究・開発とその課題
    3. 製品のライフサイクルの変化
    4. オープンイノベーションの有用性
  2. オープンイノベーションの具体事例
    1. 技術のS字曲線
    2. イノベーションポートフォリオ
    3. 合成生物学ベンチャーとの取り組み例
    4. イスラエルのベンチャーとの取り組み例
  3. プロジェクトマネジメントの課題
    1. 携わる人材
    2. 社外⇔社内連携図式
    3. ゲート管理
    • 質疑応答

講師

  • 宇田川 敦志
    スリーエム ジャパン 株式会社 コーポレートR&Dオペレーション
    統轄技術部長
  • 平木 肇
    株式会社 ケミストリーキューブ
    代表取締役 / イノベーションコンサルタント
  • 斉藤 太香雄
    三洋化成工業 株式会社 バイオ・メディカル事業本部
  • 岡本 敏
    住友化学 株式会社 経営企画室
    研究企画統括

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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