技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

中・高分子医薬品DDS技術コース (2コース)

中・高分子医薬品DDS技術コース (2コース)

オンライン 開催

それぞれ、2022年9月8日,10月6日 に配信開始を予定しております。

開催日

  • 2022年9月8日(木) 13時00分 2022年9月16日(金) 16時15分
  • 2022年10月6日(木) 13時00分 2022年10月19日(水) 16時30分

修得知識

  • 脂質ベースDDSの設計理論、調製方法、評価方法
  • 脂質ナノ粒子製剤の製造工程の重要なパラメータと品質特性
  • 脂質原料及び新規添加剤の薬事規制上の要件

プログラム

「LNP (脂質ナノ粒子) / 核酸DDS技術の実用化・製剤化」

第1部 核酸用DDS技術におけるLNPの設計と評価方法

 mRNAワクチンに代表される核酸医薬の開発が加速しており、ナノサイズのキャリア型drug delivery system (DDS) が基盤技術として利用されている。特に脂質ナノ粒子 (lipid nanoparticle: LNP) は最も実用化が進んでいる核酸用DDSである。本講座では、LNPなどの脂質ベースのDDSの基礎的知識、設計時の考え方、調製方法を解説し、それらの評価方法を紹介する。

  1. 脂質をベースにしたDDSの基礎
    • 薬物送達学概論 DDSとは何か?
    • 医薬品開発からみたDDS技術の重要性
    • リポソームの基礎
    • LNPの基礎
  2. 設計理論
    • 体内動態制御と細胞内動態制御の重要性
    • 脂質分子の構造と脂質膜の流動性
    • pH応答性脂質
    • 細胞内動態制御技術
    • 体内動態制御技術
  3. 調製方法
    • リポソームの調製方法と物質封入方法
    • LNPの調製方法:アルコール希釈法
    • 核酸搭載LNPの調製方法
  4. 評価方法
    • ガイドライン・リフレクションペーパーを踏まえて
    • 粒子径・粒度分布・ゼータ電位測定
    • 薬剤の封入率測定
    • 脂質量測定
    • 安定性評価
    • 細胞内動態評価
    • 体内動態評価
    • 質疑応答
第2部 脂質ナノ粒子を用いたRNAデリバリー:製剤開発を成功に導く秘訣
mRNAを用いたアプリケーションは、遺伝子治療、癌治療から、新型コロナウイルス (COVID-19) などの感染予防のためのワクチンにまで幅広く及びます。RNA治療のパフォーマンスは、その製剤の処方設計に大きく依存します。研究開発における重要な決定は、開発の早期で適切な薬物送達方法と新規の添加剤の選定を行うことがあげられます。本講演では、脂質ナノ粒子 (LNP) 製剤の開発を成功させるために考慮すべき重要な品質特性や製剤や添加剤に関する特定の規制要件に焦点を当てます。
  1. 序論 RNA治療に関する利点と留意点
  2. 脂質ベースの製剤の性能を定義する重要な品質特性
    • 製剤中の構成成分
    • 製剤に使用される脂質原料
    • 製剤化工程の違いによる安定性、性能への影響
  3. 薬事規制に関するケーススタディ
    • 脂質ナノ粒子/リポソーム製剤の薬事規制に関する観点
    • 脂質原料の品質特性と薬事規制に関する要求事項
    • 脂質原料 (新規添加物) の不純物管理
    • 製剤開発を成功に導く必要不可欠な留意点
    • タイミング、薬事対応、原料ソースの数、サプライヤーの選択
  4. まとめ
  5. メルクで展開するCDMOサービスの概要紹介
    • 質疑応答

「ナノ医薬/ナノバイオ医薬の技術動向と実用化」

 近年、新型コロナウイルスワクチンに代表されるように、ナノ医薬の技術は世界中で使用され、有効性が確認されつつある。その一方で、ナノ医薬の応用先は今のところ限定的である。本講座では、ナノ医薬の基礎から現在の状況、課題、そして展望をわかり易く説明する。

  1. ドラッグデリバリーシステム (DDS) の基礎
    1. DDSの意義
    2. DDSの分類
    3. コントロールドリリース
    4. プロドラッグ
    5. ソルビライザー/スタビライザー
    6. ターゲティング
  2. ナノDDS/ナノ医薬
    1. ナノ医薬の意義
    2. ナノ医薬の分類
    3. 脂質ナノ粒子
    4. 高分子ナノ粒子
    5. その他のナノ医薬
    6. ナノ医薬の課題
  3. バイオ医薬とナノ医薬 (ナノバイオ医薬)
    1. ナノバイオ医薬の意義
    2. ナノバイオ医薬の例
    3. ナノバイオ医薬の課題と展望
    • 質疑応答

講師

  • 中村 孝司
    北海道大学 大学院 薬学研究院
    准教授
  • 新鞍 正和
    メルク株式会社 ライフサイエンスサービス事業部
    ビジネスデベロップメントマネージャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,700円 (税別) / 46,970円 (税込)
複数名
: 30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,700円(税別) / 46,970円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は10日間です。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン
2025/1/30 導入品 (アカデミアへの委託試験も含む) の信頼性基準対応と信頼性基準試験の生データの取扱い オンライン
2025/1/30 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/1/30 医薬品CMC開発における治験薬GMP対応 オンライン
2025/1/30 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/1/30 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/1/30 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/1/31 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/1/31 データインテグリティ (DI) における各手順書への落とし込み・作成と記載レベル オンライン
2025/1/31 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Bコース:非臨床安全性評価・臨床開発編) オンライン
2025/1/31 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/1/31 オーファンドラッグ開発における情報収集ノウハウと疾患選択基準 オンライン
2025/2/3 成功例・失敗例を踏まえた適切な医薬品売上予測とデータ収集法 オンライン
2025/2/3 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2025/2/4 核酸・mRNA医薬品開発におけるDDSと品質・薬物動態評価 オンライン
2025/2/4 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/2/4 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 オンライン
2025/2/4 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/2/5 基礎から学ぶ分析法バリデーション オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場